38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

畑の見学、相次ぐ日曜。

2010年01月17日 | 農と暮らしの日記
9月に播いたこの冬最後の人参。
人参は7月、8月、9月と播き、7月のものはほぼ年内に終了、8月播きのをいま収穫していて、この9月の人参はだいたい3月ひと月ぶんの想定。4月になると秋冬の人参は何月に播いてあってもすべてトウが立ってしまうので、3月で出し切るように作付けしなければいけない。今年は秋から初冬にかけて暖かかったせいもあるのだろうが、7月播きの人参がどんどん大きくなってしまい、出荷が追い付かない感じでもったいないことした。

来年は7月播きを減らしてもよいかもしれない。
そのぶん、8月播きをもう少し増やせば需給に見合う気がする。ただ、発芽に水が不可欠な人参は、乾燥きわまる8月よりも梅雨空の7月にある程度の量を成功させておきたいのが本音で、成功すれば、「8月播きは失敗できない」という負担が減る半面、つまり量的には過剰(生育の早いものが多すぎる)なわけで、痛し痒し。正直なところは、「過剰」なら上等なわけだけど。ちょうどぴったりということはあり得ず、余るか足りないかしかないわけだから。と、わかってはいるけど。



日曜。今日も気温が上がり、畑しごとは長袖シャツでいい。
朝:6時起き、渚がバレーの試合で松山に行くので早めの6時半からごはん。
午前:市街スーパーに出荷、戻って恒例の「とうど」に行こうと思ったけど家の作業場で用事があって、真だけが出かけた。

10時頃から、畑の見学あり。
市内で新しく何アールかの田んぼを借りることができたので春から家庭菜園的な感じで野菜を作るというIさんとお友達のNさん。できれば無農薬・無化学肥料ということで、うちの畑を見に来てくださった。1時間ほど、麦も通りがかりに踏んでもらいながら、冬も後半に入ったさみしい畑を見ていただく。昼まで、明朝出荷分の一部収穫、玉葱の除草など。戻って昼ごはん。

午後:明朝出荷ぶんの収穫。
15時頃から本日2組目の畑の見学。こちらは野菜セットに関心を持ってメールをくださった市内のTさん夫妻、野菜を配達する平日は留守にされることが多いとのことで、それならちょうど日曜だから、よければ畑ご案内しますということで、かなり素早い展開。こちらも案内がてら通り道の麦畑を踏んでもらった。市内の配達は月曜か金曜だけれど、ちょうど明日(月曜)出荷分の収穫をしている途中だったので、収穫量を少し増やしてご希望の小セットを1つ作り、持って帰っていただいた。

その後、収穫した野菜の大雑把な調製。晩ごはん。



阪神大震災から15年。
ハイチでは大地震の死者数が20万を超えるかもしれないと報道されている。もともと政情不安定な貧困国に容赦ないまさかの天災。翻ってわが国はいつ次の大地震が起きてもおかしくない。天災は備えあれば軽くすることができる。国民生活不安定ななか、天災以外の災いはなおさら、人智をもって限りなくゼロにすることができるように思うけれど。昨日今日のトップ・ニュースを聞いていると、まだまだ僕たちの国はおめでたいようだ。
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土曜、ぽかぽか陽気。

2010年01月16日 | 農と暮らしの日記
不耕起の畑(ピーマンと茄子の跡)に播いた豌豆が少しずつ成長している。
ここは前作のために畝立てした「若い」不耕起の畝だからだろうか、草がほとんどない。同じ畑の半分、昨秋に畝立てした不耕起の畝は冬の草にびっしりと覆われている。どちらが野菜の生育する環境としては好ましいのか、不耕起1年生の僕にはわからない。



セット出荷のない土曜。暖かい陽光が戻ってきた。
朝:6時半過ぎからごはん。市街に出て保育園とスーパー。
午前:戻って上記の不耕起の畑の片付け。夏昨の茄子、ピーマンの支柱類がまだ残っているのをすべて撤収。スーパー用の人参を少し収穫して帰宅、ごはん。
午後:育苗用の温室を移設する準備。部材は前の場所から移してきており、温室でお世話になっている種屋さんに行って相談、すぐに現地に来てくれて水盛り(水平をとる)。段取りを再度教えてもらった。できるところまで自分でやる予定。ものすごく苦労しそう……。



