T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

2037話 [ 「80歳の壁」を読み終えて 5/5 ] 7/29・金曜(晴・曇)

2022-07-29 12:41:35 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                                             

 第4章 高い壁を低くするヒント 50音カルタ

 

 老いや衰えを受け入れる。

 まだある機能で勝負する。 

 老いや衰えは、確実に迫っています。そんなときにどうするか?

 衰えを受け入れつつ、残存機能で勝負する

 今日、元気に歩いている人が、1年後も歩ける保証はありません。

 だからと言って、歩かない生活を続けたら確実に歩けなくなります。

 残っている残存機能を使わないと、またたく間に衰えてしまうところが幸齢者の怖いところなのです。

 これって本当にもったいないことだと思いませんか?

 

 次行から「残存機能を残すヒント」を、50音順でカルタ風に並べてみます。

 

「い」 イライラしたら深呼吸。水や美味しいものも効果的。

 イライラや怒りは、寿命を縮める大きな原因です。

 イライラすると、交感神経が活発になり、心拍数や血圧が上がったり、胃腸の働きが悪くなったりします。

 それを鎮める最も手軽な方法が深呼吸です。

 深呼吸のほかに、水を飲んだり、好きなものを食べたりするのも有効です。

 

「お」 おむつを恥じるな。行動を広げる味方です。

 

「か」 噛むば噛むほどに体と脳はイキイキする。

 高齢になると、胃腸の働きは弱まり、消化吸収の能力が衰えます。

 これを補ってくれるのが「噛む」という行為です。

 

「き」 記憶力は年齢ではなく、使わないから落ちる。

 記憶力は「年をとったから」ではなく「覚える気がない」から落ちていくのです。

 体の筋肉は、使わなければ衰えます。脳もこれと同じです。

 使い続けることが大切なのです。

 

「く」 薬を見直そう。我慢して飲む必要はない。

 「クスリはリスク」。じつは医師の多くが気づいている真実です。

 確かに、薬は症状を改善してくれますが、薬を飲んだほうが長生きできるのかわかりません。

 少なくとも、「健診の検査数値が悪いから」と処方された薬は、80歳を過ぎたら見直したほうがいい。

 もしも、薬を飲んで「調子が悪い」と感じるなら、我慢して飲むことはありません。

 

「さ」 サボることは恥ではない。我慢して続けなくていい。

 80歳になったら、自分に負担をかけず、体の声や正直な思いに耳を傾けながら生きましょう。

 「休みたいな」と思うなら休めばいいのです。

 我慢せずに、心がどんどん軽くなる生き方を心がけましょう。

 

「た」 食べたいものは食べてよし。小太りぐらいがちょうどいい。

 世界中のありとあらゆるデータで、「やや肥満な人が一番長生きする」という結果が出ています。

 80歳を過ぎた幸齢者は、メタボの心配をするより、小太りでいられるよう、食べたいものを食べたほうが健康でいられるのです。

 

「ち」「ちょっとずつ」こまめにやるのがちょうどいい。

 80代になると増えるものがあります。それは自由時間です。

 一方で、筋力や内臓の働きは落ちていきます。

 この二つを相殺するのが「ちょっとずつ」です。

 時間はありますから、無理せず、こまめに、ちょっとずつやる生活スタイルは、体にも心にも適しています。

 

「な」「なんとかなるさ」は幸齢者の魔法の言葉。

 80歳を過ぎた幸齢者には、体が動かい、体調がすぐれない、身近な人が亡くなるなど、試練が容赦なく襲ってきます。

 すると、「自分はダメだ」「もうあかん」とマイナス思考に陥り、これが体や脳の老化を早める原因となります。

 そこで、マイナス思考に囚われそうになったときに、つぶやきたい言葉が「なんとかなるさ」。

 たったこれだけのことですが、脳内にはドーパミンという「やる気ホルモン」が出て、思考力や意欲が高まるのです。

 脳は意外と単純にできており、自分の言葉を信じる性質があるため、「なんとかしよう」と奮起するというわけです。

 

「に」 肉を食べよう。しかも安い赤身がいい。

 90歳を超えても元気な人には、肉好きな人が多くいます。

 牛肉や豚肉には、セロトニンの材料となる物質が含まれており、これが元気の素になるというわけです。

 

「ね」 眠れなかったら寝なくていい。

 高齢になればなるほど、深い睡眠が減り、熟睡できなくなります。

 といって睡眠導入剤などを服用する必要はありません。不眠で死ぬことはないのです。

 夜眠れないのなら、昼寝をすればいいわけです。

 

