蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

旅猫リポート(小説・映画)

2024年01月21日 | 競艇
旅猫リポート(小説(有川浩 講談社文庫)・映画)

何年も前に録画した映画を忘れていて、今頃になって見てみた。数年程度なんだけど、出演者が皆とても若く見えたし、竹内結子さんが主人公のおば役で登場したときは、はっとさせられた。

主人公のサトルはわけあって飼い猫のナナの新しい飼い主を探していた。ナナといっしょに昔の友人や知り合いを車で尋ねる旅を描いたロードノベル(ムービー)。

ナナが人語を解して一人語りする、と言う設定は「吾輩は〜」以来、使い古されたものだし、サトルがナナを手放そうとしている理由は、まあ、月並みだ。
それでも本作が魅力的なのは、猫が好きな人達の描き方がうまいから(だろうか??)。あるいは猫を飼ったことがない人でも、飼ってみたい、と思わせてくれそう、だからか。

いい人過ぎるサトルが最後の最後に、友人にある秘密を(ここでそれを言うか〜的なセリフなのだが)打ち明ける場面がよかった。いい人過ぎる人でもやはり、最後に本音を吐いてみたかったんだろうか・・・的な。(特に映画でのこのシーンがよかった。あ、あと映画ではナナの吹替(高畑充希)もよかった。映画を見てから原作を読んだので、小説を読んで
いると映画でのナナの声がそのままリピートされるようで心地よかった)

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