老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

病を得て

2008-01-15 09:21:09 | 医療・介護
私は昨年秋に頭の手術をし、その後の経過が悪くて救急車で市の医療センターへ運び込まれ、結局一月近くの入院となりました。手術をした病院にも、その後運び込まれた医療センターにも、老人を中心に多くの人が入院していました。思わず「これだけの人たちの医療費は一月にどれだけかかるんだろう」と考えてしまいました。

日本では毎年膨大な医療費が社会保険制度を逼迫させる一方で、多くの病院が経営困難に陥っています。いったい膨大な医療費はどこへ消えているのでしょう?

今回、血液製剤によるC型肝炎患者への国による救済法が何故か議員立法で成立しました。けれどもこの法で救われるのは肝炎患者のごく一部です。この国では病気やケガについては患者本人の責任であり、医療費も基本的に本人負担です。

社会保険により負担は一部ですみますが、それでも入院、手術ともなると多額になります。また、一月当たりの自己負担限度額も定められていますが、制度の問題があり、私のようにふたつの医療機関で月をまたいだ場合は限度額の2倍を超える負担となりました。

果たして、病気やケガは患者本人の責任でしょうか?十歩下がって、医療行為によってかかった疾患や残った障害はどうでしょうか?

世界では多くの国が医療費を無料としています。何故日本ではそれができないのでしょう?また日本では、社会にとって不可欠な「医療」(「福祉」や一部の「教育」も)を何故「ビジネス」にゆだねているのでしょう?疑問は大きくなるばかりです。

「護憲+コラム」より
千葉の菊

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