蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

流浪の月

2020年08月29日 | 本の感想
流浪の月(凪良ゆう 東京創元社)

家内更紗は風変りな両親に育てられ、学校でも孤立していた。両親は行方不明になり伯母に引き取られるが居心地は最悪だった。公園で知り合った大学生の佐伯文の部屋で過ごすうち、叔母の家に帰りたくなくなりそこで寝泊まりしているうち、誘拐事件と誤解され・・・という話。

本屋大賞受賞作でそれ以外での世評も非常に高いので、読んでみたのだけど、ちょっと好みと合わなかったかな、という感じ。

ストーリー全体が作りものめいていて(まあ、小説だから作りものなのだが・・・)現実感が薄すぎるように思えた。ストレスに満ちた世の中でそういう物語をこそ求めている人が多いということだろうか。

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