神奈川・三浦半島に住んでいるときの子育てつながりで。
いまも藤田家族の野菜を届けさせてもらっている「3p.m.さんじ」さんは、おやつ&デリのお店。とにかく「色」が美しくて楽しそうな食べものが、そのブログにもたくさん紹介されている。これがうちの野菜?と思ってしまうような大変身もたくさんあり。たとえば、これ。紫芋で染めた大根を乗せたお粥。というわけで、これからもいろいろ珍しいものも作ってみようと思ってしまうのです。
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寒気去り、でも、寒い。

2010年01月15日 | 農と暮らしの日記
大根の食べ比べをしてみた。
このところこの日記でも「源助大根」「大蔵大根」「新西町大根」を相次いで紹介したところだけど、実際のところその味の違いを自分自身で消化しているわけではないから、野菜セットの伝票に特徴を書き添えても、説得力に欠ける気がしていた。

ちょうど、セットからはじかれたりスーパーで売れ残っていた大根がいくつかたまったので。
味の違いがわかりやすそうな「ふろふき大根」で。源助は輪切りの半月、大蔵は乱切り、新西町は輪切りにして区別できるようにしてみた。

結果は……。
まあ、なかなか明快には判断しづらいというのが正直なところ。品種の特性よりもその1本のたまたまの状態が強く出ている可能性もあるし、そもそもセットからはじいているということは形が悪かったか何かで、スーパーで売れ残ったのも何らかの見た目の要因があるかもしれないし、単純にもう日が経ってしまっているし。そのうえで、「お、違うな」と思ったのは、新西町は意外と甘い、源助は意外とあっさりしている、というくらい。きのう食べた限りですので、みなさんのお手元に届いているのは違うかもしれない。いかがですか?

「食べ比べ大根セット」、お届けできます。
1本が1.5kg前後なので、3種(3本)なら4~5kg、@200円で800~1000円くらい。これに一般的な「青首」を加えるとか、人参、里芋、じゃが芋など日持ちのする根菜を加えて送料(関東850円、関西640円、愛媛県内540円など)に見合う金額(2000~3000円?みなさんの感覚、お好みで)まで詰め合わせも可。もちろん通常の野菜セットに食べ比べ大根プラスも承ります。お気軽にお問い合わせ、ご注文ください。



金曜、寒気は少し緩んだようだが、夜半か未明かに雨が降ったようだ。
朝:6時半過ぎからごはん、今日は保育園の納品が休み。
午前:薫は市街に配達に出る。僕は前の育苗用温室の跡の片付け、収穫少し。
午後:市内から畑の見学にお二人来訪。冬のさみしくなりかけた畑を案内したあと、家に寄ってもらってあれこれお話。転勤の多いご家庭のようで、野菜も先住地のつながりで送ってもらっているが、せっかく近くにうちのような農家があるのなら、と関心を持ってくださったようだ。あらかじめ注文を頂いていたお試しのセットをお持ち帰りいただく。
夕方:温室跡の片付けの続き、仕上げ、収穫、日没あがり。



<本日の野菜セット>例
人参、里芋、じゃが芋、大根、蕪・赤蕪、白菜、キャベツ、ねぎ、などから。
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次々に、固定種の大根。

2010年01月14日 | 農と暮らしの日記
みやま新西町大根。
これも先日の源助大根大蔵大根と同じく、野口種苗で頂いた固定種。名前と姿から、よく耳にする「西町理想」の系統だろうと思うが、とにかくこのタイプの大根を作るのが初めてだから、細かなところはわからない。西町理想は漬物向きと説明されている場合が多い。しかし同時に「肉質緻密で煮炊きしても美味」と添えられていることがほとんどだ。なのでみなさん、ぜひ煮炊きにどうぞ。たくさん干して漬けて沢庵にされるご希望がある場合はご連絡ください。たくさんありますので……。量がまとまればお安くできます(定価は葉込み200円/kg。写真のは最小1kg~最大2kgくらい)。

