つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

自らをもって自ずと

2009-09-19 | Weblog
この世とあの世をつなぐ言葉のように、
読経が夜のしじまに浪々と漏れ流れる。
一つの美しい音色のように、また、独特の節をもって、低くくっきりと響き渡る声に、
邪なものは憂い慄き、正きものは安堵する。
静寂の中に、様々なものがもつれ渦巻き、うごめく。
その下々のあり方を、正しく振り分けるかのように、
偈文は清浄を奏でる。
聴く耳を持つものは、救いの芽を出し、浄土の道を歩みだす。
聴く耳を持った時から、救われる身となる。
神であれ仏であれ、その気を持たないものを救うことはできず、
自らを持って為すというは、その為である。
周りはただ、気づきを与えられるだけである。と。
耳を塞ぐ者は、それに苦しむ事を知る。
苦しみのもとを断て、耳を塞ぐな。耳を塞がず・。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エネルギー | トップ | 虚無 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事