治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

心の弱さをぶつけるやつら

2011-04-17 06:47:09 | 日記
昨日の当ブログの検索ワードNo1は
「山岸徹敗訴」でした。
またネットの片隅でなんか起こっているんですかね。深く追ってないけど。

私と親しくしているASDの方が、山岸の活動(?)を見て
大きなパニックじゃないかって言ってたけど
私もこれは同意するなあ。

そもそも、山岸は昔から自閉症にとても興味があって(これがたぶんこだわりね)
ニキ・リンコが活躍し始めたとき「こいつは偽者だ!」と思って
じゃあこいつを自閉症者として売り出すと、誰がトクをするか、って突き詰めて考えていって
それであの壮大な珍説を考えたらしいですよ。

そして名医の誉高い内山医師に頼みこんで
他の人からは取る高額な診断料金もただにしてもらい(理由は貧困・こっちの調べたところここには疑問符だが)
内山医師もなんらかの研究対象としてメリットがあると判断されたのでしょう。
診断して、そのあと講演とか論文とかにも山岸夫妻を引っ張りだしたらしい。

ところが後が続かなかったんだね。
連続して講演に呼ばれることはなかった。
私は講演を聞いてないからなぜかはわからないけど。

一方で方々からお座敷がかかり続けるニキさんがいて
同じ自閉症者なのにこれほどうまく世渡りするなんて偽者だと思い(ニキさん自身は世渡り上手でもなんでもないが。ていうかそんなこと何も考えていないと思います)
それがよけいに珍説に輪をかけていったらしいです。

だからパニックだというのもわかるなあ。

要するに自分の心の弱さを他人に押し付けて大騒ぎってタイプだな。

でも昨年大暴れしたベムってやつもそうだ。
とにかくなんでこんなに非道なのかと思うくらいの攻撃だったね。
しかもこっちを自分と同じように弱い人間だと思っているから
やりかたが頓珍漢(私を怯えさせればいいと思ってたらしい)、まあとにかく大騒ぎだった。
今思うとあれは「躁」だったのかもしれない。

あまりにやり方が非道なのでうちの読者は「本当に病んでますね、あの人」とか
「表立って応援できなくてすみません。自分も攻撃されるのが怖いんです。あの人異様だから。
でも応援しています」とか

あげくの果てには義憤に駆られて個人情報を教えてくれる人もいた。
間取りとかね。
奥さんもベムが私を攻撃することには怒ってるとか。
奥さんは療育に非常に熱心でどこにでも顔を出す。
でも父親が足を引っ張っているとか。

で、今回山岸の件が刑事事件で表面化して
ベムも微妙に絡んでくるかもしれないので
久しぶりにつぶやき読んだら、今は「ウツ」の時期らしい。

長年治らないウツは双極性障害の誤診の可能性も高く
治療法が全然違うらしい、っていうことは神田橋先生の本を読みに読んだとき知ったけど
まあベムが神田橋先生にかかるわけがないよなあ。

死にたいなんて思っちゃっているらしい。

いや私は別にベムに死んでほしいとは思っていないけど
今後何か動きがあるかもしれないけど
そのときは奥さんと交渉しなきゃいけないんだな

とただそれだけ思いました。

でも「死にたい、死にたい」って言っているやつはなかなか死なないよね。
山岸も本当に死なないもんね。
意外と弱いやつは生命力あるんだろうと思ってる。

これで八つ当たりさえされなければ
私も弱いヤツにもっと優しくなれるんだが。

あ、それと
「ニキ・リンコは活躍している。だから本物の自閉症者じゃないに違いない」とかいう想像力の障害は
やはり治療可能かもしれませんよ。

治療をするかどうかはもちろん自由だけど
これまで治らないと思われていたものだって
どんどん治っていくのが医療の進歩ってやつでしょ?

そういう本作ってます、今。

原発おじいさんの垂れ流しも
チェルノブイリ級かどうかっていう話はあんまり意味がなくて
おそらく人類が初めて向かうようなタイプの事故で
それをどうやって叡智で解決していくのか
私はあまり悲観せずに見守っていますよ。

それより自分の仕事。

とはいっても
昨日は朝しか仕事しませんでした。
川崎大師におまいりに行って、復興祈願をし
夜は都内で楽しくお食事しましたよ。

そこで聞いた面白い話。
ドイツは原発やめて、フランスが原発で作った電気を買う。
そしてフランスは原発を、見事にドイツ国境に並べて作ってあるそうです。

狐と狸の化かしあい。
ていうか国益ってそういうものよ。
島国にいる私たちにはあまりそういう駆け引き必要じゃなかったけどね、これまで。
わが国はその代わりにたっぷり天災に恵まれて
それで強さを養ってきたわけだ。

なんかあったら巻き込まれるドイツ人は
風向きを気にして生きてるのかもね。
だから今回の事故でもいちはやく風向き地図を作ったのかも。
でもあれ、ドイツ語での但し書き読まないと本当に誤解を生む地図で
絵だけ見て大騒ぎした人が多かったわけだが。

ていうわけで昨日は楽しい一日だったので

余震もあったらしいけど
全然気づかなかったです。

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