T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

二大政党化の実現!!ー380

2009-08-31 19:30:46 | 日記・エッセイ・コラム

二大政党化の兆しは前の参議院選にあったといえ、完全に日本も二大政党化された。喜ばしいことだ。

今回の選挙で私が感じたことが三つある。

一つは若い当選者の元気、意気込み、夢への挑戦だ。転職したした人もいるだろうし、借金して立候補した人もいるだろうし、国会の中に入ったことも無い人もいるだろうが、もちろん官公庁の組織・内容も全く知らない人もいただろう。

当選しなかったらどうするつもりだったのだろう。老人には考えられないことだ。

次は、議員の個人的な過去の行動はなかなか拭い去ることは出来ないことだ。

北海道の中川氏、武部氏、広島の中川氏、長崎の久間氏、関東の赤城氏と数え切れないが、選挙民は厳しい確かな目を持っている。

最後は私個人的なものだが、政治家で一番嫌いな人は小沢一郎だ。話もしたこともなく、この人の本を読んだことも無いが、この人ぐらい個人の為の権力志向の強い人はいないのではないかと思う。

細川政権時代から政党を私物化しているように思う。

噂だがそれが本当なら、なぜ何回もの選挙をしていて何億円もの資産ができたのだろうか。

小沢一郎が民主党にいる間、民主党を応援することは無いが、政治家は社会の為に働いてもらいたいものだ。

民主党は、特にこの一年、多くの人がその働きを見守っていることを心して欲しい。

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「まんがら茂平次」を読み終えて!

2009-08-30 19:23:14 | 読書

そこそこの妻 → 糟糠の妻 

           

四歳の時に両親と死別し、七歳で大人相手に嘘をついた茂平次。万に一つも本当のことを言わないことからまんがらのあだ名が付けられ、定職も付かず、口先の働きで暮らしているが、本人はここで嘘をつこうとかごまかそうなどと思ったことは無く、本人も事実であるように思えてくるらしい。

周囲の人も信用できないと思いながらつい騙されるが憎めなく、人からいざという時に頼りにされる。

それは、その嘘が自分だけの為の悪質な詐欺や騙りの類でなく、人のためにまんがらを使うからだ。

連作12編の小説で、薩長軍が江戸に入る幕末を背景に、その時代の市井を描き、最初の1編と最後の2編は茂平次が主役だが、他は脇役でそれぞれの編を盛り上げて無くてはならぬ存在に成っていて、大半を笑いながら読ませてもらった。

まんがら茂平次

茂平次が心から惚れたお品から江戸の町の付け火を頼まれたが、これだけは出来ず、お品がやる付け火も止めさせようと駆け回る。

朝焼けの海

志を抱いて村を出た農民の謙助は、攘夷派の浪士に誘われ薩摩屋敷に連れ込まれ、その薩摩屋敷が放火され、庄内藩士に追われ茂平次に匿われた。

幼馴染みのおいねが謙助を追って江戸に来た。田舎に帰ろうと哀願するおいねに反対して茂平次の世話になる。

嘘八百

武士達がわが身を正当化するため平気で嘘をついていた京都の維新前の時代を見ていた新撰組の金吾は、鳥羽伏見の戦いに負けて船で品川に帰りついた。

新撰組を脱走し、清元の師匠におゆうに助けられ、茂平次が所帯道具を何処かで口で安く仕入れてきた江戸の長屋でおゆうと暮らす。

そこへ、昔、おゆうを囲ってた悪の岡っ引の蝮の権次が川崎からおゆうの家に帰って来た。金吾は新撰組の森末だと近藤勇の型を真似て大見得を切り追い返し、おゆうの亭主を自覚する。

花は桜木

旗本四男坊の宗太郎は武道は駄目で、守田座で小遣い稼ぎで笛を吹くほどだった。

その宗之助が武士は武士であるのでと言いながらも、惚れた芸者の小ぎんが厚化粧で薩長軍の兵士に接しなくてもよいように、小ぎんのために上野の彰義隊に参加する。

去年の夢

お鈴は、茂平次達が住んでいる長屋に居る旗本五千石の妾だった伯母のお勝の面倒を見るため、味噌問屋の奉公を止めてお勝のとこにやって来た。茂平次は出任せの口八丁でお鈴の為になにかと世話をする。

