老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

“請負”社員について雑感(「今日のトピックス」より)

2008-06-20 11:13:18 | 社会問題
http://nikoryuu.blog18.fc2.com/blog-entry-169.html
 今日のトピックス Blog: 6/19 社会権にも個人通報制度 国連人権理事会が採択
  >http://jp.youtube.com/watch?v=FmJXtoyLGCI&eurl=http://nikoryuu.blog18.fc2.com/
  You Tube: 1「派遣先の工場で働けるかピンで検査 はい栃木に派遣です」 派遣請負社員
  >http://jp.youtube.com/watch?v=XHdfmaRnJiM&eurl=http://nikoryuu.blog18.fc2.com/
   You Tube: 2「フリーターの良い所はときどきに操作できる 今日で作業終わり 今から移動です」 派遣請負社員
  >http://jp.youtube.com/watch?v=dbyBGKK-btM&eurl=http://nikoryuu.blog18.fc2.com/
  You Tube: 3「キャッチフレーズ 必要な時に必要な人材を 1名でもタマを送りたい」 派遣請負社員
  >http://jp.youtube.com/watch?v=VlTd6Lcbf8s&eurl=http://nikoryuu.blog18.fc2.com/
  You Tube: 4「1ヵ月で3つ目の職場 換気扇1つのブラックライト部屋で1日中シンナー塗装」 派遣請負社員
 ☆You Tubeには、この番組(シリーズ)6まであります。

この動画の請負会社社員のあり様、働きについての雑感です。

偽装請負(=派遣の脱法行為)という(実態)言葉もありますが、ほとんどこれに近い、と思いました。確かに、たった今から仕事(職場)を替える時に、必ず請け負い会社の現場責任者をかませていましたが、かませただけのことで、命令は実質ダイレクト効果。請負会社の、或いは現場責任者の裁量(計画)も才覚も入り込む余地のないものでした。これで請負などといえるでしょうか?当該番組のためのテレビ局の撮影を許していたわけですが、この“かましていた”ゆえに、胸を張っていたとすれば、疑問です。

それは置くとして、当の請負会社の社員達の置かれた状況は、非人間的なものといえるのではないかと思います。極めて遺憾。あのような品物扱いの、人を商品とのみしか見ない扱い(時間単位でも職場を替える)、不安定雇用どころか、職場すらコロコロ替えさせられるでは、本来の仕事の喜び、働き甲斐など、予定(用意)されていないと、断じざるを得ません。
 
かつてあった愛社精神だの、会社へのアイデンティティなど、彼らに望みもしていないでしょうが、そんなものはありえない環境になっているのですね。
 
全くの余談ですが、愛国心だけは確実(確保できる)と為政者が想像しているとすれば、如何なものかと。なんで強制できるかは知りませんが、(あるとすれば)強制でしかありえないでしょう。平成天皇の望みは適わない…。

一握りの数の者のみを正社員とする経営者団体(日経連?)の方針があることを、前提とすると、彼らには正社員か非正規社員(フリーター乃至派遣等)の選択の余地があるとは、認められません。仮に、彼らが自尊心からそのように思っているとしても、経営側に都合の良い“美しい誤解”というものでしょう(多分)。

また、(かつて)昔は、職人は腕に職をつけるなどということがあったと思いますが、あの単純労働、職場転転では到底ありそうもないですね。それと、あの職場替え(特にシンナー原液を使用するなどの場合)、新しい職場への新人研修(特に安全・衛生研修)が、欠けていた様に見えました。指導する社員もいないようでもありました。これまた、極めて遺憾なことです。
 
この件、ひょっとしたら、小泉改革頃以来(法改正以上に、談合して)、労働省(労働基準監督署)の指導・監督もユルユルに堕しているのかも、とつい思ってしまいました。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
蔵龍隠士
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「NHK番組改変訴訟」最高裁判事は元社保庁長官

2008-06-20 11:01:50 | 社会問題
NHK番組改変損害賠償裁判の判決については、皆さんが書いていらっしゃいますが、今日、唖然とすることをみつけました。

SIGHTの36号を読んでいたところ、

「私がとにかく許せないのは、横尾和子さんという、社保庁の元長官です。年金をめぐる問題で、社保庁は職員にボーナスを一部返上させたのに、責任ある社保庁の長官は誰ひとりとして退職金を返していないし、責任を取った人もいない・・・歴代の長官が一人として責任とっていない。これは絶対に許せない。しかもその横尾某は、今、最高裁の判事なんですよ。人を裁く資格なんかあります?」

とありました。これは同誌の年金に関する総力特集で、社会保険労務士の高島徹治氏のインタビュー記事「国民の九割以上が被害者だ。役人とはこう戦え!」の最後のほうで、脱線として話された部分の一部です。

最高裁の判事に他官庁の長官がなっていることも知りませんでしたが、あの不祥事続きの社保庁の長官がなっていたとは!!!それが大威張りであんな判決をだすとは!!!

「護憲+BBS」「裁判・司法行政ウォッチング」より
松林
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今回のNHK番組改編裁判を担当した最高裁小法廷の裁判長(横尾和子氏)は官僚出身で法律家(弁護士・検事・判事)出身ではないことは知っていましたが、社保庁長官だったとは知りませんでした。

最高裁のHPでプロフィールを調べたところ、厚生省キャリアから平成6年に社保庁長官へ横滑りして2年努めて、平成13年12月に最高裁判事に就任したようです。
http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/yoko.html

平成13年4月に第一次小泉内閣が成立しており、憲法79条「最高裁の判事は内閣でこれを任命する」の規定から、小泉内閣の任命と言うことになります。小泉元首相は厚生大臣の経験もありますから、この人事は推して知るべしです。

そして番組改編に小泉内閣当時の安倍官房副長官が係わった経緯があることを考えれば、今回の最高裁判決もこれまた推して知るべしではないでしょうか。何故横尾裁判長の第一小法廷にこの事件が回されたのかと、勘ぐりたくもなります。何やら原告の逆転敗訴へのレールは敷かれていたように思えます。(車窓からは李下に冠を正す姿が見えて来るようです。「あら!見てたのね」と云われそう。)

何れにしろ、横尾裁判長の「報道の自由」の適用の仕方は、番組改編の根本原因に言及しておらず、邪道でした。法律家出身の裁判官であれば、結果は同じでも、このように「報道の自由」を逆手に取るような稚拙な持ち出し方はしないのではないでしょうか。

それにしても、5000万件の宙に浮いた年金を発生させた社保庁長官出身だとは知りませんでした。

「護憲+BBS」「裁判・司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
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