小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

神さま、どうか余震は”よしん”なさい

2011-04-18 09:18:51 | Weblog
昨日はセブン区議の事務所で、ほぼ1日お手伝い。

麻布十番のロータリーでは、シャボン玉で遊ぶ親子を見かけ、
東京は被災地でないことを実感しました。
都内も人が戻り、少しづつですが活気を取り戻しつつあります。

そんな中、最近頻発する余震ですが、
大地震のあとの余震とは、こういうものかと肌で感じている次第です。


いや。
もちろん被災地の余震に比べたら小さいけど、
いつ首都直下型になるかという恐怖心が起こるような余震ではあります。

実際に来た時は、それはそれで仕方ないのですが。

これはあ@花さんのブログにも書かれていますが、
日本人というのは島国ゆえに対外交渉をしてこなかった一方、
自然災害で強さを養ったわけです。

海はさまざまな恵みをもたらしてくれる一方、今回の津波災害のように、
ひとたび荒れ狂うと、人智では到底抗うことのできない猛威を奮います。

「触らぬ神に祟りなし」と言いますが、日本人にとって「神」は恵みをもたらす一方、
大災害を巻き起こして祟る存在でもあるわけです。
日本人は自然をコントロールできるとは思ってないんだよね。
わが国に御座す八百万の神は、時に怒り、時に恵みをもたらします。

そこが砂漠から生まれた宗教、キリスト教やイスラム教など、
一神教の人たちと大きく違う点だと思います。
唯一の存在である神は、自然界を含めてすべてをコントロールしている・・・
それが一神教の立場ですね。

自然界には神の意思があって、それに人間は則して生きている。
それが一神教の考え方ですが、
神の意図さえくめば、人智によって自然を操作できるという考えに陥りやすいのです。


自然にやさしい。
地球にやさしい。

これは人智で自然をどうにかできるという、実はたいへん傲慢な考えです。
地球は人間などに”やさしくされたい”なんて思ってはおりません。
地球がブルンと震えるだけ、くしゃみひとつするだけで、今回のような大災害が起こるのです。
(だからって、いくらでもCO2を排出して良いって意味じゃないですよ。
 誤解なさらぬよう)。

よく「日本人は教会で結婚式をあげ(キリスト教)、神社に初詣でに行き(日本神道)、
葬式をお寺であげる(仏教)。何と宗教心のない国だ」
なんて言いますが、それは西洋人的な一神教の立場から見た話です。

日本人はどの神さまに対しても敬意を惜しまない、実に宗教的な国民と言えるかもしれません。

だからドイツ人をはじめとする西洋人は、
神さまの管轄外のことが起こるとすぐに右往左往するんだよね。

でも神さま、これ以上の余震は”よしん”なさい・・・なんて、ウフッ♪


写真は鹿児島天文館でいただいた吾愛人(わかな)の六白黒豚のトンカツセットです。
ごまだれでいただく黒豚は至福の味わいです。
コメント (4)
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