小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

都の規制条例より、”かながわ青少年育成”の方がモンダイ?

2010-12-18 08:08:11 | Weblog
昨日は月に1回、色彩会議という勉強会(に銘打った飲み会)に出席。
そこで、マンガの性表現をめぐっての都の規制条例について意見を求められました。

うーん。
これについては静観してたんだけど、正直言ってどっちもどっちだなあ。
マンガも読んだことのない役所の人に、
マンガについてあれこれ言ってほしくないという一方で、
何かあると「言論の自由」をタテにとる風潮も好きではありません。

ただ出版社側とすれば、今まで確保できていた本棚から、
別の変な棚に移されちゃうわけですからね。
言論云々より、ただでさえ出版不況なんだから、
これ以上シノギを減らされちゃかなわんというのが本音でしょう。

・・・というか、問題の肝はここにあります。
売り上げを減らされれば、おのずと文化の衰退になりかねないわけですから。


ただ、性表現については、ちまたに溢れるマンガの中にはとんでもないものも多いそうで、
(実は読んだことありません)
規制というよりは、建て前上「成人指定」みたいなお札を貼るのも、
ある程度は仕方ないのかと思います。
(そんなことしても、何の規制にもなりはしませんけどね)。

個人的には、そんな性表現よりも、
ドラゴンボールの後半みたいに、簡単に死んだキャラクターが生き返って活躍する方が、
もっと根深いところで問題だと思いますが、そんなものに規制をかけていたら、
それこそ「言論の自由」に抵触しますからね。

言論の自由と言っても、練炭自殺の方法や爆弾の作り方、ハッキングのハウツーなど、
公開してはいけないものだって世の中にはある。
もちろん児童ポルノなどは論外です。

一方で役人が税金で智恵をしぼった規制には「???」というものも少ないありません。
昨日、それに関して「都条例など比較にならないくらい凄いのがある」と教えてもらったのが、
かながわ青少年育成指針改定素案で、これはネットで話題騒然になっているそうです。

↓ お時間のない方のために、どこが話題になっているのかをご紹介すると、性表現などについて・・・

<指針の対象>
青少年(0歳から30歳未満の者)が対象。ただし、施策によっては、40歳未満までの者も対象とします。


つまり30歳以下ないし、40歳以下の人間はゲームセンターに行ってはいけないし、
性交渉などみだらな行為もまかりならん、ということですな。
うむむむ。
い、意味がわからん。

これはネットはもちろん、さまざまなところで批判の集中砲火を浴びていますが、
県側の方は直そうという姿勢を見せていません。
神奈川県民のみなさま。
みなさまの税金でこの素案は制作されましたが、感想など如何でしょう。


写真は山形六双図・月山の下絵です。
コメント (12)
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