以下の調査と纏めは電力業界にサヨナラを言いたいがための、自身の興味に基づくものです。
「5アンペア生活をやってみた」(斎藤健一郎著;2014年;岩波ジュニア新書)を今回はベースにして、出来るだけ纏めてみたいと思いスタートした次第です。みなさんの参考となり興味をひければ幸いです。
1. 現状は如何に?
平均的な家庭は月間290kWhの電力を、32立方メートルのガスを使うと言う。ガスを含めるのは電気炊飯の代わりにガス炊飯でガスの使用が増えるのであれば意味ないと意識しているからです。
2.どんな電気器具を使い、どれだけ電力を食っているか?
これから紹介する各種データは主に「5アンペア生活をやってみた」(斎藤健一郎著;2014年;岩波ジュニア新書)から取っております。
先ずは基本データの一般世帯の機種別電気使用状況データ
(2009年度総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会に基づく)
冷蔵庫 14.2%
照明器具 13.4%
テレビ 8.9%
エアコン 7.4%
電気温水器 5.4%
エコキュート 3.8%
電気便座 3.7%
食器洗い乾燥機 3.7%
電気ポット 3.2%
電子計算機 2.5%
ジャー炊飯器 2.3%
洗濯機・乾燥機 2.1%
電気カーペット 2.0%
電子レンジ 1.8%
その他 25.6%
省エネ技術の向上や、人それぞれの生き方や時代の流れで消滅するものがあれば反対に出現してくる器具もある等を考えれば、上の表は2009年当時の参考程度の代物でしょう。
3. 現在の契約アンペア数を意識して、変えることの意義を考えてみる。
普通電力会社とアンペア数を基本契約で決めています。多くの場合は30~40アンペアあたりでしょうか?5アンペア生活に挑戦していた斎藤さんが名古屋で借りた家の例では、50アンペア契約の家だったとの事です。先ずは現在の契約アンペアを認識する所から始めるのが妥当です。
また以前は1戸毎にブレーカー付き配電盤があったのが普通でしたが、最近ではスマートメーター化が推進されており、ブレーカー機能の無い家庭が増えているのではと思います。ブレーカー機能の無いスマートメーター世帯では契約オーバーし停電した際には大本の電力会社が復旧作業(極めて簡単だそうです)を行い、30分程度で自動的に使えるようにしてくれると説明を受けた記憶があります。当然その停電中に原因の機器をOFFにしておく必要はあります。
契約アンペア毎の毎月の基本料と上限ワット数(同時に使用できる器具の合計)を示すと
60A契約:1680円程で6000Wまで 50A契約:1400円程で5000Wまで
40A契約:1120円程で4000Wまで 30A契約:840円程で3000Wまで
20A契約:560円程で2000Wまで 10A契約:280円で1000Wまで
ちなみに5アンペア生活を実践している斎藤さんの話では、5アンペアの基本料金はどうやらゼロ円。但し通常電力会社は5アンペア契約の存在を顧客に隠したがり説明しないので、かなり骨を折る必要があるようだが、例えば斎藤さんの事例を持ち出せば、希望する5アンペアの土俵に乗せることは出来るとの事(定款上は5アンペアもOKとの事です)。なお10アンペア以上は従量電灯Bでの契約になるが5アンペアでは従量電灯A区分になるとの事。
アンペア数の変更はスマートメーターになっていれば電話でOKとのことを以前聞いていますが、ひょっとすると繋がらないとかネットに誘導されるとかになるかもしれません。また下げるだけでなく、戻したりもっと上げたい希望も電話で簡単に出来、即変更した条件で利用可能と聞いています。
現状の電力使用状況がどうであるのかを知るためにも、又変えたいと希望を持つのであればなおさら現状を知った上で計画を立てることが大切でしょう。そんな際に有力な武器になる電気の見える化の話を次にします。
4. 電気器具はそれぞれどのくらいの電気を食っているのか?電気を見える化する。
ちなみに我が家は40アンペアの契約です。この機会に現状での我が家の電気使用状況を棚卸する意味も込めて、使用している電気器具とその必要ワット数(アンペア数)を調べてみました。