ひと目見ただけで、首のところを縛って吊るしたくなる。
首元はご覧の通りほっそりしているので、今朝も「まだ小さいけど抜いてみよー」と片手で軽く引っ張ってみたが、びくともしない。しょうがないから両手をかけたが、抜けない、抜けない。そりゃそうだ、こんなに尻太り型なんだから。

理想大根についてはこんな記事と写真があり。
やまけんの出張食い倒れ日記の三浦大根の記事
全国大根見本市(練馬)の記事



木曜、野菜セットは宅配便のみ。日本列島にはまだ寒気が居座っている。
朝:6時半すぎから朝ごはん。
午前:市街に出荷に出ようと、昨日洗っておいた大根をスーパー用に1/2カットしようとキャリーをのぞいたら、凍っている……。油断した。昨冬までは洗った大根は(うちでは野菜セットや業務用など相対の出荷では泥もの野菜を洗わない)土間に入れておいたのだが、引っ越して土間がなくなり、屋根つきの作業場に置くようにしていたのだが、さすがに今朝の冷え込みには耐えられなかったようだ。当地くらいの寒さなら、畑で凍った野菜は生きているから日が高くなると元に戻ってくれる。しかし収穫して、しかも洗った大根は寒さに弱いようだ。防寒を考えなければ。

というわけで、保育園納品のあと、大根抜きでスーパー出荷。
戻って9時過ぎから収穫。昨日は時折吹雪くような天気だったので、この季節としては珍しく出荷当日の収穫である。配達だと時間が厳しいけれど、宅配便は夕方までに仕上げればいいのでなんとかなる。冒頭の大根も収穫して10時過ぎに戻り、荷造り。昼ごはん。

午後:宅配便を仕上げて、今度は明朝出荷のセット荷造り。
宅配便も明日配達のもお客さんに届くのは明日の日中、ほぼ同時なので、収穫も2日分一緒にしてきた。午後いっぱいで荷造り完了。一日で収穫から仕上げまでするセットの数としては多かったけれど、畑の野菜が好調で在庫の芋類も豊富だとやはり楽だ。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋・さつま芋、新西町大根、蕪・赤蕪、白菜、キャベツ、体菜(しゃくし菜)、チンゲン菜、サニーレタス、ねぎ、などから。
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大阪の正月休暇、書きました。

2010年01月13日 | 農と暮らしの日記
12/301/2の記録を、ようやく完全アップ。わざわざお知らせすることでもありませんが……。ご関心ありましたら……。
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列島寒気、西条も雪。

2010年01月13日 | 農と暮らしの日記
雪の写真でもあればいいのですが……。
降っているときは時間がなく、やむをえずこんな写真で。珍しく2本足の人参が揃って収穫できたので。昨日の野菜セットに少し値引きして入れた。こんな人参でもたまになら入れさせてもらえるのが、いわゆる「産消(生産者と消費者の)提携」を核にした経営のよいところ。



で、本題は雪。
この冬初めて、野菜とかブルーシートとかの上はうっすらと雪化粧した。周辺の田んぼも稲刈り後そのままにしてあるところは積雪せず、最近トラクタで寒中の粗起こしをしたというような田んぼは表面に地温がないせいだろう、降っている間だけだけれど少し積もっていた。

水曜、野菜セットの出荷のない曜日。曇り一時雪。終日の低温。
朝:6時半起き、すぐごはん、市街出荷・納品。
午前:少し机しごとしてから再び市街に出てあれこれの用事。戻って昼ごはん。
午後:明日出荷ぶんのうち人参など根菜類を収穫、ついでに三角ホーでほうれん草の中耕少し。戻って1時間ほど調製・荷造り。早いけどとにかく寒いので16時頃あがり、以降は机しごと。



年賀状が1通届いた。
小学校の5年になるときだったかに市外に転校していった同級生からで、正月に思い立ち、なぜだか暗記していた彼の実家の住所に出してみたら、返事が帰ってきた。その住所は県外だったが、「たぶんそうじゃないかな」と思っていた仕事に関わっているようだ。高校を卒業するときに7~8年ぶりに会ってからまた20年以上も会ってない。また会える機会があるかどうかわからないけれど、とにもかくにもこの空の下、「いのちはぐくむ」という点では重なる部分のある仕事に共に携わっているのだなぁと、ひとり勝手に喜んでいる(比べたら僕のほうがかなりお気楽な日々ではないかという気がするけど)。
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雨模様、少しのんびり。

