Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

明日へのチケット/TICKETS

2006-12-26 00:13:19 | 映画 あ行
               *公式サイト
2005年/イギリス・イタリア合作/110分
共同監督:エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ
出演:カルロ・デッレ・ピアーネ/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/シルヴィア・ドゥ・サンティス/マーティン・コムストンetc.

「ローマへと向かう列車を舞台に、3つのエピソードを3人の監督が演出し、すばらしい1本の作品に仕上げた。」(goo映画より)

最近はパンフレットをあまり買わなくなっているんだけれど、これは時刻表のようでそのシンプルさが気に入ってつい購入した。
三人の監督が織りなしていくこの物語は、オムニバスではなく列車の中でだけ物語が語り継がれ一つの大きな物語となっている。観ている私は列車の中の空間、空気そして走る規則的な音にすっかり旅気分に浸っている。様々な人々が乗り込むローマへ向かう列車に乗り合わせたことで接点ができ、それによって普段は気付かずにいた世界をそこに居合わせたそれぞれが知ることになる。それは観ている私も同じ、人はどこでもそうして旅をしている、なんてね。
辛い現実はあるけれど、人間はそれを越える愛を持ち希望は決して失われないのだというメッセージを受け取り、すかっとした爽やかな心持ちになる。
最終日に駆け込んで観て、もう随分日にちが経っているんだけれど、観終わった時に感じた気持ちを思い出すたび胸の中に爽やかな風が吹くのを覚える。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« チョコレート!チョコレート!! | トップ | アモーレス ペロス/Amores P... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドモドモ-♪ (Puff)
2006-12-26 08:27:33
>普段は気付かずにいた世界をそこに居合わせたそれぞれが知る
そうなんですよねー
第二話のフィリッポと中年女性。
彼らは特に我が身を振り返る良い機会だったかも。
あの場所が大きく人生が変わる分岐点になったような気がしますー
第三話は、そうそう、一抹のつむじ風が吹いたような、何とも爽快感が残るお話でしたね。
3話がそれぞれ独立していながらも何処かで繋がっている見事な構成!
長距離列車の旅は良いもんですねー・・・・ウフ
返信する
Puffさま~! (rubicone)
2006-12-27 00:01:43
>長距離列車の旅は良いもんですねー
ほんと、ほんと、そうですよね~
列車の単調な音が一番印象に残った第一話、もうそろそろ老境に入りつつある教授の淡い恋心も渋くてなかなか・・・でした。そして、あのラスト!!あれ以上のつなぎ方ってないですよねっ!
返信する

コメントを投稿