来月のグラスワインにはラングドック地方のワインが目立つ構成です。
5月9日に開催するワインメーカーズディナーで使う「マス.ド.ドマ.ガサック」のワインとシャトーラフィットで醸造長を長く務めた人が独立して始めたワイナリー「シャトーラングレス」のワインをそれぞれ白赤と使うのです。
更に今月も使っていた「ラトゥール.ぺネデス」のワイン。
同じラングドック地方ですが、それぞれ哲学が全く違い別物なんですね。
どんなワインかはお越しになってのお楽しみ、と言いたいところですが・・・・・
マス.ド.ドマ.ガサックはボルドー系の品種を始め、ご当地の葡萄だけでない創造性で早い時期から世界に名をとどろかせたワイン。
ラングレスは地元の葡萄だけで造るのですが、シャトーラフィットで醸造長を務めただけでなく生まれもボルドーの生産者で、出来たワインはボルドーのワインを彷彿させる上品なワイン。
ラトゥール.ぺネデスはラングドックはフランス、とは言いながらスペインで有名なテンプラニーリョで仕上げた変わり種。
同じ地方でこういうカラーの違うワインを造れるというのはボルドーやブルゴーニュではありえません。
ローヌでも無い話です。
ラングドックというある意味不毛と言われた産地だからこそのチャレンジですね。
それを「不謹慎」という人もいるかも知れません。
が、私には面白くてたまりません。
だってボルドーも昔はシラー等をブレンドしてたりしていたんですし、そういう群雄割拠は大事ですね。
特に年齢の私に近い方々の中には「ラングドックなんて」という意識の方もいらっしゃるかもしれませんが、その垣根を飛び越えられる様に私がアレンジしたいと思います。
是非、お試しください。