老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

Actions speak louder than words

2023-07-31 09:52:58 | 民主主義・人権
「ハラスメント」という言葉を見聞きするようになってからすでに四半世紀以上が経過し、今では日常的に使用する語彙として定着しているようだ。

明確な言葉で定義される以前にもハラスメントに該当する行為は存在し、そのような行為を受けたことによって不快に思った人もいるだろう。場合によっては、その後の人生にまで影響を及ぼす事例もあっただろう。しかし、個々の事象がハラスメントであると意味づけられることにより、個人に降りかかった不幸な出来事として済ませるのではなく、社会全体で解決すべき問題として向き合う転換点になった。

昨今でも、芸能事務所における性被害が相次いで告発された。悪質不正を行っていた企業の内部ではパワハラが横行していたようだ。こうしたことを明るみに出せるようになり、被害を訴える声を受け止めるように変化したのは、社会全体で誰もが生きやすい環境を作ろうとしている証拠だと信じている。まさに日進月歩である。

ハラスメントを告発する勇気ある人、そしてハラスメントを二度と繰り返さないように行動する人たちがいる一方で、表面的にはハラスメントはよくないことだと言っているが、ハラスメントをなくす気などないのではないかと疑ってしまうような人たちもいる。「そういうことがある程度起こってしまうのは仕方がない」と開き直り、自らの加害性と向き合えない。

何気なくしていることがハラスメントだと言われたら、次からそうした言動や行動をしないようにすればいいだけの話である。できれば、自分にとっては何気ないことであっても深く傷つく人がいることを理解し、自分の価値観とは異なる考え方があることを積極的に学ぶことが望ましい。

表面的に話を聞くことはあっても、聞きっぱなしでそれ以上に知る意欲がなく、学んで自らを相対化するつもりもないがゆえに非難されているのが現在の日本政府ではないのか。

感染症対策の放棄、社会保障制度の破壊、社会的マイノリティのことは仕方なく認知はしてやるが人権を与えない。自分たちのしていることが虐待でありハラスメントであることを完全に無視している。過去の行いを振り返り、それらを是正する姿勢こそが求められているのではないか。言葉だけでなく行動で示してほしい。

「護憲+コラム」より
見習い期間

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