T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

1253回 「 昔読んだ本? 」 1/25・水曜(晴・曇)

2017-01-25 11:13:55 | 本と雑誌

                                        

 今朝の最低気温は氷点下0.6℃。

 今年の冬、3回目の氷点下。

 これで氷点下の気温は終わりにして、

 早く、暖かいといった条件付きの立春が来てほしい。

 (翌日の追記)

 願いかなわく、翌日の朝も今年最低の氷点下気温「-1.0」に。

                            

 今朝、稀勢の里が横綱に昇進した。

 日本人として19年振りとのこと。

 これは今年の大きなニュースだ。

                    

 写真の本は、何十年ぶりに再度、読む本だ。

 いや、再再度かもしれない。

 名作だから、何回読んでも飽きない事だろう。

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1252話 「 少なくなった年賀状 」 1/20・金曜(曇・雨)

2017-01-20 13:31:53 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                 

 今日は大寒。

 天候も暗い雲の曇り、時々雨の冬空。

 まさに大寒。

 ワイドショーでは、大寒の卵は産む数が少なく栄養豊富。食すべしと。

                                   

 昨年の暮れに書いた年賀状は50枚。

 一昨年に、それまで200枚以上書いていた年賀状の大半に

 来年から年賀の挨拶を失礼させてもらうと添え書きしたのだ。

 そのせいで、今年届いた年賀状は60枚ほどだった。

 少し早まったかなーと、寂しい思いをした。

 そのために、「お年玉切手シート」も初めて皆無となった。

 一段と寂しさを感じた。

 

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1251話 [ 「コーヒーが冷めないうちに」の読後感想など ] 1/16・月曜(曇・晴)

2017-01-16 13:30:22 | 読書

 「コーヒーが冷めないうちに」を読み終えて、

「本作抜粋による粗筋」等をまとめたが、

作品のすばらしさから、「読後の感想文など」を追加してUPすることにした。

 

「プロローグ」

 ある喫茶店のある座席に座るると、面倒くさいルールはあるが、それを守れば、現実は変わらないが、その座席に座っている間だけ、望んだとおりの過去あるいは未来の時間に移動する事ができるという。

 そんな座席に座ることと事を決意する4人の主人公の心温まる人生の一齣の奇跡の物語。

                                 

「第一話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話」

[夢だった仕事のためにアメリカに行く恋人を止める事ができなかったOLの物語]

 恋人がアメリカに行ってしまった現実を変える事ができなくとも、プライドが邪魔して告げることができなかった「愛している」という素直な気持ちを、彼氏に伝えたいと、過去に戻ることを決意する。

 彼女は、過去に戻っても、単刀直入らは愛を告げる事は出来なかったが、気持ちは伝える事は出来た。

 それを聞いた彼も、彼女を愛していたと伝え、彼は「三年待ってください」必ず戻ってくるからと言って、過去の場面から去っていった。

 現実に戻ってきた彼女は、数に「ありがとう」と微笑んで喫茶店を去った。

 自分の幸せを、自分の心をしっかり伝える事で掴んだのだ。

 微笑ましい話だ。

(第四話で、二人の恋人が一緒に生活していることが記述されている)

                              

「第二話「夫婦」記憶が消えて行く男と看護師の話

[若年性アルツハイマー型認知症を患う夫を持つ看護師の女性の物語]

 夫が、例の座席に座って、過去に戻りたがっていた理由が「妻に渡しそびれた手紙を渡すため」だと知った彼女。

 妻との記憶を失くしてしまった夫に代わり、妻は、その手紙を受取ろうと、過去に戻ることを決意する。

 その手紙には、

「俺は記憶を失っても夫婦でありたいと思っている。お前が夫婦としているのが辛くなったら、看護師としてだけで一緒にいてくれなくてもいい」

 と書かれていた。

 妻は、それまで、看護師だから何時までも付き合っていけると思っていたことに恥って、心からの夫婦として共に生活することに、心を変えた夫婦愛の姿を見せてくれる。

                               