茂平次は官軍が江戸に攻め込んでくると噂をばら撒いたので、近隣の人々は大騒動になったが、中止となったので今度ばかりは茂平次は逃げ惑うのだった。

世間離れしているお勝は、知行地に逃げた殿様に会えると、そそくさと、その支度をしている。

御仏のお墨付

謙助と金吾は東征軍が江戸に入ると自分の身が危ないので、逃げようとも考えている。茂平次はまんがらの口で二人の路銀を稼いでやった。その帰りにお品に会った。

お品は亭主の敵を取る為、彰義隊を丸めこみ、京都の勅使を襲う手はずを画策していた。

茂平次は皆を守る為に、お品が悪い病気持ちでお品と性交をもった者は死亡すると言いふらし、お品の計画を阻止した。

謙助と金吾も江戸に残ることにした。

お品がやって来て、茂平次の頬を叩き江戸に居られなくなったと罵声を上げて去る。

傍にいたお鈴が、今度の嘘は仏様も許してくれて閻魔様も舌を抜かないお墨付を下さるよと言う。

別れ

宗之助から呼び出しがあり、小ぎんは駕籠を急がす。

小ぎんは宗之助を助けたい為に、東征軍の上野討伐の予定の17日過ぎまで柳橋に留め置きたいのだが、明日15日もう一度会うことで上野に帰る。

予定はデマで15日が討伐だった。宗之助は重傷して大店の寮に逃げ込んで小ぎんと会うが永の別れとなった。

わが山河

謙助が働く蕎麦屋で薩摩兵が蕎麦を値切って喧嘩になり、おゆうが呼んだ茂平次の得意の口でその場を治めた。翌日、その薩摩兵が来ておゆうのとこに礼に来て、薩摩へ帰る日が近いのではないかと懐かしがる。

茂平次の紹介で金吾が古着屋で正札を付ける仕事を始めたが、正札を付けるミスをしてしまって薩摩兵が文句をつける。知り合いとなった薩摩兵と茂平次が中に入りその場は収まったが、店は大損した。

古着屋が店をたたむ話から、金吾もおゆうを連れて村へ帰る気持ちになった。

おんなの戦争

おいねは謙助を田舎に連れ戻そうと江戸に出てきた。途中、道に迷い昔の定町廻りの菅谷に助けられた。後日、家計が苦しい菅谷の妻が下駄を盗んだところを、おいねは茂平次を呼んで助けてやる。

しかし、これからも私がわずかな収入と戦っていかなくてはならないのだと言う。

正直茂平次

小ぎんのとこに茂平次が来て、今日限りまんがらを止めたと言うのだが、お鈴と一緒になった挨拶だった。

宗之助の友人の内藤が泥棒に入って捕まったが、茂平次の上をいく嘘で、幕府の軍艦で北海道に行くのに50両いるのだと言う。小ぎんは宗之助の想いから、茂平次にお願いして金を工面してもらい内藤に渡したが、お鈴が来て軍艦は予定より早く江戸を出たので騙されたことを告げ、茂平次は素人にしてやられたと蹲る。

小ぎんは、川越に引越すことを伝える為に宗之助の墓前の前に居た。

そこそこの妻

お鈴は茂平次が最近どうも元気が無いことが心配だし、近くに引越してきたお園と内緒で出かけたり、ひそびそ話しをしたりして気が気でない

茂平次を問い詰めると「義をみてせざるは水なきなり」だとか「あっていいのが刺身のつま、鬱陶しいのはそこそこの妻」とか言う。(勇なきなり。糟糠の妻。)

お鈴が茂平次の後を追うと、水戸藩士が妻子を残して京都に行って、京都の娘を妻にして総督府の高官になって江戸に来ても妻のお園に何も連絡しないことを解決する為に働いていたことを知った。

お鈴は茂平次がまんがらを止めてくれなくてもよいと思うのだった。

東西東西

登場人物のその後の話が出てくるのだが、その中でも、お鈴が身ごもったことを茂平次は知らされ、両親と遊んだ昔を思い出し、亡くなった両親に自分らを重ねて厚い思いになり、桧舞台を胸を張って歩いている気持ちになっていた。

東西東西の声が響き、第二幕が上がることが予想されることで終わる。

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またまた買いました!

