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コロナパンデミックがEU内の腐敗を悪化させている。調査結果でる。

2021-06-16 10:23:41 | 社会問題
パンデミック下、恣意的な動きに目を光らせる必要があります。

不正な蓄財に走る政治屋の跋扈はEUだけでないのは自明でしょう。独のマスク議員の話、初めて知りました。かの地ではそれを半面教師としてロビー活動の問題部分を取り除き、より健全でより公平公正でより透明なロビー活動を保証できるように努力をしている最中のようです。

コロナ禍の現在、国内の政治風景は比べてどんなでしょうか?そもそもこんな調査が日本で可能か、あたりから出発して考えていかないと、とも思います。

ほっとけない問題ですし、参考になると思い、本日のDW(Deutsche Welle)の記事を紹介します。

国際透明性機構(Transparency International、ベルリンに本部)の新たな調査結果(2020年10月から12月にEU27カ国の4万人を対象)によると、EUの29%がパンデミック下に医療行為を受けるための目的に知人関係や家族関係を利用しており、少なくとも6%は贈賄行為まで行っているとした。

本年度の透明性国際年回誌において、世界腐敗のバロメーター・EUリポートと題し、腐敗に抗議する監視団(The Anti-Graft Watchdog)は“パンデミック下緊急に医療行為やワクチン接種を必要とした際の不正行為など医療絡みの行為が不正腐敗のホットスポット”になっているとしている。

贈賄例の多い国はルーマニアの22%、ブルガリアの19%で、一方知人のつてを頼るケースはチェコの54%とポルトガルの46%である。

“政府関係者がパンデミック危機を蓄財のチャンスとしている”

調査に答えた市民の多くは、政府関係者が今回のパンデミックを透明性の観点で正しく対処してはいないと信じている、としている。フランス・ポーランド・スペインでは60%以上が、政府関係者のやり方が不透明だとしている。
“家族や知人関係で優位な人が医療を受けている一方で本当に必要な人々がその命を次々に失っている”と報告は警告する。
“大切なのはEU内の諸国が公正で公平なやり方を強化していくことであり、それによって初めてパンデミックを乗り越えていくことが出来る”と報告は加えている。
ハンガリーとポーランドではパンデミックを口実にして民主化の動きを弱体化させる政策が課されている、という事実も浮かびあがってきている。政治家はこの健康危機を蓄財のチャンスとしているとし、一例としてドイツの政治家のロビースキャンダル(Deutsche Welle、2021年3月26日:COVIDマスク法案で複数の政治家が不正に利益を得たとするスキャンダル、これにより独ではロビー活動法案化へと進んだ)を挙げている。
調査はまたEUの1/3が腐敗が自国で悪化しているとし、半数は不正に対する姿勢が自国政府に弱いと評価している。回答者は特に政府関係者と民間業者の蜜月関係、および不公平税制に危機意識を持っているとした。

“独で腐敗の認識意識が高まっている”

ドイツでは4人に一人が、ここ1年にわたり腐敗が悪化してきている、と考えている。3分の1以上の人が連邦政府内に問題あり、としている。
政府・警察・司法に信認を基本的には置く一方で、61.6%の人は政府関係者が特定の利害関係者に強く影響されていることに危惧感を抱いている。
1/3以上はほぼ全てのビジネスリーダーが不正に絡んでいると思っているし、57.5%の人は企業による国土売買契約に絡み贈賄やコネが使われている、と疑っている。
“以上は市民の観念的思いに基づく数字であり、ドイツの腐敗程度を客観的に表す実際の数字を正しくは反映していない”と透明性ドイツの代表・Baumer氏は言っている。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan

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