蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

誰も守ってくれない

2010年01月31日 | 映画の感想
誰も守ってくれない

女子高生である主人公(志田未来)の兄(引きこもり中)が殺人事件を起こす。
主人公の家には、殺到するマスコミから加害者家族を保護(実質は供述を得るための隔離)する名目で刑事たちが詰め掛ける。
不祥事を起こしてラインを外れつつある刑事(佐藤浩一)が主人公を連れて逃げ回る。その刑事の過去がやがて明らかになって・・・という話。

序盤の加害者家族保護の手続きをする部分がリアリティ高い(ように見える)。
家庭裁判所の係官が来て加害者の両親を離婚させすぐさま妻の旧姓で再婚される(姓を変えて追ってこれなくするため)あたりは、やや薀蓄くさいが緊迫感たっぷりだった。

後半、刑事が過去に引き起こした不祥事の被害者の経営するペンションに逃げ込むあたりから、間延びしたムードになって、主要登場人物のキャラの薄さ(例えば、佐々木蔵之介が演じる新聞記者って、佐々木さんが演じるんだから何かあるはずと思って見ていると、最後まで自分本位で薄っぺらなキャラで、ちょっとがっかりした)が気になるようになる。ラストも尻すぼみの感は否めない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スラムドッグ$ミリオネア | トップ | バーン・アフター・リーディング »

コメントを投稿

映画の感想」カテゴリの最新記事