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2005年/イギリス・イタリア合作/110分
共同監督:エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ
出演:カルロ・デッレ・ピアーネ/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/シルヴィア・ドゥ・サンティス/マーティン・コムストンetc.
「ローマへと向かう列車を舞台に、3つのエピソードを3人の監督が演出し、すばらしい1本の作品に仕上げた。」(goo映画より)
最近はパンフレットをあまり買わなくなっているんだけれど、これは時刻表のようでそのシンプルさが気に入ってつい購入した。
三人の監督が織りなしていくこの物語は、オムニバスではなく列車の中でだけ物語が語り継がれ一つの大きな物語となっている。観ている私は列車の中の空間、空気そして走る規則的な音にすっかり旅気分に浸っている。様々な人々が乗り込むローマへ向かう列車に乗り合わせたことで接点ができ、それによって普段は気付かずにいた世界をそこに居合わせたそれぞれが知ることになる。それは観ている私も同じ、人はどこでもそうして旅をしている、なんてね。
辛い現実はあるけれど、人間はそれを越える愛を持ち希望は決して失われないのだというメッセージを受け取り、すかっとした爽やかな心持ちになる。
最終日に駆け込んで観て、もう随分日にちが経っているんだけれど、観終わった時に感じた気持ちを思い出すたび胸の中に爽やかな風が吹くのを覚える。