老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

原発廃止元年にしよう

2012-01-04 09:42:20 | 原発
2011年は、本当に悲しい年だった。地震・津波の被害は甚大だったが、そこから立ち上がる力はあると思った。しかし、福島第一原発事故には打ちのめされた。

見えないし臭いもしない放射性物質は、今も日本を汚染し続け、食べ物を通して日本人、ことに幼い子供たちの健康を脅かすだろう。それなのに、野田政権は明らかに原発推進だ。政治家も、経済界の人の多くも、マスコミも、大半が、ハッキリと原発を止めようと言わない。それなら、私たち市民が原発反対を、原発廃止を言わなくてはならないと思う。

私は「みんなで決めよう 原発国民投票」に参加している。この運動は、「反対なの?賛成なの?」とよく聞かれる。そして次に「もし、原発賛成派が買ったらどうするの?」と問われる。

確かに「原発国民投票」は、「国民自身が決める」ことであって、「原発」についてどんな発言をするかは自由。会として「脱原発」あるいは「原発推進」を呼び掛けることはしない。「国民の生命・生活に関わる重大事は、主権者が国民投票で決めよう」というのが、この運動なのだ。

そして原発賛成派が勝たないとは100%は言えないだろう。そうなっても国民の選択である。しかし今、この状態で原発賛成派が勝利するのだったら、日本はよほど新しいエネルギーでも出て来ない限り、原発は決して無くならないだろう。つまり、本気で原発廃止に取り組む市民を増やすには、原発の存続に国民自身が関わることでしかない。自分が投票することになれば、国民は無責任ではいられない。

そして原発は、学べば学ぶほど、その危険性が露呈してくる。ヒューマンエラーという言葉があるように人間は機械を扱う際に必ずミスを起こすことが指摘されているし、今回の自然災害については日本は超巨大地震期に入ったと指摘されていた。飛行機事故やテロの危険性もある。また、放射性核廃棄物の後始末ができないことは、世界中の問題となっており、ことに地震の多い日本では安全な処分場はあり得ない。

これらを考えただけで、日本では原発存続は、国民の生命を考えれば不可能だと分かる。2011年1月現在稼働している原発は54基中わずか9基、それなら本気で取り組めば、すべての原発を停止しても電力不足は乗り越えられる。

今、大阪と東京で、国民投票に先んじて東京・大阪の有権者に「原発市民投票」「原発都民投票」を求める署名集めをしている。次々各地で、そして何度でも粘り強く「原発市民投票」を求めて運動していく。

本気で原発を止められるのは、機能不全に陥っている政府ではなく、私たち市民1人ひとりでしかない状況なのだ。ぜひ一緒に運動をと願っている。

★「みんなで決めよう 原発国民投票」 http://kokumintohyo.com/

「護憲+コラム」より

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2 コメント

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まず犯罪者を逮捕しよう (通りがけ)
2012-01-04 22:01:12
[日本の原発立地状況 院長の独り言]さまからhttp://onodekita.sblo.jp/article/52763942.html
>原発が停止していても、核燃料への冷却作業は続いているはずです。つまりこの先、長い時間をかけて核燃料を完全に冷やしてしまわないと危険な状態は続くということ< Posted by 新潟県民 at 2012年01月04日 11:37

私の理解ではこれが「冷温停止」状態であり、壊れていない通常の(十分危険な)原子炉の状態を表す言葉でしょう。

野田首相が述べた破壊原子炉の「いわゆる冷温停止の状態」というのが大嘘の偽証発言であることがよくわかります。

野田首相のこの原発事故収束を偽証した意図的な虚偽声明発表は、明らかに放射能拡散棄民テロ共謀共同正犯の現行犯有罪であり、現時点で刑事訴追対象の筆頭です。

当然逮捕必然的に即首相弾劾罷免ですね。
返信する
長文ですが中身は単純にw地位協定破棄だけ。 (通りがけ)
2012-01-05 07:38:06
「まず地位協定破棄ありきと考える。」(欺瞞国家アメリカとどうつきあうべきか、アメリカはこんな国です。http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/dfe4412fa547bbfe0a775719d1859509
いかりや爆氏の毒独日記さまから転載。
>開始

まず独りファシズムさんとの議論をコピペさせてください。
Heavy Moon >>http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-265.htmlから

地位協定を破棄しても、安保がある限りどうしようもないでしょう。おもいやり予算で年間1900億円、1日に5億円以上が米軍の維持費に消えています。日本は独立国ではないのですよ。
2011/12/29(木) 01:08:42 | URL | Yuino #- [ Edit ]
【Yuino さん】
安保条約は非戦時下の二国間条約です。当事国の憲法を越える規定に従う義務はどちらにもありません。それぞれの憲法に抵触するときにはそこを批准停止すれば国際法上有効です。

地位協定は合衆国憲法に反する人権侵害条約です。しかし合衆国軍法の交戦時規定に完全に合致しています。敵国相手にはすべての基本的人権を認めないというものです。ジュネーブ条約にすら違反している戦争犯罪そのものの反人道的一方的奴隷契約であり、世界の恥辱そのものです。

