小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

政治家と国民、どちらのレベルが高い?

2011-04-19 10:04:16 | Weblog
昨日、MLの友だちから、こんなメールを送ってきました。
興味深い部分があるので、ちょっと紹介いたします。


我々日本人は政治家に対して、あまりにも一方的に非難しすぎると感じています。

確かに民主党の体たらくは問題ですが、
それでも私の知るほとんどの政治家は通常の人より、
はるかに高い意識 無私の心で頑張っていると存じます。

レベルが低いのは国民の方の不勉強性に多くの責があると感じています。

「落選したらただの人」になる政治家が自分の活動場所、
土俵を確保するために有権者の支持を取り付けたいのは当然です。

問題は有権者が「我欲」にあまりにも大きく傾き
「おおやけ」に対する意識が極限にまで低下した、現在の日本の状況にあると感じます。

土曜日にサンデル教授の「白熱授業特別版 日本の災害」を見ました。

サンデル教授のカント主義全開の感じは何時もの事ではありますが(笑)、
全体としては面白く 日本に対する応援としてはありがたく思いました。
しかし、出席者の発言及び日本に対する全体像に対して、いくつかも問題点を感じました。

そして日本に対する全体像に対してはあまりにも日本に対して
「好意的すぎる誤解」が多かったように感じました。



私自身は、サンデル教授の番組は見ていませんし、
文中の終わりの「好意的すぎる誤解」については、本人に真意を聞いてませんので、
どんな意味かは、まだ何とも言えません。

加えて言うと、災害に対する企業などの対応を見る限りでは、
政治家より国民のレベルが高い気もいたします。


ただ、被災地で物資が不足してるのに、東京で水や食糧を買い占めたりと、
先ずは自分のことばかり、という行動が目立ったのは、「我欲」と呼ばれて仕方ないかもしれません。


またツイッターなどから流れてくる政治的な意見を読むと、
素人の私からみても幼稚な議論が多いことは確かです。

原発=悪、と決め込んでいたり、
海外からの情報を鵜呑みにしてるなど、何を読んでいるんだという感じです。

ドイツ気象庁の放射性物質拡散シミュレーションにしても、
「今起きていること」だと誤解している人が多いようですが、
これは「仮に○日○時に放射性物質が大放出されたとしたら」という予測であって、
今の危険度とは関係ありません。

だからって安心しろということではありませんが、以前にも申しあげたように、
先の大戦、大東亜戦争の原因が石油だったのに、
反原発と反戦(反日)と地球温暖化防止を同時に唱える人がけっこういるのは、
いやはや如何なものかと。

どうせ今後何10年かは、原発の増設などできないのだから、
反対ばかりしてないで、代替えエネルギーでも考えろと言いたくなります。

このあたりは戦後教育の残したものと言えますが、
個性重視の美名のもとに、「我欲」の方が伸びてしまったものかもしれません。

もっとも政治家を選んだのは国民でありますから、政治家の責は国民にあります。
とはいえ、100%イコールではありません。
先ずは国民の意識からというところでしょうか。

画像は拙著「中学生にもわかる仏教」から、禅の教え「十牛図」のイラスト解説です。
悟りをひらいて「空」になるのは最終段階ではなく、8番目で、
町に出て人のために奉仕する「入廛垂手(にってんすいしゅ)」が最終目的になっています。

コメント (6)
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