「第三話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話」

[家業の旅館を継ぐことを嫌い、家を出た姉と、姉の代わりに若女将としている妹の物語]

 妹は、姉が旅館に戻ってくることを願い、足しげく姉が常連の喫茶店に訪れていた。

 しかし、姉はうっとうしくなり、妹を邪険に扱い、居留守を使うなどして逃げていた。

 ある時、姉に会えなかった喫茶店を出た帰り道で妹が事故にあい、亡くなってしまったのである。

 最後に尋ねて来た時はカウンタの中に隠れ、妹が置いていった手紙さえも捨ててくれと計に言った。

 自分のせいで女将になった妹にも、何か夢があったのではないかと、後ろめいた気持になっていた姉。

 妹の葬儀の後、妹の死は自分の行為にも原因があると後悔し、自分の店に帰るよりも前に、喫茶店に行き、自分を慕ってくれた妹に会いたくて、過去に戻りたくなる。

 過去に戻ってみて、妹の言葉から、妹は姉と一緒に旅館の仕事をするのが夢だったことを知り、後悔して、すぐに旅館に帰って、妹に代わり女将になる。

 お互いに相手を思う姉妹愛に心を打たれた。

                           

「第四話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話」

[喫茶店のマスター・時田流の妻・計の出産の物語]

 計は妊娠していた。彼女は生まれつき心臓が弱く、出産に耐えられないと医師から告げられた。

 子供を産めば命を落とすという状況の中、夫の流も初めの子ながら、「産むな」とも、「産んでほしい」とも言えずに心を痛めていた。

 計は、自分の身体が、この先、永く生きていくことに限界が来ていて、この子を産むのが精一杯みたいだと自覚していて、何としても子を産もうと思った。

 しかし、産むことしかできず、育てることができない事が分かっていて、それでも産んでよいのか、それでも生まれる事が、この子にとって幸せなのか、それでも産むのかと、産むことが怖くて迷っていた。

 それでも産もうと決めたときに、この子の顔も知らずに死ぬことになるので、たった一目だけでも見られればいいと、未来に行きことを決意する。

 例の座席が空くのを待って、数に頼んでコーヒーを用意してもらった。

 未来で、自分の子から、

「寂しい時もあるが、私は生まれてきて本当によかったと思っている。産んでくれてありがとう」

 と言われて、嬉しさに涙を流し安堵する。

 その後、「お母さん」と呼んでもらったその瞬間、自分がこの子の母親である事を心から幸せに思った。

 そして、この子が生まれて、この15年間の今まで、

自分の代わりに二美子(第一話の主人公)がいてくれた事、

流が父として、自分の愛情まで注いでくれた事、

数が私の代わりに母のように、姉のように優しく包み込んでくれた事。

 この子のまわりで、自分のいない15年間、この子の成長と幸せを願い、一生懸命支えてくれたすべての想いに気がついた。

 それらの事を含めて、この子が自分のもとに生まれ、皆のお陰で、元気に育ってくれて、自分は幸せだと思い、再度「私のもとに生まれてくれてありがとう」と感謝する。

 そして、結びとして、未来に行った事で、現実は変わらなくとも、ミキの真の言葉や周りの人の想いを知って、自分の心が変わり、迷いなく自分が幸せであることを知った。

 また、房木の記憶から妻・高竹のことが消えた事の現実は変わらなくても、高竹が自分の心が変わり、旧姓で呼ぶのを禁じ、房木への態度を変えて、昔の夫婦の仲を取り戻した。

 平井の姉は、妹の死という現実は変わらないが、過去に戻ったことにより、妹の言葉から自分の心が変わり、旅館を継ぐ妹の夢を叶うことができた。

 いずれも、自分の心を変えたことによって、幸せを手に入れたと結んでいる。

 帯に、「4回泣けます」とあるが、私も第二話から第四話まで泣きました。

 作品の構成に特異性があり、時間空間の移動が可能という設定に奇抜性があり、時間を移動した場面では、主人公には現在の意識があるが、ほかの登場人物は過去や未来の場面を現在として意識しているところに面白みがあり、登場人物の家族や夫婦の愛に心を打たれ、久しぶりに涙を流した素晴らしい小説だった。

