T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

衝動買い!

2011-10-31 13:42:27 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                          

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 昨日、本屋を覗いたらこの本が目についた。

 作家は2007年に亡くなっているが、作家の最後の歴史小説のようだ。

 作家は記録文学に秀でていて有名だが、興味を引いたのは裏表紙に書いてあったことだ。

 皇族でありながら、戊辰戦争で朝敵となった人物がいた。上野寛永寺山主・輪王寺宮能久親王である。なぜ、親王が。

 日清戦争後のことまで書いていた。最後はどうなったのだろうと興味一杯でつい購入した。

 戊辰戦争の前から、親王が、徳川将軍家の菩提寺の上野寛永寺の山主と日光の山主を兼ねていたからか、それにしても何故。寛永寺が彰義隊の陣営になったからか、それにしても何故か。これらのことは無関係と思うが。

 いずれにしても、今読んでいる澤田ふじ子の公事宿事件書留帳シリーズ第七弾のあらすじを纏めて早く読みたいものだ。

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来年からの家計簿!

2011-10-28 11:40:14 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                                            

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 Excel活用の予定表・日記帳兼用家計簿です。

 今年まで使っていたものを少し改良して、来年から使用する予定です。

 年金振込の預金通帳での収支を基調にしたもので、物価変動(例、ガソリン)や大口の特別収支も参考に記入できるように改良しています。

 また、変動支出部分には、下部に買い物日記も兼ねて商店別の支出欄も設け、上部の科目別の記入漏れチェックもできるようにしました。

 当然ですが、種々の関数を使って、個々のデータだけを入力すれば、自動的に合計ができるし、来年もデータ(年月日を除く)を削除して、1月のシートの年数を2013と変更すれば、毎月のシートの年数、毎日の曜日も自動的に記入され、そのまま使用できるようになっています。

                                              

 後は年賀状の原画とPC(Windows 7)補助テキストの作成といったところだ。

 (また、新家計簿はHPの「パソコン作品」にも更新記載しておきたい。)

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「ひとでなし」を読み終えて-2!ー610回ー

2011-10-23 09:57:28 | 読書

「四年目の客」

 4年前に受けた恩の礼に立ち寄った店は地上げに遭い、店主が変わっていて騒動に巻き込まれ、その客が地上げ屋から命を取られようとする話。

 源十郎と丁稚の鶴太は用足しの帰りに一膳飯屋に寄った。

 客の一人が過って徳利を割ったら、それも支払ってもらうということから店側と喧嘩になった。そして、数人のならず者が入ってきて他の客は出てくれという。

 数日後、鶴太は奉行所の牢に牢扶持を持参した。ところが独居牢に一膳飯屋出会った徳利を割った客がいた。

 通常は番屋に突き出され詫び金を払えば済むことなのに、牢も独居牢に入っているのはおかしいと菊太郎や源十郎に告げた。

 菊太郎は銕蔵に何故独居牢に入っているのか調べるように言って、自分は一膳飯屋に出かけた。

 銕蔵が調べた結果、丹波の陶工の藤蔵といい、人を傷つけてもなく無銭飲食したわけでもないのに、町代の金物問屋笹屋の喜右衛門に頼まれ、坂田という評判が良くない同心が奉行所を通さずに牢に入れたとのこと。

 菊太郎は、藤蔵が司直の手に渡り調べられると、喜右衛門が一膳飯屋の娘を誰かに犯さすなど悪どい方法で一膳飯屋を含めた近辺の土地の乗っ取りを行ったことがばれるので、坂田やならず者にも甘い汁を吸わせていて、内密に牢に預けておき、夜のうちに牢内で殺すことを考えていると推測した。

 悪事を隠ぺいする目的で牢内での殺人とは言語道断だと、藤蔵の身を守るため自分も牢に入り、そのことを藤蔵にも話をする。

 藤蔵は4年前にぐれていたところを前の店主に懇々と諭され、仕事に励み、一人前の陶工になったお礼に立ち寄ったとのことだった。菊太郎は前店主が中風で口もきけぬ有様で寝込んでいることも知らせた