但し我が家には電気の見える化には必須の優れものの消費電力測定器(ワットチェッカー:1000円程で入手できるそうです。これがあれば器具の使用運転中のアンペア数と積算電力量ならびにCO2発生量・電気代まで液晶に表示するそうです。使用には器具と壁のコンセントとの間に測定器を入れるだけです)が無いので、各器具の使用説明書中の数値や器具に記載の数値(多分最大値)を利用しています。よってそれぞれの家の使用実態により変わる正確な数字を表していないということに注意が必要です。
エアコン:通常は10アンペア目安。説明書では冷房運転時は14アンペアで暖房運転時は21アンペア。但しこの数値は最強条件での最大値と思います。何しろ40A契約で2台のエアコンが設置されていますからこの仮定は妥当と思います。
現在1台だけを微風29度設定にして使用中で4~6アンペア(400W~600W)あたりが実態か。1日12kWhを消費中と思います。夏の3か月は月に360kWh当たりか。ちなみに冬の暖房用には使用していない。
再起動時毎に14アンペアがかかる瞬間を繰り返すとして考える必要はあります。
TV:消費電力は110Wで1アンペア。待機電力は0.1Wで0.001アンペア
視聴時に1アンペア(100W)と考えればよいでしょう。
結構見ていますから日に1kWh程ですか。月に30kWh。
電子レンジ:1430Wで14.6アンペア。 ヒーター加熱使用時は1220Wで12.2アンペア
現状はヒーター加熱使用はなしで、レンジ使用が日に5~6分か。
日に0.2kWh以下ですが使用時には最大15アンペア程度を消費するものです。
月に6kWh以下。
炊飯器:100V、1240W。炊飯時に12.4アンペア(1240W)必要。炊飯にほぼ1時間ですから日に1.24kWhを使っていると思います。月には37kWh程か。
冷蔵庫:100V、120W。1アンペア程で24時間連続ですから日に2kWh程、月に60kWh。
夜間は開け閉めないので実質は40kWh程か。
洗濯機:100V、440W。4アンペア程で30分間位。日に0.2kWh程か。月に6kWh。
掃除機:強使用時で10アンペア、弱使用時で5アンペア。日に5分程か・日に0.05kWh。月に2kWh程か。
トースター:100V、620W。使用時に2~3分。0.03kWh程か。月に0.1kWh程か。
照明:連続使用の天井照明が1つ。天井照明は100Wとして15時間点灯で日に1.5kWh。他に使用時のみに点灯の照明が6か所。LEDもあるので1か所当たり30W使用時間が日に6分として0.02kWh。合計して月に45kWh程。
アイロン:100V,770W。使用は10分程度で月6-7回として1kWh以内か。
ドライヤー:10アンペア。我が家は不使用。
扇風機:100V,40W。夏の間10時間程度弱で使用。日に0.2kWh、月に6kWh程か。
電気温熱器:100V,150W。日に一回6分ほど。0.02kWh。月に10回程の使用で0.2kWh。
以上我が家の電力消費状況を購入時の資料と使用状況を勘案して纏めると、エアコンを除いて月173kWh(6月の東京ガスからの請求書では155kWh:5月の使用分。まあまあ当たっています)で、夏の2カ月ほどはエアコンの分360kWhがプラスされると思います。
現在の我が家の電気利用の状況が大凡つかめたので、次に契約アンペア数を変えようと考えた場合に必要な事柄である現在の生活スタイルで起こりえる最大アンペア数を考えてみたい。
同時に使用する可能性が充分に有る家電をピックアップしてみよう。消費アンペアの小さいものはここでは無視して大きいアンペアを食う家電を挙げて見ると
エアコン(14A)電子レンジ(14.6A)炊飯器(12.4A)掃除機(5A)洗濯機(4A)トースター(6A)が挙げられる。
全部を同時に使えば計算上は56アンペアになる。それにバックグランド的に稼働している冷蔵庫・TV・照明の2アンペアを加えると契約の40アンペアをはるかに超える58アンぺアになってしまうが、10年間一度もブレーカーは落ちていない。