「ま」 学びをやめたら年老いる。 行動は学びの先生だ。

 20歳であろうが80歳であろうが、学ぶことをやめてしまった人は年老いる。

 学び続ける人はいつまでも若い。

 これは、自動車王のヘンリー・フォードの言葉である。

 私が見てきた元気な幸齢者も例外なく「学び」の人でした。

 常に何かに興味を持ち、行動する。

 行動には思考が伴い、やれば必ず気づきがある。それが次につながる。

 学びとは誰かに教わることでなく、自分で得るものなのだと、私は先輩たちから学んだのでした。

 

「ゆ」 ゆっくりと今日を生きる。 終わりは決めない。

 気の向くままに生きていいのが幸齢者。

 そうやって一日一日を気楽に積み重ね、いつのまにか80歳の壁を超えていくのが理想的です。

 

 エピローグ 人生100年の壁も超えていく

 

 Withを生きる。使えるものは何でも使う。

 これからはAIがどんどん進みます。

 こう言うと「機械は苦手だ」と最初から拒絶する人がいますが、これはあまりにももったいない。

 たとえば、目が悪くなったら眼鏡をかける、耳が遠くなれば補聴器を使う。

 これは日常生活をより快適で安楽に過ごすための知恵と言えるでしょう。

 これと同じように、AIも拒否することなく、自分を生かすために積極的に取り入れるべきでしょう。

 たとえば、カギを置いた場所を忘れてもAIが教えてくれるような日は近いです。

 

 年を取れば取るほど、できないことは増えていきます。

 それを補うのが「With」の発想です。

 何かに頼ったり、誰かの力を借りたりして生きていく。

 それは、受け入れながら生きる、ということでもあります。

 スマホの「電話帳機能」も使ってみたら楽なことがわかりました。

 80歳の壁を超えていくには、今の現状を受け入れながら、方策を立てていくことが大事です。

「Withを生きる」ということが、人生を全うすることにつながると思うのです。

 

      終わり

 

     

 

 

 

 

 

 

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2036話 [ 「80歳の壁」を読み終えて 4/? ] 7/27・水曜(曇)

2022-07-27 11:26:06 | 日記・エッセイ・コラム

                              

 第3章 ボケ・認知症の壁を超えていく

 

 認知症の誤解。

 思い込みがみんなを不幸にする。

 認知症は多くの場合、「もの忘れ」から始まります

  その次に起こるのが「失見当識」です。

 たとえば、夜中に起きたのに朝だと思って外出しようとしたりする。

 そして、その失見当識の次に起こるのが、「知能低下」です。

 ここで言うのは、「目立った知能低下」のこと。

 人との会話がわからなくなるとか、本を読んでも読めない、テレビを見ても意味がわからないということです。

 認知症には、このような段階があるのに、一口に、「認知症です」と断じてしまうのは、とても乱暴な話だと思います。

 

 認知症を遅らせる方法

 薬より頭を使うほうが有効です。

 いまの医学の現状では、「少し効くかもしれない」というレベルの薬しかありません。

 もの忘れの段階では、むしろ医者に行かないほうがいいと、私は思っています。

 本当に大事なのは認知症の進行を遅らせることです。

 その最良の方法は、頭を使ったり、体を動かしたりし続けることだと私は考えています。

 

    (第4章に続く)

 

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2035話 [ 「80歳の壁」を読み終えて 3/? ] 7/26・火曜(晴・曇)

2022-07-26 14:08:41 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

 第2章 老化の壁を超えていく

 

 運動はほどほどに。

 一番いいのは散歩です。

 できることはキープする。その最たるものが運動でしょう。

 運動が必要なことは、十分に理解していながら、やらない人とやりすぎる人がいます。

 「適度の運動」を心がけたいものです。

 80歳を超えていこうとする幸齢者には、1日30分くらい歩くのが理想的です。

 分割しての散歩も結構です。

 セロトニンという脳内物質が分泌されるのです。この物質は心を安定させたり、頭の回転をよくしたりする働きがあります。

 家事も立派な運動になります。掃除、洗濯など体をこまめに動かすことが大事なのです。

 残った能力をキープするには、日常生活の中で体を動かすことが一番です。

 

