蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

マイレージ・マイライフ

2010年10月21日 | 本の感想
マイレージ・マイライフ

主人公(ジョージ・クルーニー)は、人材コンサル会社のベテランで、リストラ中の会社に依頼されて、従業員に(穏当に)クビを言い渡すのが主な仕事。家庭はなく、アメリカ中を飛び回っているので、空港や機内が彼にとってのくつろぎの場所。

彼の目的は、いまだ数人した達成していない1000万マイルを貯めこむことなので、どんな些細な買い物でもマイル付与を意識している。

ジョージ・クルーニーの本領は、ちょっとコースから外れた感じの不良社員、不良エージェント、不良スパイみたいな役にあると思うが、本作のようなビジネス至上のエリート社員役もそれなりに似合っている。
荷物をパッキングするシーンや、空港で並んでいる一般客を尻目に最優良顧客専用のゲートを一人すりぬけていくシーンが、ハマっている。

仕事とマイレージ収集と追求してきた主人公がふとさびしくなってしまい、自分と同じキャラだと思っていた愛人の自宅を訪ねると、彼女にはちゃんと家庭があった・・・という結末はちょっと陳腐だったけど、ジョージ・クルーニーのファンである私としては、まあまあ楽しめる映画だった。
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