古本暮らし(荻原魚雷 晶文社)
私が会社にはいって初めて勤務したのは東京の杉並区だった。職種は営業で、荻窪から阿佐ヶ谷、高円寺、中野あたりまでを毎日自転車をこいで飛込み営業をした。もう20年以上前の話なので、今は随分変わってしまったのだろうけれど、当時は、荻窪、阿佐ヶ谷がけっこう上品な住宅地に感じられたのに対して高円寺、中野はにぎやかで、多少、猥雑なイメージがあった。高円寺、中野の商店街は若者の街という感じが残っていたのに対して、荻窪、阿佐ヶ谷の商店街は、少々ブンガクっぽい臭いがして気取った感じがだった。中央線の駅の一つおきに町のイメージ次々変わるのがおもしろかった。
本書は、高円寺に住むフリーライターの日々の暮らしを綴ったものだが、私の持っている高円寺のイメージにぴったりの描写が多くて、20年たってもあまり変わっていないところも多いのかもしれない、と思われた。
私が会社にはいって初めて勤務したのは東京の杉並区だった。職種は営業で、荻窪から阿佐ヶ谷、高円寺、中野あたりまでを毎日自転車をこいで飛込み営業をした。もう20年以上前の話なので、今は随分変わってしまったのだろうけれど、当時は、荻窪、阿佐ヶ谷がけっこう上品な住宅地に感じられたのに対して高円寺、中野はにぎやかで、多少、猥雑なイメージがあった。高円寺、中野の商店街は若者の街という感じが残っていたのに対して、荻窪、阿佐ヶ谷の商店街は、少々ブンガクっぽい臭いがして気取った感じがだった。中央線の駅の一つおきに町のイメージ次々変わるのがおもしろかった。
本書は、高円寺に住むフリーライターの日々の暮らしを綴ったものだが、私の持っている高円寺のイメージにぴったりの描写が多くて、20年たってもあまり変わっていないところも多いのかもしれない、と思われた。
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