2010年01月12日 | 農と暮らしの日記
ターツァイ。
炒め物に向く葉もので、食材の本などでは「中国野菜」に分類されていることが多いようだ。あまり市販されていない野菜だけれど、研修中の相原農場で普通に野菜セットに入れられていたので、藤田家族でも就農時から毎年迷わず作付けている。市販が珍しいのは、写真のように大きくなるので畑でも店頭でも輸送中のトラックでも場所をとるからだろうか。うちの冬の食卓には「これがないと!」という位置づけ。

セットにも「これがないと!」という感じかというと、そうでもない。
アブラナ科の野菜はたくさんあるからで、だけれど年を越したこの季節には他の葉ものが品薄になる年があり、そんなときに思い出したようにターツァイの畑に様子をうかがいにいく。というわけで、先週、今週のほとんどの野菜セットに入ってます。「カロテン豊富、風邪予防に」などと書かれていることが多いので、そのつもりでお召し上がりいただくと効果があるかも。



3連休が明けて、火曜。
朝:6時半起き、すぐに朝ごはん。子どもたちは今日から本格的に3学期。
午前:8時頃に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。戻ってしばらく机しごとをして、9時半過ぎに新居浜方面の配達に出て、11時半頃戻り。薫はこの間、玉葱の除草。途中で雨が降り出して戻ったそうだ。昼ごはん。
午後:雨はあがり、薫はまた玉葱畑に出かけ、僕は机しごと、少し昼寝。起きてまた机しごと、19時過ぎ、もうすぐ渚と真がバレーから戻ってくるので、晩ごはんの予定。



冬場の火曜の雨は、かなりほっとする。
出荷前日に収穫する季節だから、野菜セット出荷のない水曜を前に雨が降ると、とりあえず畑に出る急用がなくなるから。仕事初めが月火の出荷で、その後も月初だったり臨時のセットがあったり、3連休で宅配便の都合があったりで毎日出荷している感じだったから、このひと休みはかなりうれしい。

明日はもしかしたら雪がちらつく予報。

<本日の野菜セット>例
人参、じゃが芋、大蔵(白首)大根、蕪・赤蕪、白菜、キャベツ、ほうれん草、ターツァイ、ねぎ、などから。

ほうれん草が少しずつ入り始めているが、この冬はどうも失敗気味。
白菜は毎週だと多いので(3kg前後=500円前後)隔週目安で入れているが、そうすると代わりにそれに見合う量と金額の野菜が必要になる。葉もので代替できればいいけれど、ほうれん草、小松菜ともいま品薄なので、これがいまちょっと厳しい課題。
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子どもたちも、3連休。

2010年01月11日 | 農と暮らしの日記
里芋の畑。
年末(クリスマスの日)に西条農業高校の実習で来てくれた4人に稲藁を被せてもらったので、このところの寒さ続きでも里芋の傷みを心配せずに済む。春までゆっくりと、必要なだけを掘り起こしながら出荷し、最後は小さめのものを種芋にして別の畑に植え付ける。



月曜、世の中3連休の最終日。曇り時々晴れ。
渚と真はバレーボールの練習が休みになり(結局考えてみるとこの3連休はバレーも3連休だったわけだ=昨日は応援で渚は出て行ったけど)、といっても出荷はあるので遊びに出かけるなんてこともない。

朝:6時半過ぎからごはん。
午前:あれこれ荷造りしたあと、家族4人が配達車(ハコバン)に乗って9時頃に市街に出発。保育園は休みなので、スーパーが最初で、そのあと市内西部の氷見方面など何軒かに配達してまわり、最後は小松で、こないだ家の本を借りに来てくれたみかちゃんの新しい家がまさにいま「変身中」ということで野次馬的に見に行ってみた。大工さんたちがばりばりお仕事中、みかちゃんたちも作業中だったところに文字通りお邪魔して、文字通り部屋にも土足で踏み込んだ(まだ工事中なので)。築何十年どころではないそうだけど平屋だし構造はしっかりしているらしい。いいなぁ。納屋に眠っていた台所関係のものとか真が遊ぶ木切れとか頂いて帰る。

午後:昼ごはんのあと、明朝出荷ぶんの収穫。
戻って荷造りは、渚が「することない~。ひま~」と珍しいこと言っているので手伝ってもらい、18時半終了、晩ごはん。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、大蔵(白首)大根、蕪・赤蕪、白菜、キャベツ、ターツァイ、水菜、サラダ菜、サニーレタス、ねぎ、などから。
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ラーメンと、スパゲティ?

