蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

陽だまりの彼女

2014年06月25日 | 本の感想
陽だまりの彼女(越谷オサム 新潮文庫)

幼なじみの女の子と営業先で再会した主人公は、かつて成績が悪くていじめられていたその子が美人でやり手のOLに成長していることに驚く。やがて二人はつきあい始めるが、女の子は幼少時の記憶をなくてしていたことがわかり・・・という話。

私が持っている文庫本の奥付を見ると、なんと41刷。
本屋の店先でも特徴的な表紙のイラストをよく見かけるような気がするし、幅広く人気がある作品のようです。

幼少時の記憶を喪失した原因をさぐるのが、本書のテーマで、その提示の仕方はミステリ風になっているので、極甘の恋愛小説部分から一転、意外な結末が・・・というサスペンスフルな展開を予想しつつ読んだのですが、その、謎の解決というのか、オチが(私にとっては)「こんなのアリ?」と言いたくなるような内容だったので、ちょっとがっかりしました。(少なくとも、ミステリ的な解決ではありませんでした)

でも、世間ではこういのがウケているんですよねえ・・・トシのせいでしょうか、ギャップを感じます。

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