                        

 

 

 

 

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1250話 「 本の購入など 」 1/14・土曜(晴・曇)

2017-01-15 10:51:18 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                        

 初めて見る作家、初めて聞いた作家。

 本作がデビュー作とのこと。そうだろうと納得。

 それにしても、一年半の間に、44刷発行されているし、

 裏帯にあるように、

 ツタヤや本屋大賞などでのベストセラーに上がっている。

 たいしたものだ。ホントにすごい。

 それよりも、興味深いことが目についた。

 地元の宮脇書店の店員2000名が選出した、

   「ミヤボン」ベストテンの1位

 にランクしているのだ。

 地元の本屋も、いろいろと考えるものだ。

                            

 四国新聞に、「高松にも初雪」と掲載されていた。

 高松市にも山間部もあるので、多分、その山間部の事だろう。

 記事を書くのも難しいものだ。

 

15日追記

 15日朝の最低気温は、今年初めての氷点下で-0.5℃だった。

 これは、海岸から1km奥に入った郊外のわが家の付近の気温だ。

 15日昼、高松市市街地でも「初雪」が降った。

 

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1249話 [ 「コーヒーが冷めないうちに」を読み終えて-16/16- ] 1/9・月曜(晴・曇)

2017-01-08 14:11:15 | 読書

「本作抜粋による粗筋」

第四話「親子」 この喫茶店で働く妊婦の話 -4/4-

[我が子に会えた計]

「え? 中学生くらいの女の子?」

 計は何度も聞き返していた。

「いるわよ、ほら、2週間くらい前だったかな、写メ撮りに未来から来たでしょ」

 そう言いながら計は少女に視線を向けた。

「そうそう、その子がなに?」

 見ると、少女は目を伏せ、作業の手を止めて、なにやら緊張しているにも見える。

「なぁに、私たちの娘?」

 計は、改めて視線を少女に向けた。

(この子が……)

 突然、つきつけられた我が子との対面。

 流は、「コーヒーが冷めないうちの時間」を気にしたのであろう、それだけ伝えると、一方的に電話を切ってしまった。

 計は、目の前の少女が自分の娘だと分かった途端、少女とどう接していいのかが分からなくなってしまった。

 かろうじて出た言葉は、

「名前は?」

 だった。

 少女は黙り込んでいた。

「……」

 計には少女の沈黙が、さらに自分を責めているように思えた。

 すると、

「ミキ……」と、自分の名前を小さな声で答えた。

 計には、ミキの小さな声が、計との会話を拒んでいるように聞こえた。だから、計はただ、

「そう……」としか答えられなかった。

「……」

 ミキは、何も言わず、ただ、そんな計の様子をにらむように見つめると、足早に、奥の部屋へ向かって歩き出した。

                            