2009-08-27 14:46:02 | 日記・エッセイ・コラム

秋が近づいたかと思ったが、足踏みして留まったようだ。向こう一週間ほどの気温は今日と同じの最低24℃最高30℃の連続との予報がインターネットにでていた。残暑は来月上旬まで続くことだろう。

                                

 秋の夜長の糧に 

                                          

Bunkohon2_002

                                                                     

昨日のテレビで香山リカ氏の著書「しがみつかない生き方」が大変好評との情報を得たので、本屋に出かけて、いずれ買おうと思っていたものだと、つい他の本も買ってしまった。

今、未読の本が私の読書時間に計算して三か月分ほどになっている。秋の夜長に十分の量なので、もうストップをかけておきたい。

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休養!

2009-08-25 17:05:23 | 日記・エッセイ・コラム

今日の気温は夜明けの最低が20℃、3時の最高が28℃、いつの間にか少しずつ秋が近づいてきていることを感じる。

今朝はめずらしく7時まで眠っていた。真夜中に1回だけ起きただけで。寝苦しいことも無く、眠りすぎたほど眠れた。

昼食後、本を読んでいたら1時間ほど昼寝をした。夏の間、自分で感じていないが体がだいぶ弱っているのだろう。

いい休養になった。

昨日は、基本健診、期日前投票、ボランティア案内事務と1日外出していたが、少し動きすぎたようだ。

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「蜩 慶次郎縁側日記」を読み終えて!

2009-08-19 19:20:42 | 読書

晴天が続き、昼間は気温が30度を越えるが、朝6時頃は24度ぐらいなので昨日と今日30分ぐらい剪定、除草をした。立秋が過ぎたわけでもないが何か涼しさを感じた。

                    

「蜩」は短編12話でなっている。中にはつまらないものもあった。

「綴じ蓋」

矢作は農業では食べられなくなり、田畑を売って江戸へ出てきて、縁あって花ごろもの下男として働いている。

女将のお登世はよく働く矢作に嫁をと思っていたが、地獄宿で春を売る女で20歳も年上のおつゆに、矢作は田畑を売った潰れ百姓の悲しさもわかる女だと惚れぬき、俺も割れ蓋だと思い所帯を持つことに決心した。

「権三回想記」

権三は夜の楽しみを女に売る商売をしていたが、反対にお此とおてるに手玉に取られ、その女のために金を稼がなければならないはめになった。

権三は体が持たない殺されると番屋に駆け込み、女の怖さを話す。

「おこまの道楽」

おこまは米屋の女中でお喋りが道楽だ。知っていることを言いたくてたまらない性格だ。

しかし、近くの問屋に入った泥棒が父親に似ていたので、このことだけはどうしても言えなかった。

「意地」

指物師の栄次郎の娘おちせと弟子の政吉は所帯を持つことを認められた間柄だったが、政吉の作品に気負いがあるのが栄次郎は気に入らない。両者の意地の張り合いで政吉は出て行った。

おちせは病気で寝ている日が多く、政吉に寝ていても使える軽い鏡台を作ってくれと頼む。

政吉は自分を見せたい技術を全く落としおちせの願いだけに専念した鏡台を作り上げ、おちせは気に入り、父親に大事にしてくれと渡すと、栄次郎は政吉の腕を大事にするといった。しかし、おちせはまもなく他界した。