 菊太郎が牢に入ったことで、藤蔵を殺すことが難しくなったので、もしかして牢を放火して逃げ出したところを襲う方法もあるだろうと、菊太郎は銕蔵にそのあたりの手配も命じていた。

「廓の仏」

 自分の行いのために妻子を死なせた老人が遊郭の風呂焚きをしながら人を助け、また菊太郎たちに助けられる話。

 北野遊郭の林屋の風呂焚きをしている市蔵は60半ばだか、彼からは妙な迫力を感じる。

 子供たちの虐めにも積極的に説教するが、子供達から好かれていて、一人一人に竹とんぼを作ってやっている。

 その竹とんぼを見た菊太郎は只者ではないと感じて一度会いたいと呟いた。

 市蔵は昔西国一円を荒らし回った盗賊の一味のだったが、足を洗おうとする矢先、奉行所の捕物に遭い、一人やっと逃げ延びて、後日、女房や娘を探したら、牢内で女房が娘を殺し女房は首つり自殺をしたことを知った。

 竹とんぼを作りながら、自分の胸の中には娘の泣き叫ぶ声が哀しくよみがえってくるのだ。

 市蔵は、それまでの勘から遊女の霧里が糸問屋の手代と心中をしようかとも思いつめていることを感じ、逃げるのであれば一旦自分の長屋に逃げてきたらあとは何とか逃がしてやると話をした。

 菊太郎が市蔵に会うために遊郭に行ったら、用心棒たちに霧里と手代と市蔵が捕まり林屋に向かう一行を遠巻きにした数十人の子供たちが三人を助けるために用心棒に口々に悪態をついている一団にあった。

 菊太郎はこの窮地を助けねばと、用心棒の子頭を叩き付け、他の用心棒の髷を次々に切って、それがあちこちに飛び散った。

「悪い錆」

 実の息子に放逐同様の憂き目を見る隠居をお信の長屋の連中が助けて、菊太郎が無法息子を懲らしめる話。

 お信が住んでいる長屋にいる大工の武助が修繕している空家に、夜になると老人が住むようになって七日余り。

 あまりにも汚いが何処か威厳のあるその老人を長屋に連れて帰り、頭の虱を取ってやったり着物を取り換えてやったりした。

 お信が汚れ物を洗い桶に入れると、立派な煙草入れと根付を見付けた。

 老人の身元を知る手掛かりになるかもと、お信はそれを鯉屋に持ち込んだ。

 菊太郎が、この根付は大阪の雲甫可順の作品と思うので、どこの店の依頼で彫ったものか調べるところから始めようといった。源十郎が大阪の同業者のところに喜六をやって手伝ってもらうことにした。

 菊太郎はお信の家に出かけた。ついて間もなくして、老人を預かっている武助の家の前で、二人の男が老人を殺したら二百両になるのだからしっかり遣ろうぜという話をしていた。

 菊太郎は二人の男を気絶させ鯉屋の座敷牢に入れた。

 座敷牢の中で二人が話していることを纏めると、伏見の造り酒屋の雁金屋で息子が身代を譲られると、にわかに父親を邪険に扱うので公事宿に頼んだが、息子が金を使って自分に有利に裁きを終わらせた。そして、部屋に閉じ込んでしまう始末に父親は家を出てしまったということである。

 源十郎は伏見の雁金屋に、菊太郎は長屋の老人のところに行って殺しの企ての話をした。

 帰宅した二人に吉左衛門が結果の話を急かすと、菊太郎は、雁金屋主人は短刀で首を切ろうとしたので源十郎がようやくにして留めた。老人にそのことを話すと、事件にはしないで親子の縁を五百両で切ることで話を付けてほしい。根付は使ってくれ、そして、殺人を依頼された男の身についた悪い錆を落としてやってくれとのことであったと話す。

