老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

クラスター爆弾禁止条約に対する日本政府の姿勢

2008-05-19 10:41:57 | 安全・外交
18日の毎日新聞の「余禄」は、セルビアから来日した不発弾処理技術者カペタノビッチさんが、クラスター爆弾にやられた経験の紹介から始まる。

多くの子爆弾が飛び散り、黄色いリボンがついた不発弾をおもちゃと勘違いして拾って命をうばわれる子供が絶えず、死傷者の98%が民間人だとか・・・。最近も確かイスラエルがレバノンに潜むテロ組織に対して(と称して)使った記憶がある。

そのクラスター爆弾の禁止条約を作ろうとする国際会議が19日、アイルランドのダブリンで始まる。昨年から続く軍縮会議「オスロ・プロセス」の大詰めだという。

日本も会議に参加するが、政府は「海岸線を守るのに必要だ」と主張して廃棄に踏み出さず、しかも例外条項をもうけるよう求めたという。

「抜け穴を探す抵抗勢力となるより、率先して強力な禁止条約を推進できないものか」と、このことを紹介して余禄子はいう。

全くそのとおりだと思う。日本に船(軍艦)でやってきて上陸し、地上戦を戦おうとする国とはどこを想定しているのか知らないが、憲法九条を持つ日本が、なぜそのような武器をもつのか?戦争をしないように外交努力をするのが政府の取るべき道ではないだろうか。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
松林
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愛国心

2008-05-19 10:25:46 | 民主主義・人権
大地震の影響もあり、大騒ぎだった「聖火リレー」の報道がすっかり息を潜めましたが、今回世界中を回った「聖火」は「中国には『チベット問題』がある」ということ、動員された留学生等の行動にみえる「愛国心」というものの底知れぬ怖さも世界中に印象づける結果となりました。

私にはどうしても「北京オリンピック」が72年前の「ベルリンオリンピック」と重なって見えてしまいます。何よりも大切なことは主催国の「国威」を世界に示すことで、おそらくオリンピックの本来の目的と思われる「スポーツを通して世界に平和を広める」などということはほとんど考えられていないのではないでしょうか?

この「国威」というときの「国」とは何を示すのでしょう?あるいは「国家」とは何でしょう?

私は、「国」のない「民」はあり得ても「民」のない「国」はあり得ないという当たり前の論理から、「国」が「民」のためにあるのであり、決して「民」が「国」のためにあるのではないという結論を得ています。だから「民」に害する「国」など存在する価値はないのです。

そう言った意味から見ると、「国威」というのは何のことでしょうね。結局その国の権力者が自らの権力の大きさを世界に示したいだけのことではないでしょうか。

「愛国心」というのも、その人ひとりひとりの「アイデンティティ」のあり方や人々の文化や生活を思いやる心であり、決して「権力」への忠誠だったり外国への対抗心や排他性ではないはずです。

オリンピックというと祖国のチームや選手を応援し、その勝敗に一喜一憂するというのが当たり前のようですが、そんなことにこだわらず純粋に様々な国の選手の素晴らしいプレーに感嘆するという楽しみだってあるんです。(パラリンピックだと素直にそういう見方をする人が多いと思いますが・・・)北京オリンピックでもスタンドが赤い国旗一色で埋められるより、様々な色で無秩序な方がずっと美しく見えるに違いありません。

サイクロンにより多くの人々が亡くなり、さらに多くの人々の生活が破壊されてしまったことに目を向けず、自らの権力と利権を守ることだけに夢中になっているビルマの権力者たちに「おまえたちに『愛国心』はないのか」と問いかけたいですね。

「護憲+コラム」より
千葉の菊
コメント (1)
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