一秒がずーっと変わらずに一秒であるのに、
一分がずーっと変わらずに一分であるのに、
十分が三十分が一時間が早く過ぎる。
一日が一週間が一月が一年が早過ぎる。
十年一昔という十年は長いようで短く、短いようでまた長く、ずーっと変わらずそう思う。
季節があれば、季節はめまぐるしく移り行き、
愛でる暇も無く過ぎ去ってしまう。
今度の春には、花々を眺め、萌える命の息吹に感嘆し、
今度の夏には、額に汗して、海風に冷やし、忘れた青春に思いを馳せる。
今度の秋には、無理して焼かれた肌のほてりを、草木の色合いで癒して、
今度の冬には、純白の景色に、凍えながら薪に戯れる。
きっとそうしようと、また朧いで
年月が早々と過ぎ去る。いつしか、いつになく、時はただ過ぎ去るのみと知る。
自分の杜撰さを生きて、あわてるばかりの年寄りとなっていく。
何にあわてるのかと問い、心経にたずねていま少し答えを得る。
命尽き果てようというに
有り難い事だと深く頭をたれる。
一分がずーっと変わらずに一分であるのに、
十分が三十分が一時間が早く過ぎる。
一日が一週間が一月が一年が早過ぎる。
十年一昔という十年は長いようで短く、短いようでまた長く、ずーっと変わらずそう思う。
季節があれば、季節はめまぐるしく移り行き、
愛でる暇も無く過ぎ去ってしまう。
今度の春には、花々を眺め、萌える命の息吹に感嘆し、
今度の夏には、額に汗して、海風に冷やし、忘れた青春に思いを馳せる。
今度の秋には、無理して焼かれた肌のほてりを、草木の色合いで癒して、
今度の冬には、純白の景色に、凍えながら薪に戯れる。
きっとそうしようと、また朧いで
年月が早々と過ぎ去る。いつしか、いつになく、時はただ過ぎ去るのみと知る。
自分の杜撰さを生きて、あわてるばかりの年寄りとなっていく。
何にあわてるのかと問い、心経にたずねていま少し答えを得る。
命尽き果てようというに
有り難い事だと深く頭をたれる。