 生きがいは求めない。

 楽しんでいるうちに見つかるもの。

 「生きがいを作らなきゃ」と焦っても見つかるものではありませんし、焦ればつらくなります。

 「生きがいは見つかったらラッキー」くらいに、気軽に考えるのがよいと思います。

 数打てば当たる的なものだと思うのです。

 やはり、日々を楽しく暮らす、という発想が大事なのだと思います。

 したいことをする。面白そうだと思うことはやってみる。

 日々を気楽に一日一日を過ごしていくことが、80歳の壁の乗り越え方なのかもしれません

 

 考え方を変えるのではなく、

 選択肢を増やしていく。

 この章の最後に大事な提案をしたいと思います。

 そもそも、幸齢者は人生経験が豊かなので、たくさんの選択肢を持っています。

 だから、余裕をもって選択できるはずなのに、多くの人が凝り固まった考え方をしてしまう。

 「自分の考え以外にも正解がある」と思うことです。「選択肢は一つだけではなく、いくつもある」と考える。

 そのほうが生きやすく、人生は楽しくなると思うのです。

 

   (第3章に続く)

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2034話 [ 「80歳の壁」を読み終えて 2/? ] 7//25・月曜(晴・曇)

2022-07-25 12:15:18 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                             

 第1章 医者・薬・病院の壁を超えていく

 薬は最小限に。

 飲み過ぎは毒と心得よ。

 もちろん飲まなければならない薬もあります。

 だから、全てをやめる必要はありませんが、日常生活の活動レベルを落とさないよう、最小限の薬にとどめる。

 これが幸齢者の、薬との正しい付き合い方なのです。

 

 長生きの薬はない。

 薬は不調があるときに飲む。

 薬は飲み続けても、長生きできるという保証はどこにもないと言っていい状況です。

 具合が悪いときには、我慢せず、飲めばいいのです。

 たとえば胃が痛くなったらその時に、必要な分だけ飲むのが薬との正しい付き合い方です。

 

 しょぼくれた老人になるか。

 今のまま元気に生活するか。

 血圧、血糖値、コレステロール値は心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中のリスクになるので、どうしてもその数値を下げようとすると、それにより、体がだるい、頭がぼーっとするなどの状態を引き起こし、免疫機能が落ち、さまざまな病気にかかりやすくなります。

 血糖値を下げてもガンのリスクは減らないで、それどころか免疫機能が落ちてガンのリスクは逆に高まるとさえ考えられるのです。

 

  (第2章に続く)

 

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2033話 [ 「80歳の壁」を読み終えて 1/? ] 7/24・日曜(晴・曇)

2022-07-24 13:09:47 | 日記・エッセイ・コラム

                           

 著者、和田秀樹は、高齢者専門の精神科医として30年以上にわたって、

高齢者医療の現場に携わっていて、

著書「80歳の壁」には、高齢者が思わず膝を打つヒントが:多く掲載されている。

 その中から、自分の心を打った部分をピックアップして以下に記録し、心に残すことにした。

 

 プロローグ 80歳の壁を超えていく

 「人生百年」と言われる時代になりました。

 その人生の死に至るまでには、二つの道があります。

 一つは幸せな道です。それは、最後に「いい人生だった。ありがとう」と満足しながら死んでいける道です

 誰でも、その道を選ぶでしょう。その道を進むためにはどうすべきか。そのことを記述します。

 

 老いを受け入れ、できることを大事にする。

 自分の老いを受け入れつつ、まだこれはできる、

あれも残っていると「あるある」を大切にしながら生きる人がいます。

 そのほうが幸せでしょう。

 80歳を超えた人は高齢者でなく、幸齢者と呼びましょう。

                          

 80歳を過ぎたらガンがある。

 それに気づかない人も多い。

 人間には最後まで気づかない病気もある。

 ガンもその一つで、85歳を過ぎた方のご遺体を解剖すると、ほとんどの人の体にガンが見つかります。

 つまり、幸齢者になれば誰の体にもガンがあるということです。

 しかし、本人が気づかないガンもあるし、生活に支障のないガンもあるのです。

 とくに年を取るとガンの進行が遅くなるため、ほっておいても大丈夫なケースは意外と多くあります。

 

 認知症は必ずやってくる。

 認知症は老化現象に近いものであり、年を取ると誰でにでも起こる症状というわけです。

 筋力が衰えて運動ができなくなったり、肌にシワができたり白髪になったりするのと、同じことなのです。

 しかし、新しいことお好きなことをすると、脳は刺激を受け、活性化します。

 これによって認知症の発症を遅らせることは可能だと考えられます。   

 

 

 

 

 

 

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