この理由の一つは、エアコンと電子レンジと炊飯器(この3つの同時使用で計算上は41A)は同時になることはありえるが、掃除機・洗濯機・トースターを更に一緒に運転する機会は無かったこと、つまり生活のスタイルから収まっていたという点と、特に電子レンジで特徴である最大アンペアが極く短時間(1分以内)で終了しまうこと、そしてもう一つの最もあり得る点は上記の( )内のアンペア数が最大アンペア数で、普通は実際にはそれ以下で運転されていたということではないかと想像しています。
いずれにしてもブレーカーが一度も落ちることなく生活出来ているが、40アンペアにほぼ張り付いている使用アンペア数を考えると、今の40アンペアの契約は我が家としては当面必要であると結論せざるを得ないと思っています。
大まかには我が家では残念ながら今の生活スタイルにこだわれば当面は契約アンペアの変更が当面出来ないことが判明した訳ですが、しかし例えば炊飯器は必ず起きるまでに炊飯終了の予約システムで対応すれば、30アンペア以内に収めることも見込め、30アンペアへのダウンもあながち不可能ではない状況とは思っています。目指す目標は当面30アンペア契約ですが、我が家が希望する目標は20アンペアです。
ここでもう一点注意すべき点があることに触れてみます。
例えば洗濯機の場合が特徴ですが電気器具は、その使用中に大きくアンペア数の変動が起こるものということです。
先ずは洗濯機。洗濯中に水流を起こす工程と反転の為一旦停止し次に逆流を起こし、また停止しを繰り返す訳で、その間0.8アンペアから2アンペアの間を行き来するとのことです。次いで脱水。この工程では0.8アンペア付近から始まって徐々に上昇していき最終的には4アンペア付近まで上昇するとの事です。従って先のカタログ記載の4アンペアだけを頼りに判断しての使用電力量の見積もりは過大試算だったということです。
掃除機も使い方次第でアンペア数は大きく変化するもので、強で使用すれば10アンペアだが弱使用で半分の5アンペアになります。
ワットチェッカーを使って各場面での電力消費の見える化を具体的に確認していけば、使用法・運用法の観点からの賢いアイデアが各家庭で発見でき、それで最大アンペア数を下げる事が出来る賢い方策が各家庭ごとに見つかるのではないかと思います。
我が家でも、もっと見える化を図りたい気になってきました。先ずはワットチェッカーの購入から始めて、もっと正確に我が家の電力使用状況を把握して今後に備えたいと思い始めています。賢いアンペアカット策が見つかり、実行も無理なくできることに結び付けば40から30アンペアへの契約の変更が可能となり月々280円の実益が出るのですから。
この項最後の情報として目標値としての斎藤さんの電気料金の変遷を見ておきます。
2011年7月頃 133kWh(福島普通生活時代:新聞記者という職種柄か、かなり少ない印象)
2012年7月 59kWh(5アンペア生活始めて1ヶ月目)1208円
2012年10月 40kWh(秋になり扇風機やTV使用が低下)854円
2012年11月 11kWh(冷蔵庫を卒業) 285円
新聞記者の斎藤さんが思いつきで始めたとはいえ、極限を目ざして見ようという記者ならではの意識があっての結果と思います。目安なり目標として参考にしたらと思います。
彼も言っていますが、我慢比べの競い合いの意識からでは無く、正確にワットチェッカーで実態を踏まえた上であくまでも無理のない楽しく無駄なく自分に合った計画を先ずは立てて、出来る所から実行していく心構えが大切と思います。
斎藤さんの苦労談当たりをスタートに他の話題も含めて、次回以降紹介していきたいと考えています。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
「5アンペア生活をやってみた」(斎藤健一郎著;2014年;岩波ジュニア新書)を今回はベースにして、出来るだけ纏めてみたいと思いスタートした次第です。みなさんの参考となり興味をひければ幸いです。
1. 現状は如何に?
