ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

クラシックな料理

2011年01月15日 03時36分57秒 | 食・レシピ

料理を語るとき「クラシック」か「創作」か、と言うような事が良く言われます。

私はどちらも好きです。

特に日本に於いては洋食は「地元」ではないわけですから、常に土地に根ざした、という料理は難しいのではないか、と思います。また反面、創作ばかりですと「何料理なの?」となりますし、初めての方に「これがフレンチか!」と覚えられても後々困ります。

私はどちらもバランスよくお出ししたいと思います。

料理をするのは小保内君ですが、その点は直実にやってくれているのでは、と思います。

例えば今月の「牡蠣のグラタン」はクラシックです。しっかりしたホワイトソースを使っています。

同じ牡蠣でも「ジュレ寄せ=煮凝り」は油脂やクリームを使わない創作といっていいと思います。

「青魚のショソン=パイ包み」は本体はクラシックですがソースは春菊の創作です。

ワインを合わせるにはクラシックの方が簡単ですね。というか、お客様側の経験値がこちらに慣れている、といった方がいいでしょうか?

創作の場合、何処に軸足を置くか、で合わせるポイント=ワインが変る事があります。付け合せが主役になる事もありますので、そこに合わせるなんて事も有り得ます。

ま、ソムリエとしては「これしかない」では面白くありません。色々なマリアージュを提案するには、料理にバラエティがあることが必須です。

いつも楽しみながら皆様にワインをお勧めしているのです。

さて今日も色々お楽しみください。