「蜩」

早太は吉次の義理の弟だという円次郎から、吉次の下っ引にならぬかと誘われ、その気になり、吉次に挨拶料がいるのだと円次郎から大金を騙し取られる。

早太の保証人になり借金取りに困っている人間が慶次郎に訴えた。晃之助と辰吉に手伝いを頼み、寝耳に水の吉次と女房のおもとを連れて円次郎とおやえの姉弟の家に行った。おもとも姉妹で三人が考えた仕業だった。

吉次の、蜩が今頃になって泣き始めたとの独り言が慶次郎に聞こえ、騙された女の待つ家に急ぐのに夢中で気がつかなかったのだと慶次郎は笑う。

「天知る地知る」

武七とおふさは蕎麦屋を持つ為に、武七が女を騙して体の交わりを持つ直前に、おふさが言い掛かりをつけ、金銭を巻き上げる「さかさ美人局」をしていたが、鴨にしたおくみから「天知る、地知る、己知る」などと反対に諭され、武七はまともな仕事に戻った。

少しして、武七とおふさは溜め込んだお金をおくみに騙されて貸したが、おくみが姿を消したので、慶次郎に金を取り戻してくれと頼む。

慶次郎は、自分にはできない「さかさ美人局」を止めさせたおくみだと、真剣になっていないようだった。

「夕陽」

上方へ板前修業に行く弥平次について行きたいおさとは、直前になると恩人の寅松の母親と倅の蔦吉を置いて行けないと弥平次を困らせる。特に母親のように慕っている蔦吉を置いて行くには忍びなく、慶次郎に相談する。

後のことは心配するなとおさとを送り出した。慶次郎は蔦吉がぐずったら肩車してでも箱根を越えてやろうと思っていた。

弥平次を追うおさとの影が夕陽で長く伸びて弥平次の足許に絡みついている。

「箱入り娘」

煙草屋の箱入り娘おはなが父親が留守の時に何者かに殺される。

女誑しの菓子屋の佐三郎に惚れていたが、佐三郎は邪魔で仕様がなく、三次にその事を話した。

三次は煙草を只で戴こうと、佐三郎の名を騙り戸を開けさせておはなを脅かしたが、大声を出して助けを求めようとしたので殺してしまった。

「逢魔ケ時」

紅白粉問屋のお内儀のお俊は贅沢に育って楽しみが無かったが、万引きをするときの気持の昂ぶりが忘れられなくて一種の楽しみになってしまった。

その日も盗みが見付かり、薄闇のおりる夕暮れの逢魔ケ時に花ごろもに逃げ込んできた。

正札が付いた品物を置き忘れたお俊を突き止めようと女将のお登世は慶次郎に相談した。

お登世は慶次郎の情報を元にお俊を突き止めたが、お俊から生き甲斐を止めろというのかと泣き崩れられる。

「不老長寿」

亭主と倅が死んで独り者になったおわかは年よりも元気で、隣の病身のおてつの家に度々来て世話をやいている。おてつは倅と住んでいて、二人の娘は近くに嫁にいっていて時々見舞に来るので淋しくはない。

おてつが5両の金が盗まれたと辰吉に訴えた。隣の正三も3両盗まれたという。捜査の結果盗んだのはおわかと判った。

おわかは金の蓄えが無く、一文無しになってもお迎えが来なかったらどうしょうと心配で眠れず、あと2両盗めばお上があの世に送ってくれると思ったという。

「殺したい奴」

豊吉と多茂七は漠然とだが交換殺人をやろうという話になっていた。豊吉が殺したい奴は仕事を横取りされる弟弟子の弥市、多茂七は一緒になろうとしていたおまつを死亡させた女誑しの助三郎をということだったが、助三郎が何者かによって殺された。

豊吉は自分は約束を果たしたと多茂七に迫るが、慶次郎らによって豊吉に酷いお灸をすえる。

「雨の寺」

五郎太は廃寺を住まいにして、仕事をしないで死にたいと思っているが、その勇気も無く、食べるものがなくなると空き巣をやるので、ほんとは死にたくないのだ。だから金には欲がありすぎる。しかし仕事への怠け癖は全く治らない。どうすることもできない人間だ。

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