半年ぶり位にドキュメンタリー映画を見ました。パレスチナ・ノルウェー合作。ヨルダン川西岸地区で撮影されています。
予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=ULqP4e3W7D0&t=2s
https://transformer.co.jp/m/nootherland/
パレスチナ人青年バーセル・アドラーにとっては、まさに「故郷」の地マサーフェル・ヤッタ。
2022年、イスラエル政府は軍の射撃訓練場にするから、約1000人の住民にマサーフェル・ヤッタを出て行けというのです。
そして、ブルドーザーを差し向け、住んでいるにもかかわらず家族を追い出し、バリバリと壊していく。なんという破壊、暴力。そして反対する人にはイスラエル兵が銃を向けて、発砲も躊躇いません。
「自分の家だったら?」と問われた兵士は「命令だから」と返します。もしかすると、彼らの心も痛んでいる?としてもその姿は見せず、家の破壊行為は進みます。
大工道具は再建する道具になるので没収。発電機を返せと迫った男性は撃たれ、その男性を救急車で病院にという要請にもとり合わない。彼はその怪我がもとで死亡します。
家を壊された人々は洞窟に追いやられているのだから、発電機は必需品でしょう。車もパレスチナのカラーナンバーだと、途中で遮られます。
家だけでなく、子供たちの目の前で小学校が容赦なく壊されます。そんな中でも子供たちは駆け回って遊びますが、子供たちの小さな公園すら破壊されてしまうのです。
バーセルは、この破壊の様子を撮影しネットに上げます。それを見たイスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームが、パーセルを訪ねてきます。彼はイスラエル政府のパレスチナ人地区の暴力的な占領に批判的です。
同年代のバーセルとユヴァルは、今の状況や将来を語り合い、打ち解けていきます。大学で法律を学んだバーセルに、ユヴァルは「弁護士になれば」と勧めるのですが、バーセルは「パレスチナでの仕事は建設業だけだ」。そして「何十年も繰り返されたこの争いを、すぐにも解決できるような気持ちは持たない方が良い」と諭します。
監督は、バーセルとユヴァルを含む2人のパレスチナ人と2人のイスラエル人。彼らは映像作家でもあり活動家でもあるとのこと。互いを尊重する姿に、少しの希望は見えるのですが。
この映画を観ると、イスラエル政府の大量破壊と大量殺戮の凄まじさが分かります。そんな中で(パレスチナ人を追い出して?)「ガザをリゾート地にする」と言ったトランプ大統領。彼にこの映画を見せたい!
「パレスチナを知るキーワード」というHPを紹介します。この地図を見ると、いかにパレスチナ人が追い詰められていったかが分かります。
元はと言えば、イギリスが押し付けた事態なのですよね。
https://note.com/palestine_key/n/n54d27b9a62da
「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
珠
予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=ULqP4e3W7D0&t=2s
https://transformer.co.jp/m/nootherland/
パレスチナ人青年バーセル・アドラーにとっては、まさに「故郷」の地マサーフェル・ヤッタ。
2022年、イスラエル政府は軍の射撃訓練場にするから、約1000人の住民にマサーフェル・ヤッタを出て行けというのです。
そして、ブルドーザーを差し向け、住んでいるにもかかわらず家族を追い出し、バリバリと壊していく。なんという破壊、暴力。そして反対する人にはイスラエル兵が銃を向けて、発砲も躊躇いません。
「自分の家だったら?」と問われた兵士は「命令だから」と返します。もしかすると、彼らの心も痛んでいる?としてもその姿は見せず、家の破壊行為は進みます。
大工道具は再建する道具になるので没収。発電機を返せと迫った男性は撃たれ、その男性を救急車で病院にという要請にもとり合わない。彼はその怪我がもとで死亡します。
家を壊された人々は洞窟に追いやられているのだから、発電機は必需品でしょう。車もパレスチナのカラーナンバーだと、途中で遮られます。
家だけでなく、子供たちの目の前で小学校が容赦なく壊されます。そんな中でも子供たちは駆け回って遊びますが、子供たちの小さな公園すら破壊されてしまうのです。
バーセルは、この破壊の様子を撮影しネットに上げます。それを見たイスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームが、パーセルを訪ねてきます。彼はイスラエル政府のパレスチナ人地区の暴力的な占領に批判的です。
同年代のバーセルとユヴァルは、今の状況や将来を語り合い、打ち解けていきます。大学で法律を学んだバーセルに、ユヴァルは「弁護士になれば」と勧めるのですが、バーセルは「パレスチナでの仕事は建設業だけだ」。そして「何十年も繰り返されたこの争いを、すぐにも解決できるような気持ちは持たない方が良い」と諭します。
監督は、バーセルとユヴァルを含む2人のパレスチナ人と2人のイスラエル人。彼らは映像作家でもあり活動家でもあるとのこと。互いを尊重する姿に、少しの希望は見えるのですが。
この映画を観ると、イスラエル政府の大量破壊と大量殺戮の凄まじさが分かります。そんな中で(パレスチナ人を追い出して?)「ガザをリゾート地にする」と言ったトランプ大統領。彼にこの映画を見せたい!
「パレスチナを知るキーワード」というHPを紹介します。この地図を見ると、いかにパレスチナ人が追い詰められていったかが分かります。
元はと言えば、イギリスが押し付けた事態なのですよね。
https://note.com/palestine_key/n/n54d27b9a62da
「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽・美術」より
珠