2010年01月10日 | 農と暮らしの日記
大蔵(おおくら)大根。
東京・世田谷の「大蔵」がその名の由来だそうだという話は先日も書いた。一般的な青首大根ではなく「白首」で、葉のつけ根から根っこまで白一色、太さもほぼ一定、というのが特徴らしく、ご覧の通り、確かに1本の中では太さはあまり変わらず「筒状」になっている。だが、これもご覧の通り、長さも太さもまちまち。これはうちの栽培の技術そのままなのだろう。上手に作ればもっと太さ・長さが揃った仕上がりになるはず。

とはいえ、うちではこれでもさほど困らない。
野菜セットが主だから、大きいものはたいてい大きなセットに入れ、小さいものは小さいセットに入れる。ただ、あまり単純にこうしてばかりいると、小さいセットの人はいつも小さい大根(あるいは小さい人参、小さい蕪……)ということになってしまうので、大きいセットに小さいのを2本入れるとか、どちらも大根は同じ大きさだけど、大セットにはもうひと品、別の野菜を入れるとか、あるいは小さいセットは白菜を一週間おきにするとか、その辺りはいろいろ考えながらセットを組んでいる。いずれにしても、「1本何キロ、1本何センチ」で揃ってなきゃいけないという制約は、まったくない。



世の中3連休の中日、日曜日。渚はバレーボール応援、真は休み。
朝:7時頃にごはん、市街スーパー出荷。
午前:9時からお客さんのIさん父子とじゃが芋掘り。Iさんには秋にさつま芋も掘ってもらって、ちょうどその隣りに植えたじゃが芋がまだ掘らずに残っていたので。1時間半ほど真も加えてどんどん掘ってもらい、僕はそのあいだに隣の畑で冒頭の大蔵大根とか白菜とかその他の葉ものなどを収穫、最後はみんなで芋をキャリーに収集。人参もちょっと抜いてもらった。Iさん、ありがとうございました。芋掘り体験というよりはほとんどお任せで、かなり援農に近く、助かりました。僕と真は別の畑で昼まで収穫。昼ごはん。

午後:13時半頃から、宅配便で今日出すセットと明日配達するセットの荷作り。
日曜はセットの出荷を入れない曜日だけれど、「ハッピーマンデー」(月曜祝日)で「関東方面に午前着」の宅配便が「中1日」必要になるため。18時とりあえず終了、伝票書き。渚も戻ってきて、晩ごはん。以降、机しごと。



今日の記事のタイトルですが……。
ラーメンは渚がバレーの応援でお昼に食べたそうだ。めったに外食しない藤田家族ではラーメンは“大特別”メニュー。その店では(高知県、どうやら芸西村?)他にスパゲティもあったそうで、引率してくださった方々もそれぞれお好みのものをオーダーした様子。ラーメンもあってスパゲティもあるというと、ファミレスぽい店かと思ったらそうではなく、聞けばどうやら昔ながらの食堂っぽいところのようだ。注文とってくれた女性が、暖簾の奥の厨房に「○○2つ、××1つ!」みたいな感じだったらしく、会社員時代に戻って、出張中の僕なら迷わず入ってそうな店……。古いテーブルに新聞の広告が反転して映ってたという話を聞くまでもなく……。

そういう藤田家族の食卓も今夜は。
おでん(昨日の残り)、コロッケ(先月頂いて少し分けておいたもの)、太刀魚の焼いたの(実家からもらってきたのを焼いた)、人参とターツァイの炒め物、人参のきんぴら……と脈絡がない。よく言えば居酒屋チェーンふう(よく言ってないか)。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋、じゃが芋、大蔵大根(白首)、蕪・赤蕪、白菜、水菜、ターツァイ、サラダ菜、サニーレタス、ねぎ、などから。
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ぽかぽか陽気、3連休。