平均的な家庭は月間290kWhの電力を、32立方メートルのガスを使うと言う。ガスを含めるのは電気炊飯の代わりにガス炊飯でガスの使用が増えるのであれば意味ないと意識しているからです。
2.どんな電気器具を使い、どれだけ電力を食っているか?
これから紹介する各種データは主に「5アンペア生活をやってみた」(斎藤健一郎著;2014年;岩波ジュニア新書)から取っております。
先ずは基本データの一般世帯の機種別電気使用状況データ
(2009年度総合資源エネルギー調査会省エネルギー基準部会に基づく)
冷蔵庫 14.2%
照明器具 13.4%
テレビ 8.9%
エアコン 7.4%
電気温水器 5.4%
エコキュート 3.8%
電気便座 3.7%
食器洗い乾燥機 3.7%
電気ポット 3.2%
電子計算機 2.5%
ジャー炊飯器 2.3%
洗濯機・乾燥機 2.1%
電気カーペット 2.0%
電子レンジ 1.8%
その他 25.6%
省エネ技術の向上や、人それぞれの生き方や時代の流れで消滅するものがあれば反対に出現してくる器具もある等を考えれば、上の表は2009年当時の参考程度の代物でしょう。
3. 現在の契約アンペア数を意識して、変えることの意義を考えてみる。
普通電力会社とアンペア数を基本契約で決めています。多くの場合は30~40アンペアあたりでしょうか?5アンペア生活に挑戦していた斎藤さんが名古屋で借りた家の例では、50アンペア契約の家だったとの事です。先ずは現在の契約アンペアを認識する所から始めるのが妥当です。
また以前は1戸毎にブレーカー付き配電盤があったのが普通でしたが、最近ではスマートメーター化が推進されており、ブレーカー機能の無い家庭が増えているのではと思います。ブレーカー機能の無いスマートメーター世帯では契約オーバーし停電した際には大本の電力会社が復旧作業(極めて簡単だそうです)を行い、30分程度で自動的に使えるようにしてくれると説明を受けた記憶があります。当然その停電中に原因の機器をOFFにしておく必要はあります。
契約アンペア毎の毎月の基本料と上限ワット数(同時に使用できる器具の合計)を示すと
60A契約:1680円程で6000Wまで 50A契約:1400円程で5000Wまで
40A契約:1120円程で4000Wまで 30A契約:840円程で3000Wまで
20A契約:560円程で2000Wまで 10A契約:280円で1000Wまで
ちなみに5アンペア生活を実践している斎藤さんの話では、5アンペアの基本料金はどうやらゼロ円。但し通常電力会社は5アンペア契約の存在を顧客に隠したがり説明しないので、かなり骨を折る必要があるようだが、例えば斎藤さんの事例を持ち出せば、希望する5アンペアの土俵に乗せることは出来るとの事(定款上は5アンペアもOKとの事です)。なお10アンペア以上は従量電灯Bでの契約になるが5アンペアでは従量電灯A区分になるとの事。
アンペア数の変更はスマートメーターになっていれば電話でOKとのことを以前聞いていますが、ひょっとすると繋がらないとかネットに誘導されるとかになるかもしれません。また下げるだけでなく、戻したりもっと上げたい希望も電話で簡単に出来、即変更した条件で利用可能と聞いています。
現状の電力使用状況がどうであるのかを知るためにも、又変えたいと希望を持つのであればなおさら現状を知った上で計画を立てることが大切でしょう。そんな際に有力な武器になる電気の見える化の話を次にします。
4. 電気器具はそれぞれどのくらいの電気を食っているのか?電気を見える化する。
ちなみに我が家は40アンペアの契約です。この機会に現状での我が家の電気使用状況を棚卸する意味も込めて、使用している電気器具とその必要ワット数(アンペア数)を調べてみました。
