38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

寒波襲来、大根の季節。

2010年01月05日 | 農と暮らしの日記
大蔵大根も、ぼちぼち大きくなってきた。
大きくなってきたところへ、年末年始の寒波続きで葉もぺったりと地面に伏している。だけど野菜は元気だ。寒ければそれを生かして味を濃縮させていく。真冬の大根、まさにこれからがこの野菜の出番である。おでん、ふろふき、ぶり大根、その他なんにでも大根。

藤田家族では初めての作付け。
大根のメインは就農以来ずっと「青首」系のF1種にしてきたが、この冬は固定種(収穫せずに花を咲かせて種をとれば同じ性格の大根が翌年できる=逆にいうとF1は一代交配なので種をとっても同じものはできない)をあれこれ育てている、そのひとつがこの大蔵大根。

大蔵は白首で上から下まで白くて太さも同じ。
だから、おでんとかふろふき大根とか、輪切りで使う料理に向くと言われ、味はうちではまだよくわからないけど、煮炊きすると特色が生きると種のカタログなどには書いてある。これを小さいうちにまびいた「抜き大根」を正月向けに「雑煮向き」としてスーパーに並べたらよく売れた。一般的なまびき大根に比べて太さが均一で青い部分がないので、まさに雑煮向き。いわゆる「雑煮大根」よりは太くなってしまいましたが……。

この大蔵大根は東京・世田谷区がふるさと。
そう、小田急線の祖師谷大蔵である。懐かしい。学生時代にときどき行った。レッツ豪徳寺も近い…。東京の伝統野菜ということだろう。世田谷はサザエさんもいるけど農業も盛んなところで、大平博四氏が有名だ。こんな記録映画もあるし、「野菜の時代」(瀬戸山玄)という本もある。

そんなことを書いていたら。
いまテレビの音声を聴いていると、「餅の入っていない雑煮」があるという。愛媛の南東隣り、徳島県だ。餅ではなく、入っているのは豆腐(いわゆる固豆腐)。芋もたくさん入っているそうだ。源平合戦の頃が起源だそうだ。
こんなページも参照

ちなみに、藤田家族の雑煮は白味噌。
京風なのだろうか。人参と大根が入っている。けれど、僕の実家ではたいてい、醤油でほうれん草だ。西条ではこれが普通だろうか、どうだろう、どうですか? そういえば、僕の実家では正月といえば「にらみ鯛」だった。尾頭つきの鯛の塩焼きで、ひとり一尾、元日は食卓に載っても箸はつけず、2日に頂くことになっていた気がする。母は嫁いでから義母(僕のばあちゃん、西条に縁はあるが兵庫・神戸の人)がそう言うのでそのように膳を整え、いまも続けている。



野菜セットの多い火曜、低気圧接近で強風。
朝:7時から荷造り、朝ごはん。
午前:8時前に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。戻ってセットの仕上げをして伝票を書き、10時半頃に新居浜方面に出発、セット配達、12時前戻り、ごはん。
午後:明朝出荷ぶんの収穫、荷造り、生協出荷の荷作り、17時頃にあがり、あとは机しごと。途中来客あり、Mさんだ、試行錯誤、ここまでやってきてればやるしかない、そのエネルギーは僕たちも力にさせてもらっている。がんばりましょう、楽しみましょう!

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参、里芋・その親芋、大根、かぶ・赤かぶ、白菜、水菜、サラダ菜、リーフレタス、ターツァイ、葱、茎ブロッコリィ、などから。

配達BGMは、なし。
ラジオを聴いていたので。
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2 コメント

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雑煮 (mizu)
2010-01-06 10:46:43
昨日はグチグチになってしまってすみません。
楽しみながら、ぼちぼちやっていこうと思います。
また宜しくお願いいたします。

ちなみに長崎の雑煮は;
白菜、人参、大根、里芋、干し椎茸、かまぼこ、菊菜、鶏肉、餅など、具がこれでもか!と入っています。
アゴだしのすまし汁が一般的。甘くて温かい味です。
その他お正月と言えば、「なまこ」です。これまた甘い酢醤油をかけて食べます。
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Unknown (藤田敏)
2010-01-09 07:21:42
先日はありがとうございました、
長崎の雑煮、どこかのブログで写真見たことがあります。家によっていろいろあるのでしょうが、にぎやかそうですね。「雑煮」らしいと言えるのかも。逆に、西条辺りのほうれん草だけのはなぜそれで「雑煮」なのか不思議です。
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