2010年01月09日 | 農と暮らしの日記
空豆の現在。
冬の間はこんなふうにのんびり育ち、暖かくなってくると急に大きくなる。この1列だけはトラクタで耕耘した畝に作付けていて、両脇にはにんにくを植えてある。その他の空豆はこの同じ畑の茄子やピーマン、オクラの跡に播いてあり、今日ようやく茄子、ピーマンの樹を剪定して片付けた(たとえば隣の列=画面左上側)。地下は空豆も根を伸ばしているし、それなりの世界が進行中なので、その状態を大きく変えないように地上部だけをすっきりさせるわけだ。

しかし、茄子、ピーマンの畝の空豆は徒長気味。
一番考えられるのは窒素肥料分の過剰。夏の果菜類は元肥、追肥と窒素分が切れないようにする(といってもうちでは切れてるけど)ので肥料分が残りがちになる。そのせいだとすると、いまから肥料分を抜くことはできないから、畝の上にほうれん草とか何かを播いて、窒素を吸収してもらうようにするのがいいかもしれない。



土曜、世の中3連休の初日、晴れ。久しぶりのぽかぽか陽気である。
朝:7時半頃から朝ごはん。8時に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:そのまま僕の実家に真と渚を預けてくる。珍しくバレーボールが休みで、帰省中の妹といとこがいるのでちょうどいい。こちらは戻って臨時(贈答用)の野菜セット出荷。

「お供え用」の野菜も今日は出した。
隣市のSさんが取りに来てくださり、白菜、大根、人参。お供え用には外観も大だから、ちょっと余計に気をつかう。人参も葉つきの指定だけれど、この時期に葉が青々している人参というのは最終の9月播きのものしかない。その中でももうどんどん黄色くなっているから、少しでもみずみずしいものを選ぶ。

けれど9月播きは大きさがまだ十分でなく、その中でも大きめのものを選ぶ。
「青々×大きい=良品」となるわけで、候補が絞られる。これだと思って抜いたら肝心の人参の形がよくなかったりするとアウトだ。今日はうまくいった。お供え用でうまくいって幸先がよい。大吉相当のご利益がありそうだ。お代も頂いてご利益もあって、めでたしめでたし。

午後:冒頭の空豆の畑(茄子、ピーマンの畑)の片付け。
続いて明日出荷分の収穫(人参だけ)、夕方、子どもたちを迎えに行き、年末年始預けていたメダカたちと一緒に帰宅、晩ごはん。
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暖冬予報は、どうなった?

2010年01月08日 | 農と暮らしの日記
ほぼ毎月恒例、最近の野菜セットの例。
先月12月上旬の頃のセットはこんな感じだった。変化というほどの変化はない。一年でいちばん畑の変化の速度が遅い季節である。

例によって品目を簡単に。
このセットは通常の大セット(1800~1900円前後)より少し多めの2000円ちょっとくらい。「3週間に1回」という「やや変則的な定期便」のお客さんである。で、内容は、ほぼ中央の赤蕪から、以下なんとなく時計回りに、小蕪、青首大根(葉は切り離してある)、人参と島人参(黄色い細いの、沖縄野菜)、里芋、葱、そして左側が赤と緑のリーフレタス、白菜、ほうれん草、ターツァイ。葉ものは日によって、水菜、まんば(高菜)、サラダ菜などもあり。

今後の見通しを書いてみると。
2月になってもセットに普通に入りそうなのは人参、里芋(またはじゃが芋)、大根、蕪、葱、あたり。葉ものは気候次第で、このあと「暖かい2月」ということになってくるとトウ立ちして「菜の花」に移行していく可能性もある。代わりに何かというものが2月はまだ出てこず、3月になれば極早生の玉葱の小さめのを葉つきで。

根菜がわりと豊富なので、根菜盛り合わせも承り中。
人参、里芋、じゃが芋、これに大根、蕪、あるいは比較的日持ちする白菜あたりを加えるなど、金額、内容はご希望に応じて調製します。



金曜、小学校は始業式。
朝:6時半頃起き、7時前から朝ごはん。
午前:8時頃に市街に出て保育園納品、スーパー出荷、9時前に戻って野菜セットづくり、昼前に仕上がって薫が配達に出る。僕は宅配便で送るセットの仕上げ、あれこれ机しごとなど。子どもたちも昼に戻ってきて、みんなでごはん。