   カランコロン

「……あ」と、計はビックリした。

 スリムな体形をしていた二美子が、ややぽっちゃりになっていて、入口に現れた。

 二美子は、その場にミキがいない事に気がつくと、

「ミキちゃんは?」と、詰問口調でカウンターの中の男に声をかけた。

「奥に……」と、あっさりと答えた。

「なんで?」と、詰め寄る二美子に、男(第一話に出てくる二美子の恋人)は、

「さ、さぁ?」と、悪い事をしたわけでもないのに、右眉の火傷の痕をかきあげながら、申し訳なさそうに答えた。

「今は、あなたが、ここを見てくれているのね」と、計が二美子に声をかけた。

「ええ、まぁ……。ミキちゃんとは話したんですか?」

「……」

 一番聞かれたくないことをストレートに聞かれ、目を伏せただけで何も答えられなかった。

「呼んできます」と、奥へ行きかける二美子を、計は、

「いいの」と呼び止めた。

「もう、十分、顔も見られたし。……なんか会いたくなかったみたいだし……」

「そんな事ないです。ミキちゃん、ずっと会いたがっていました。今日の日だって、ずっと、楽しみにしてたんですから……」

「それだけ、さみしい思いさせてたって事でしょう」

「……それは」と、二美子は否定しなかった。

「やっぱりね……」

 計は、そっとコーヒーカップに手を伸ばした。そのしぐさを見て、二美子は、

「このまま帰っちゃうんですか?」と声をかけた。

「ごめんねって、伝えてくれるかしら……」

 そう言われて、二美子の表情が急に険しくなった。

「それ、違うと思います」

「?」

「あなたがミキちゃんを産んだ事、後悔しているんですか? 謝るって事は、産まなきゃよかった、そう言っている事になりますよ」

 計は、はっきりと首を横に振って、二美子の質問に答えた。

「ミキちゃん、呼んできますよ」と、二美子は言って、奥の部屋に姿を消した。

 しばらくして、ミキが二美子に両肩を抱かれ、ゆっくりと姿を見せた。

「せっかく会えたんだから……」と、二美子はミキに声をかけた。

(ミキ……)

 計は、名前を呼んだつもりだったが声にならなかった。

「……」

 ミキは、うつむき黙ったままだった。

(なにか、せめて何か話さなければ……)と、計は思い、静かに呼吸を整えると、

「……元気?」と、話しかけた。

「……うん」とだけ、ミキは答えた。

「ここ、手伝ってるんだ?」

「うん」

 ミキの返事はそっけない。計は、折れそうになる心で言葉を続ける。

「あいつも数ちゃんも北海道だって? なんで一人でここに残ったの?」

「私ね……。その席に座る人に、コーヒー淹れるの……数さんみたいに……」

「そう」

「……私の仕事なの」

「そう」

「うん……」

 会話はそこで途切れてしまった。

 計は、次の言葉が見つからない。しかし、聞きたい事はたった一つだった。

(私は、あなたを産んであげる事しかできないけど、許してくれる?)

 でも、許してくれるわけがない。それだけさみしい思いをさせてきたのだ。ミキの態度は、身勝手に会いに来た計を完全に拒否している。

(会いに来るべきではなかった。 ここで何をしたって、ミキにさみしい思いをさせた15年を変える事なんてできない……)

 自ら望んでやってきた未来であったはずなのに、計の心は完全に折れてしまった。

「冷めちゃうとまずいから……」

 そう言ってコーヒーカップに手を伸ばした。

 その時だった。 ミキが手を伸ばせば届くほどの距離に近づいてきた。

 ミキは震える声で話し始めた。

「ずっとね、会ったら、話そうと思ってたことがあったんだけど……いざってなると、なんて言っていいか分からなくなって……」

「……」

そりゃさ……さみしい時もあったけど……でも……私は生まれてきて、本当によかったと思っている」

 素直なミキの気持ちだった。

(私は……あなたを産むことしかできなかったのに……)

 計の目から大粒の涙が溢れだした。ミキ自身も泣いていた。

「お母さん」

 計は、しっかりと、その耳でミキが呼ぶ声を聞いた。

「お母さん……私を……」

 ミキはにっこり微笑みながら言った。

「私を産んでくれて……ありがと……」

 そう言うと、ミキは計に向かって小さくピースサインをして見せた。

 計はゆっくりと目を閉じた。

(私は、自分ができなかった事ばかりに気を取られて、一番大事なことを忘れていた)

 二美子が、この15年間、計の代わりにミキの側にいてくれた事。

 流が、計の分までミキに愛情を注いでくれた事。

 数が、母のように、姉のようにミキを優しく包み込んでくれた事。

 計は、ミキのまわりで自分のいない15年間、ミキの成長を、幸せを願い、一生懸命支えてくれた全ての想いに気がついた。

「ミキ……ありがとう、私のもとに生まれてくれて……」

                                

[未来に戻ってきた計]

 未来から戻ってきた計は、涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。

 流は安堵のため息をつき、高竹は泣いていたが、数だけが、全てを見通していたようにやさしく微笑みながら、「おかえりなさい」と声をかけた。

 次の日、計は入院し、翌年の春、元気な女の子がこの世に生を享けた(計はすぐに亡くなる)。

                 

 

 

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