安保を破棄しなければ地位協定も破棄できないなどとは、品格無き法匪役人の手続き神格化偽装アメポチスパイ養成戦後教育と白痴化洗脳テレビの悪影響でしょうかね。
自分自身の頭で考えて品格をもって行動するのでなければ自分自身の尊厳を保つことはできないでしょうね。

アメリカなどより3000年以上昔から扶桑の島で厳しい自然とともに暮らしてきた日本人が、なにをもって66年間以上も自分の国で無学無教育な新興国外国兵米軍属の奴隷である必然があるでしょうか。
2011/12/29(木) 08:08:05 | URL | 通りがけ #- [ Edit ]
【Yuino さん】
1.安保条約=非戦時下の防衛同盟。

日本は武力行使放棄国であるから近海有事での集団自衛権論議は明らかに第9条違反である。

2.地位協定=合衆国憲法に基づかず合衆国軍法交戦規定敵国条項に基づく二国間片務協定。国際法にもジュネーブ協定にも明らかに違反している。

ということは、アメリカは合衆国憲法のもとに日米安保条約を友好国日本と結び、同時に米国領土外において合衆国憲法に支配されない合衆国軍法に基づき「地位協定」治外法権条項を交戦中の敵国政府である日本政府に武力で承認強要していることになる。
これがアメリカの幼稚で傲慢なダブルスタンダードであり、アメリカの建国以来のテロ侵略覇権主義謀略政治の真実の姿である。

アメリカは67年前から日本に対する原爆投下、非戦闘員市民居住区無差別爆撃、沖縄民間人大虐殺という数々の非人道的戦争犯罪の責任をいっさいとらず頬かむりして、交戦中敵国認定のまま日本に地位協定片務契約をおしつけて今現在に至るまでずっと非人道的戦争犯罪を犯し続けている戦争の狂犬であり、アメリカこそ世界最大のテロ国家なのである。

イラクは米軍によって全国土を攻撃破壊され軍事占領されたが地位協定の締結は拒否した。よって米軍は撤退しなければならない。
イラクに学べば日本も独立平和憲法国家として半世紀以上続く地位協定をたった今即日完全破棄拒絶できることは言うまでもない。

3.「家産官僚」は世界でただ一国地位協定を結んでいる日本に特有の法匪組織であり、地位協定を破棄すればその瞬間から日本国憲法違反の存在として国家反逆罪含む弾劾懲戒刑事訴追対象となって解体消滅する運命である。

地位協定を破棄すべき理由をいくつか追加しました。
(転載終わり)

このように地位協定は日本政府と米軍軍法との間で結ばれた治外法権片務条約であり、いっぽう安保条約は日本政府と合衆国憲法との間で結ばれた軍事(防共防衛)同盟条約です。

そして米軍は合衆国領土外では合衆国憲法にではなく米軍軍法に完全に服従します。米軍法は交戦規定であり、つまり米軍は本国領土を一歩でも離れると直ちに合衆国憲法の制約をまったく受けず、軍法の制約にのみ基づいて裁量攻撃行動する戦争中軍隊国家というべき別存在になるのです。

このことから安保条約と地位協定の関係を見ると、二人の別人格のアメリカが一人の同一人物であるかのごとく偽装して、ひとりの人格である日本に対して違法な婚姻関係を結ぶ結婚詐欺強制重婚の卑劣犯罪を犯している関係と法律上まったく同じであります。

これはそもそも信義則に真っ向から反しており、地位協定は完全に国際法上無効な条約であります。日本は直ちに国連安保理へ日米地位協定の無効と米軍の日本国内治外法権戦争犯罪有罪を提訴することができ、米国が平和国家日本の戦後66年目のこの提訴に対して勝つことはありえません。

しかし謙抑をもって美徳とする日本人は過去をいたずらに咎め立てしても詮無い事を知っていますから、粛々と地位協定を破棄してから今後日本国内の治外法権を一切認めない旨をたんたんと通告するのみであります。また米軍のほうからこの卑劣破廉恥犯罪である地位協定を自ら破棄する旨申し出があるなら莞爾として受け入れるにやぶさかではない。
米軍の駐留を断るためにわざわざ憲法を改正する必要などまったくないのです。

集団自衛権論は、日本人が持たない治外法権を、アメリカの腰ぎんちゃく防衛省がアメリカスパイだからじぶんも治外法権を米軍同様持っていると勘違いして立論してきた完全な憲法違反なので、地位協定を破棄した後は議論ごと棄却されます。

>だが、安保条約を廃棄して、平和、平和と言っていれば平和が維持できるわけではない。自分の国は自分で守る覚悟と軍隊が必要であるところが悩ましい。

この点に関しては、現在の自衛隊の装備は太平洋戦開戦時より質量とも上回るとのことなので、本土防衛に徹すれば目的達成は容易であると考えます。案ずるより生むが易し、習うより慣れよ、で対応可能であろうと。

きょうはこのあたりで。
>転載終了

地位協定が無効である以上思いやり予算も直ちに無効宣言ができますが、両国政府(といっても日本側はスパイ政府ですがw)に確認させる意味で地位協定破棄国会決議ないし国民投票可決を早急にセレモニーとして済ませておくのが、国際的条約批准慣習としてもスムーズでよろしいでしょう。
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