蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ジェネラル・ルージュの凱旋(映画)

2010年01月23日 | 映画の感想
ジェネラル・ルージュの凱旋(映画)

原作を読む前に見た。

ジェネラル・ルージュとあだ名される主人公の医師・速水(堺雅人)は、救命救急センター長。腕と意欲は余人に替えがたいほどだが、独善的な性格でセンター内のみならず病院全体からもこころよく思われていない。
彼の念願はドクターヘリの受入だったが、採算に合わないと病院から拒否されている。

病院の倫理審査会委員長・田口(竹内結子)のもとに、速水が出入りの医療器具業者と癒着しているとの密告状が届いたところから話が始まる。

前作「チームバチスタの栄光」に比べて、田口、白鳥(阿部寛)の出番がかなり減った感じで、全編、堺さんの独擅場。
圧倒的存在感で救命救急をめぐる医療制度の欠陥を訴える。

堺さんの演技は、殺人事件やドクターヘリ、さらには田口―白鳥コンビも添え物程度にしか思えないほどの迫力。

切羽詰った状況でも余裕ある態度を装い続けるニヒルな速水と、いつもシリアス、深刻な表情の看護師長(羽田美智子)とのロマンスはとってつけたみたいな感じだったが。

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