老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

東京新聞「関東大震災100年・時を超えて(下)」(「都新聞」の記事について)

2023-09-06 13:07:14 | マスコミ報道
9月3日の東京新聞の特集記事『関東大震災100年・時を超えて(下)』で、「東京新聞」の前身「都新聞」の「震災後の朝鮮人に関連した記事」を紹介していました。
曰く:
「爆弾や凶器を携へて暴威をふるった不逞朝鮮人」「ピストルを乱射し、女性を強姦」「抜刀で避難民を袈裟切りにす」(1923年10月21日社会面トップ)
「民衆を畏怖せしめ、激高せしめたるの罪、不逞朝鮮人にある。自警団の暴行は悪きも、その当時の事情を考慮する必要がある」(1923年10月22日コラム「一事一言」)

あの東京新聞の前身の新聞が?!と正直愕然としました。

コラムの「自警団も悪いが、当時の事情を考慮する必要が、、、」ということなかれ主義的で結局体制につく「どっちもどっち論」を、私たちは今も多くのメディアで目にします。

私たちは、贔屓のメディアに盲目的に従うのではなく、パンドラさんが「映画『福田村事件』紹介記事で言っているように、率直に話し合える仲間の存在を大切にしつつ、事実を見極める努力を怠らないことが必要だと、つくづく思いました。

なお、今回の記事を書いた東京新聞・原田諒記者は、記事の終わりに、「私の曽祖父は都新聞の記者だった。これら記事への関与は不明だが、虐殺を正当化する論調は許しがたい。・・・
何年かけてでも誤りは正していかないといけない。」
と結んでいます。

自社の前身の新聞社に対する率直な批判と、この記事を掲載した東京新聞の英断には、改めて信頼の念が湧きました。これからも頑張ってください!

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
笹井明子

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