午後:14時頃から明朝出荷ぶんの収穫、調製、17時頃あがり。
渚がバレーボールから戻って晩ごはん。

それにしても寒い日が続く。
庭に汲みおいてある水も昨日の氷が解けないまま夜になり、今朝またそれがしっかり凍り直した(?)ように冷たく光っていた。こんなことは当地では珍しい。

<本日の野菜セット>例
だいたい上記のような内容です。
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レシピの印刷、フル回転。

2010年01月07日 | 農と暮らしの日記
藤田家族のレシピ集は、印刷フル回転である。
年賀状にひとこと添えてPRしたのと、ゆうき生協の供給品リストに載って年明けの配送にまとまった部数の発注が来たのと、それから何よりいま突然にメールで注文を次々に頂いているのが、エンテツこと遠藤哲夫さんのブログ経由である。

エンテツさんのことは何度か書いている。
一昨年末のこの記事あたり読むとその経緯をたどることができそう。その遠藤さんがうちの拙いレシピ集「秋冬やさいで、しあわせごはん。」のことをブログで紹介してくださったのを、つい正月明けの忙しさでPCに向かう時間が少なかったこともあって気がつかず、そのうちにその紹介記事を読まれたエンテツさんブログの読者のみなさんから続々とメールが来て、「ありゃ、いったいどうした?」ということでやっと正月の酒から目が覚めたような感じで、いまフル回転で印刷(といっても家庭用プリンタです)している次第。すみません、順次発送してます。遠藤さん、とにかくありがとうございます。

しかし。写真で見てわかる通り、完全な手作業。
ノートパソコンでWordで作ったはいいけど、いざ冊子スタイルで出力しようと思ったら、昔の仕事の経験が全然生きてなくてページの裏表とか折り方で順序がどうなってこうなって……なんていうのが完全な手探りで大変だ。たった32ページなのに。あらためて印刷会社のみなさん、当時は大変お世話になっていたわけですね、ありがとうございました。



木曜、野菜セットは宅配便のみ。
朝:実家に泊まったので、今朝はそこから市街納品・出荷。
午前:朝食後、僕と薫は飯岡に戻ってセットの出荷作業。昼に子どもたちを迎えにいき、飯岡に戻って昼ごはん。
午後:明朝出荷ぶんの収穫、大雑把な荷造りのあと、上記の印刷をまた続ける。食後も印刷、とにかく家庭用プリンタなのでスピード感がまったくない。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋の親芋、大根、蕪・赤蕪、白菜、ターツァイ、リーフレタス類、葱、などから。
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家族帰西、また新年会。

2010年01月06日 | 農と暮らしの日記
源助大根の寸が短いの。
といっても、毎年どうしても寸が短くなってしまう。もともと普通の青首などに比べると寸胴の大根のようだけど、ここまで短くはないらしい。野菜セットは青首や大蔵で足りているので、こちらはいま主にスーパーの直売コーナー向け。だから洗ってます。正月に薫の実家に帰省し、その新年会で薫のいとこの夫が板さんなので聞いたら、冬のおでんには入手できる限り本場(金沢)の源助を使うそうだ。いわゆる「打木(うつぎ)源助」、加賀野菜。



野菜セットのない水曜。今日も寒い。今日もひとり。
朝:6時起きでレシピ集「秋冬やさいで、しあわせごはん。」を印刷。ゆうき生協の供給品に入れてくださったので、その納品日になってから慌てて増刷するのである。正月休みにしとけって。だけど大阪行ってたので。プリンタも仕事初めではりきって変な音たててる。注文部数ちゃんと終わるまで壊れるなよ。

途中、7時頃から市街に出て保育園納品とスーパー出荷。
戻って朝ごはん。引き続き印刷しながらあれこれ机しごと。10時半から収穫、戻って12時、昼ごはん。冷蔵庫に稚鯛が一尾あったので「なんちゃって鯛飯」を炊く。

