Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

ヴィニシウス ~愛とボサノヴァの日々~

2009-05-18 23:14:27 | 映画 あ行
                 
2005年/ブラジル/122分
監督:ミゲル・ファリア・Jr
出演:ヴィニシウス・ヂ・モライス、スザーナ・デ・モライス、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、バーデン・パウエル 、カエターノ・ヴェローゾ、カルロス・リラ、シコ・ブアルキ、エドゥ・ロボ 、フランシス・ハイミ、ジルベルト・ジル、マリア・ベターニア、ミウーシャ、トッキーニョ

ストーリー:20世紀はじめ、ブラジル・リオデジャネイロの中流階級の家庭に生まれたヴィニシウス・ヂ・モライスは、外交官の職を得ながらブラジルを代表する詩人として活躍していた。ボサノバの生みの親としての顔を持つ彼は、自宅を若いアーティストに開放。同時代を生きたアーティストたちが、その当時の様子を語る。(シネマトゥデイ)

ディス・イズ・ボサノヴァ』がBOSSA NOVAとは、ということを明らかにしてくれた作品だったのだけれど、この作品は「ブラジル音楽史上最も偉大な作詞家」(チラシより)であるヴィニシウス・ヂ・モライスに光をあてることでBOSSA NOVAにおける音楽と詩との深い関係を浮き上がらせてくれる。

全編に流れるBOSSA NOVA、貴重なフィルムの中で語り歌う映像、ヴィニシウスをよく知り、ああ彼を愛していたんだなぁという事がこちらにひしひしと伝わってくる人々のインタビュー、作品の中で進行する舞台劇が組み合わされその中からヴィニシウスが活き活きとよみがえる~
彼がどんな人物なのかという知識なく見たのだが、その型破りな人生と人物像にある意味呆気にとられた。観終わってあの時代だから生まれえた人物だったのかもね~、などと一緒に行った友人としきりに感じ入って話し込んでいた。
あれだけ愛し、愛されて生き抜いたという、そのことに感動するのだ。あんまり可笑しくてげらげら笑っちゃったりもしながら、同時に彼の詩人としての凄さをまざまざと感じていた。彼の詩とともにあったBOSSA NOVA、その音楽と詩との深い結びつきを改めて知ることができたことで、これからの聴き方に変化があることを予感している。
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4 コメント

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あ! (Puff)
2009-05-19 19:54:32
この映画のこと、
何気にすっかり忘れていましたー・・・!
今月末まで上映しているようですね。
観に行けたら良いなあ。

ヴィニシウスの音楽。
そして、彼を取り巻く人々との交流を描いているのでしょうか、、
それぞれの方たちとのセッション、演奏部分は多かったですか?
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Puffさま~♪ (rubicone)
2009-05-20 00:18:01
彼と共に(それは私生活の上でも、音楽上でも)いた人々がそれぞれの思いを込めてヴィニシウスについて語るのですが、そのインタビューによってすっごくヴィニシウスという詩人そして人間が浮かび上がってくるんですぅ~♪そして、昔のリオデジャネイロの風景だとかも興味深かったです。
演奏部分、ええ、ええ、たっくさん!!聴けましたよ~♪
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 (とらねこ)
2009-05-20 20:49:32
こんばんは~♪
1Fのラウンジで無料コンサートやってましたよね、そちらの方も行かれましたか?
映画の半券で入れたんですよね、いいなあなんて横目で見ておりました(笑)
映画も良かったみたいですね!
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とらねこさま~♪ (rubicone)
2009-05-21 00:43:56
私が観に行った時には残念ながら、コンサートは行われていなかったんですよ~。
でも、映画の中でいっぱいボサノヴァ聴けたから・・・!!よしとします

観客が少なかったのが、いい作品なのに、と意外に思いました。
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