 菊太郎はひとり言で錆を落としてやるのも公事宿の務めだろうし、根付もそのため手放すことになるだろうと。

「右の腕」

 密かに春画を描いて莫大な金子を持っていたために強盗一味で捕えられた禁裏絵所預・土佐家の門人が名誉のために口を閉ざす話。

 法華の清五郎という強盗の一味の捕物が、ある夜、なされたが、奉行所は失敗した。

 その現場の近くで、一味でないかと、禁裏絵所預・土佐派の高弟の一人である吉信が疑われ捕えられた。

 吉信は御蔵米公家の庶子で収入も数十石程度だが百三十両もの大金を持っていたので、どこからその金を手にしたかを聞いても、全く口を閉ざしていた。そのため拷問蔵へ入れられた。

 菊太郎は顔見知りの絵師であったので、何かの手掛かりを得られるかもと取調べへの立ち合いを願い出た。

 与力組頭の許しを得て、吉信に、このままでいると釣り責めの刑を受けることになるが、そうなると右手が使えなくなり絵が描けなくなるぞというと、初めて吉信の胸の奥深くで何かが激しく揺れ動いた。

 数日して奉行所の溜り部屋に吉信を呼んで菊太郎は与力と一緒に聞きだした。吉信、そなたは春画を描いて金子を稼いでいたのだろう。それは師匠や宮中への聞こえが悪いだろうが、強盗の一味として一命を失えば大切な名誉も守れない、春画ごときは、ご定法では一応禁じられているが気にすることはないと言う。

 与力たちは、それは言い過ぎだが、冤罪者を出さずに済んだと菊太郎に礼を言った。

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「ひとでなし」を読み終えて-1!

2011-10-22 14:43:53 | 読書

 澤田ふじ子の時代小説。7編がまとめられた京都の公事宿事件書留帳シリーズ第六弾。

 各編の内容を1行で紹介し、その後に各編のあらすじを2回に分けて紹介する。ただし、私自身が興味を持った京都の風物の記述部分も紹介したかったが、そのあたりは長くなるので省略した。

「濡れ足袋の女」

 不逞な縁を持ったために、悲惨な運命に陥らざるを得なかった大店の女主人の話。

 風邪のため、一人で留守番をしていた鯉屋の下代・吉左衛門は、長屋の軒下で足元を濡らして雨宿りしていた女を土間に招き入れた。

 女が濡れた羽二重の白足袋を忘れて帰ったので、洗濯し物干し竿に干していた。

 数日後、女の土左衛門が上がった。蝋燭問屋の大黒屋のお志乃という女主人だったが、足袋を履いていなかった。

 素足の事を耳にした見物人の中に吉左衛門と同じ長屋の者がいて、長屋に帰ると物干し竿の足袋を見付けて奉行所に届けたので、吉左衛門が容疑者として連行された。

 下代が殺人を犯すわけもなく、鯉屋の者たちは皆で手掛かりを探していたが、中々見つからない中で、少女のお与根が豆腐屋で顔見知りのお鈴に出会った時に、狼狽えて豆腐を落としたことを思い出し、お店さんに告げた。

 吉左衛門が奉行所に連行されていることは内緒にされているのにと、源十郎と菊太郎はお鈴の家に行き、父親の弥七にあった。

 弥七は隠し通せるものではないと、過去の経緯から話し出した。

 弥七の弟・政吉はお志乃の実家で手代をしていて、お志乃は軽はずみから深い仲になり、政吉は金を与えられて店を出され、二人の間に生まれたお鈴は弥七の家に里子に出された。