午後:13時から明朝出荷ぶんの荷作り、16時終了。
夕方、市街に出て酒屋さんへ。そこの若旦那?、幼稚園から小・中、そして高校も一緒だった同級生S君に20年ぶり以上で会う。とくにワインに強いという話はあちこちで聞いていて、酒といえばディスカウント店というご時世に「やっとるな!」と元気が出てくる。そのあと近くのJRの駅に向かい、薫・渚・真の大阪からのバス到着ぴったりにお迎え、そのまま僕の実家へ。妹と甥っこも来ているので新年会。子持ち鰈の炊いたのがおいしかった。そのまま泊。
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1/5(火)NHKに、金子美登さん。

2010年01月06日 | 農に関する情報
22時からの「プロフェッショナル 仕事の流儀」は僕も会社員時代の「就農準備校」で通った埼玉県小川町の霜里農場・金子美登さん。
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寒波襲来、大根の季節。

2010年01月05日 | 農と暮らしの日記
大蔵大根も、ぼちぼち大きくなってきた。
大きくなってきたところへ、年末年始の寒波続きで葉もぺったりと地面に伏している。だけど野菜は元気だ。寒ければそれを生かして味を濃縮させていく。真冬の大根、まさにこれからがこの野菜の出番である。おでん、ふろふき、ぶり大根、その他なんにでも大根。

藤田家族では初めての作付け。
大根のメインは就農以来ずっと「青首」系のF1種にしてきたが、この冬は固定種(収穫せずに花を咲かせて種をとれば同じ性格の大根が翌年できる=逆にいうとF1は一代交配なので種をとっても同じものはできない)をあれこれ育てている、そのひとつがこの大蔵大根。

大蔵は白首で上から下まで白くて太さも同じ。
だから、おでんとかふろふき大根とか、輪切りで使う料理に向くと言われ、味はうちではまだよくわからないけど、煮炊きすると特色が生きると種のカタログなどには書いてある。これを小さいうちにまびいた「抜き大根」を正月向けに「雑煮向き」としてスーパーに並べたらよく売れた。一般的なまびき大根に比べて太さが均一で青い部分がないので、まさに雑煮向き。いわゆる「雑煮大根」よりは太くなってしまいましたが……。

この大蔵大根は東京・世田谷区がふるさと。
そう、小田急線の祖師谷大蔵である。懐かしい。学生時代にときどき行った。レッツ豪徳寺も近い…。東京の伝統野菜ということだろう。世田谷はサザエさんもいるけど農業も盛んなところで、大平博四氏が有名だ。こんな記録映画もあるし、「野菜の時代」(瀬戸山玄)という本もある。

そんなことを書いていたら。
いまテレビの音声を聴いていると、「餅の入っていない雑煮」があるという。愛媛の南東隣り、徳島県だ。餅ではなく、入っているのは豆腐(いわゆる固豆腐)。芋もたくさん入っているそうだ。源平合戦の頃が起源だそうだ。
こんなページも参照

ちなみに、藤田家族の雑煮は白味噌。
京風なのだろうか。人参と大根が入っている。けれど、僕の実家ではたいてい、醤油でほうれん草だ。西条ではこれが普通だろうか、どうだろう、どうですか? そういえば、僕の実家では正月といえば「にらみ鯛」だった。尾頭つきの鯛の塩焼きで、ひとり一尾、元日は食卓に載っても箸はつけず、2日に頂くことになっていた気がする。母は嫁いでから義母(僕のばあちゃん、西条に縁はあるが兵庫・神戸の人)がそう言うのでそのように膳を整え、いまも続けている。



野菜セットの多い火曜、低気圧接近で強風。
朝:7時から荷造り、朝ごはん。
午前:8時前に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。戻ってセットの仕上げをして伝票を書き、10時半頃に新居浜方面に出発、セット配達、12時前戻り、ごはん。
午後:明朝出荷ぶんの収穫、荷造り、生協出荷の荷作り、17時頃にあがり、あとは机しごと。途中来客あり、Mさんだ、試行錯誤、ここまでやってきてればやるしかない、そのエネルギーは僕たちも力にさせてもらっている。がんばりましょう、楽しみましょう!

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参、里芋・その親芋、大根、かぶ・赤かぶ、白菜、水菜、サラダ菜、リーフレタス、ターツァイ、葱、茎ブロッコリィ、などから。

配達BGMは、なし。
ラジオを聴いていたので。
コメント (2)
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