但し我が家には電気の見える化には必須の優れものの消費電力測定器(ワットチェッカー:1000円程で入手できるそうです。これがあれば器具の使用運転中のアンペア数と積算電力量ならびにCO2発生量・電気代まで液晶に表示するそうです。使用には器具と壁のコンセントとの間に測定器を入れるだけです)が無いので、各器具の使用説明書中の数値や器具に記載の数値(多分最大値)を利用しています。よってそれぞれの家の使用実態により変わる正確な数字を表していないということに注意が必要です。
エアコン:通常は10アンペア目安。説明書では冷房運転時は14アンペアで暖房運転時は21アンペア。但しこの数値は最強条件での最大値と思います。何しろ40A契約で2台のエアコンが設置されていますからこの仮定は妥当と思います。
現在1台だけを微風29度設定にして使用中で4~6アンペア(400W~600W)あたりが実態か。1日12kWhを消費中と思います。夏の3か月は月に360kWh当たりか。ちなみに冬の暖房用には使用していない。
再起動時毎に14アンペアがかかる瞬間を繰り返すとして考える必要はあります。
TV:消費電力は110Wで1アンペア。待機電力は0.1Wで0.001アンペア
視聴時に1アンペア(100W)と考えればよいでしょう。
結構見ていますから日に1kWh程ですか。月に30kWh。
電子レンジ:1430Wで14.6アンペア。 ヒーター加熱使用時は1220Wで12.2アンペア
現状はヒーター加熱使用はなしで、レンジ使用が日に5~6分か。
日に0.2kWh以下ですが使用時には最大15アンペア程度を消費するものです。
月に6kWh以下。
炊飯器:100V、1240W。炊飯時に12.4アンペア(1240W)必要。炊飯にほぼ1時間ですから日に1.24kWhを使っていると思います。月には37kWh程か。
冷蔵庫:100V、120W。1アンペア程で24時間連続ですから日に2kWh程、月に60kWh。
夜間は開け閉めないので実質は40kWh程か。
洗濯機:100V、440W。4アンペア程で30分間位。日に0.2kWh程か。月に6kWh。
掃除機:強使用時で10アンペア、弱使用時で5アンペア。日に5分程か・日に0.05kWh。月に2kWh程か。
トースター:100V、620W。使用時に2~3分。0.03kWh程か。月に0.1kWh程か。
照明:連続使用の天井照明が1つ。天井照明は100Wとして15時間点灯で日に1.5kWh。他に使用時のみに点灯の照明が6か所。LEDもあるので1か所当たり30W使用時間が日に6分として0.02kWh。合計して月に45kWh程。
アイロン:100V,770W。使用は10分程度で月6-7回として1kWh以内か。
ドライヤー:10アンペア。我が家は不使用。
扇風機:100V,40W。夏の間10時間程度弱で使用。日に0.2kWh、月に6kWh程か。
電気温熱器:100V,150W。日に一回6分ほど。0.02kWh。月に10回程の使用で0.2kWh。
以上我が家の電力消費状況を購入時の資料と使用状況を勘案して纏めると、エアコンを除いて月173kWh(6月の東京ガスからの請求書では155kWh:5月の使用分。まあまあ当たっています)で、夏の2カ月ほどはエアコンの分360kWhがプラスされると思います。
現在の我が家の電気利用の状況が大凡つかめたので、次に契約アンペア数を変えようと考えた場合に必要な事柄である現在の生活スタイルで起こりえる最大アンペア数を考えてみたい。
同時に使用する可能性が充分に有る家電をピックアップしてみよう。消費アンペアの小さいものはここでは無視して大きいアンペアを食う家電を挙げて見ると
エアコン(14A)電子レンジ(14.6A)炊飯器(12.4A)掃除機(5A)洗濯機(4A)トースター(6A)が挙げられる。
全部を同時に使えば計算上は56アンペアになる。それにバックグランド的に稼働している冷蔵庫・TV・照明の2アンペアを加えると契約の40アンペアをはるかに超える58アンぺアになってしまうが、10年間一度もブレーカーは落ちていない。
