38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

五寸人参、終盤へ。

2010年01月26日 | 農と暮らしの日記
今日の野菜セットに入れた人参。
これは先日写真を載せたスーパー(フジグラン西条)直売コーナーのものと畑は同じだけれど、品種が違う。セットとスーパーと出荷先によって品種を分けている、というふうに書くとこだわりのある生産者みたいに感じるかもしれないけど、他の野菜はそんなことはなくて、人参もなんとなく毎年そうなっているというのが正直なところ。

野菜セットに入れたこの人参は8月播きの黒田五寸。
そして、スーパーのほうの種はなんとかいう商品名だけどいわゆる「○○系統」的な呼称はよくわからない。黒田五寸のほうが色が濃く、それと関係があるのかどうか味も濃い気がする。スーパー向けのほうも色は鮮やかできれいなのだが、味はちょっとあっさりしている印象。それでもお客さんからは「味が濃い」と言われるから、それはやはり時間をかけてじっくり育つということに関係しているのかなと思う。

スーパー向けを黒田五寸にしないいちばんの理由。
それは、洗ったときの「つるん」とした感じがほしいから。野菜セットは泥つき(正確には「土つき」。泥だらけではありません…)なのに対して、スーパー向けは透明の袋に入れて輪ゴムで口を締めるので土つきだと蒸れて本当に「泥つき」になってしまう。試したけれど、これだと明らかに見栄えが悪く売れ行きが落ちるし、どうも傷みやすいようだ(新聞紙に包むなどしておけば、むしろ土つきのほうが常温で長持ちする。洗った人参は要冷蔵)。黒田五寸は(というかうちの畑で作る黒田五寸は)水洗いすると肌がさほどきれいじゃない。土つきのときは気にならないのだけれど、洗うと無骨な感じが出てしまう。

さて、それで写真の黒田五寸、いよいよ一斉収穫である。
これまでは大きいものを選んで抜いていくかたちで、そうするうちに残したものも次々に大きくなってくるから、最初から一斉収穫するよりも結果的にたくさんの人参がとれる(本数は同じでも目方が増える)。しかし、厳冬期に入り、これ以上はもうあまり大きくならず、反対にこれから温かくなってくるとトウ立ちが始まり、品質が落ちてくるので、春作以降の畑を準備する都合からも、どんどん端からあけていくことを優先するわけだ。

となると、大きいのも小さいのも混在する。
そこで、とくに大きいものは保育園に使ってもらい、中~小を組み合わせてセットに入れる。人参は小さいものも使い勝手はいい。皮をむかないと使えないという方の場合は大きいほうがいいかもしれないけれど、うちのお客さんはたぶんほとんどが皮つきで使ってくださっていると思うので。



野菜セットの多い火曜。晴れ。
朝:6時半過ぎからごはん。8時前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:戻ってセット荷作り。11時前に新居浜方面に出発、12時半過ぎ戻り。
午後:冬の畑で調子がよくなくてほとんど収穫してない畑をトラクタ耕耘。ほうれん草、小松菜、蕪などひと通り播いてあったのだけれど、肥料不足だろうか生育が悪く、他の畑でセット出荷ぶんはなんとか足りているので、草だらけ、花だらけになる前に片付けてしまう。
夕方:明朝出荷ぶんの収穫、荷作り、在庫のじゃが芋の整理(サイズ別に分けて計量)。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、大根、大蕪、白菜、ほうれん草、まんば、リーフレタス、ねぎ、などから。
コメント
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