 大黒屋に嫁いだお志乃は、弥七の幼馴染だといって何かとお鈴に目をかけていた。

 政吉が数十年たって半月ほど前に京都に現れ、志乃に二百両出せと強請りをかけたが、彼の要求を強く撥ねつけ、その結果殺されたのだという。

 吉左衛門のことを気にしていた源十郎は、何故早く申し出なかったのだと、お鈴の気持ちを思う弥七の心は解っていながら叱責した。

 外で聞いていた銕蔵は政吉がいる藩の中間部屋に配下を急がせた。

「吉凶の蕎麦」

 努力して手に入れた蕎麦屋を地上げ屋が買い取ろうとして邪魔するが、菊太郎の思わぬ提案で解決した話。

 夜泣き蕎麦屋の七兵衛は仕事に励んだ結果、店を持つことができて繁盛していた。

 ある日、お得意さんでもある菊太郎のところに七兵衛が相談に来た。

 その内容は、店の裏の土地を誰かが買って、そこに糞尿を入れる大甕数個を埋めたので、その匂いで全く客が入らなくなったとのこと。

 源十郎と菊太郎は酷い話だと蕎麦屋まで行き、現場を見たあと蕎麦を食べようとすると四人の悪党が入ってきて難癖をつけたので菊太郎が痛めつけた。

 後日、鯉屋に同業の鳴海屋が来て、例の蕎麦屋の件で相談したいので改めて会ってほしいとのことだった。

 重阿弥の座敷で両方の主が会い、相手からの五百両での話に菊太郎は千両を積んでくれという。

 そして、この話には麺類売り仲間、町年寄り、糞尿仲間と関係者も多く、今後絶対にこのようなことが起こらないように処理すべきで、そのために多くの金子が要る。また今回は七兵衛を再度夜泣き蕎麦屋に戻す、ただし、その蕎麦屋に権威のある受領名・丹波介を戴き、麺類売り仲間の永代年寄にすべきだと言って話がついた。

「ひとでなし」

 呉服問屋の阿漕なリストラに抗議して、元店員が主人の孫息子を誘拐するが、反対に主人に罰の裁きが与えられた話。

 二条城のお堀に自殺の女土左衛門が上がった。

 その翌日、呉服問屋・高田屋に勤めていた新兵衛が、前日、娘・登勢が入水したこともあって、高田屋の孫息子を人質にとって辻堂に籠ったため、銕蔵が指揮する奉行所が出向いた。菊太郎も一緒に出掛け、新兵衛の頭を冷やし落ち着かせて孫息子を助けることだと替わって指揮を執った。

 高田屋は財産が減っているわけでなく景気が良くなく儲けを減らさんが為だけに、最近一週間の間に8人もの手代、小僧、女子衆に暇を出していた。その中には登勢と夫婦約束をしていた手代頭もいた。それが自殺の原因でもあり、登勢も少し前に暇を出された一人であった。

 新兵衛は、孫息子を殺して、自分も磔で死ぬだろうけど、高田屋も信用が落ちて廃業になるだろうという。

 しかし、新兵衛に孫息子が元々馴染んでいたこともあり、無腰の菊太郎の説得もあって誘拐の状態ではなくなって、新兵衛は菊太郎を信用して外に出てきた。

 菊太郎は奉行所に願い出て、鯉屋の座敷牢に新兵衛に入れて、そこで握り飯を与えられ、奉行所の取調べが行われた。

 奉行所の白洲には奉行名代の菊太郎がいて新兵衛は驚いた。同席の与力組頭の裁定は、高田屋店主は手前勝手な仕置きで本来なら店を取り潰しにすべきだが、それは許すとして総番頭ともども隠居をして、暇を出した者たちは全て呼び寄せろということで、新兵衛は一切お構い無しとなった。

 菊太郎は高田屋店主に、不服があれば、ひとでなしのおぬしに、しっかり引導を渡してやると告げた。

 

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銀木犀!

2011-10-18 10:42:09 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                                        

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 今まで気付かなかったが、近くの医院の駐車場の入口に銀木犀を見付けた。

 白い花が満開だが、金木犀と違い、遠くから花に気付かないし、匂いもあまりない。

 しかし、僕は、写真は上手く撮れていないが、花の塊は銀木犀のほうが好きだ。

 乙女と熟女の違いかな。いや年齢と違って清楚と?の違い。対象語が見つからない。

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