この理由の一つは、エアコンと電子レンジと炊飯器(この3つの同時使用で計算上は41A)は同時になることはありえるが、掃除機・洗濯機・トースターを更に一緒に運転する機会は無かったこと、つまり生活のスタイルから収まっていたという点と、特に電子レンジで特徴である最大アンペアが極く短時間(1分以内)で終了しまうこと、そしてもう一つの最もあり得る点は上記の( )内のアンペア数が最大アンペア数で、普通は実際にはそれ以下で運転されていたということではないかと想像しています。
いずれにしてもブレーカーが一度も落ちることなく生活出来ているが、40アンペアにほぼ張り付いている使用アンペア数を考えると、今の40アンペアの契約は我が家としては当面必要であると結論せざるを得ないと思っています。
大まかには我が家では残念ながら今の生活スタイルにこだわれば当面は契約アンペアの変更が当面出来ないことが判明した訳ですが、しかし例えば炊飯器は必ず起きるまでに炊飯終了の予約システムで対応すれば、30アンペア以内に収めることも見込め、30アンペアへのダウンもあながち不可能ではない状況とは思っています。目指す目標は当面30アンペア契約ですが、我が家が希望する目標は20アンペアです。
ここでもう一点注意すべき点があることに触れてみます。
例えば洗濯機の場合が特徴ですが電気器具は、その使用中に大きくアンペア数の変動が起こるものということです。
先ずは洗濯機。洗濯中に水流を起こす工程と反転の為一旦停止し次に逆流を起こし、また停止しを繰り返す訳で、その間0.8アンペアから2アンペアの間を行き来するとのことです。次いで脱水。この工程では0.8アンペア付近から始まって徐々に上昇していき最終的には4アンペア付近まで上昇するとの事です。従って先のカタログ記載の4アンペアだけを頼りに判断しての使用電力量の見積もりは過大試算だったということです。
掃除機も使い方次第でアンペア数は大きく変化するもので、強で使用すれば10アンペアだが弱使用で半分の5アンペアになります。
ワットチェッカーを使って各場面での電力消費の見える化を具体的に確認していけば、使用法・運用法の観点からの賢いアイデアが各家庭で発見でき、それで最大アンペア数を下げる事が出来る賢い方策が各家庭ごとに見つかるのではないかと思います。
我が家でも、もっと見える化を図りたい気になってきました。先ずはワットチェッカーの購入から始めて、もっと正確に我が家の電力使用状況を把握して今後に備えたいと思い始めています。賢いアンペアカット策が見つかり、実行も無理なくできることに結び付けば40から30アンペアへの契約の変更が可能となり月々280円の実益が出るのですから。
この項最後の情報として目標値としての斎藤さんの電気料金の変遷を見ておきます。
2011年7月頃 133kWh(福島普通生活時代:新聞記者という職種柄か、かなり少ない印象)
2012年7月 59kWh(5アンペア生活始めて1ヶ月目)1208円
2012年10月 40kWh(秋になり扇風機やTV使用が低下)854円
2012年11月 11kWh(冷蔵庫を卒業) 285円
新聞記者の斎藤さんが思いつきで始めたとはいえ、極限を目ざして見ようという記者ならではの意識があっての結果と思います。目安なり目標として参考にしたらと思います。
彼も言っていますが、我慢比べの競い合いの意識からでは無く、正確にワットチェッカーで実態を踏まえた上であくまでも無理のない楽しく無駄なく自分に合った計画を先ずは立てて、出来る所から実行していく心構えが大切と思います。
斎藤さんの苦労談当たりをスタートに他の話題も含めて、次回以降紹介していきたいと考えています。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan