老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

「小泉政権の負の遺産」?治まらない高齢者の怒り

2008-05-13 16:05:55 | 自民党政治
昨晩若い友人とうなぎ屋へ行ったら、「私の少ない年金から保険料を天引きするなんて政府もひどい」と嘆く女性に、隣にいた後期高齢者と思しき男性いわく「それはね、小泉が悪いんですよ。郵政民営化なんて口当たりの良いこといって、選挙で大勝ちして好き勝手なことをやった。福田もその尻ぬぐいをやるだけで肝心なことはなにもやらない。もう自民党はだめですよ」。

年をとると変化を好まなくなるせいか、これまで高齢者はほぼ一貫して自民党を支持する人が多かった。ところが3年前の総選挙で圧倒的な勝利を収めた自民党は、2年前に後期高齢者医療制度を創設して今年4月から年金の天引きが始まりました。

味方と信じていた自民党から冷や水を浴びせられた高齢者の怒りは激しく、政府はあたふたと対応に苦慮しているようですが、変わり身の早い自民党船田元議員は宇都宮市内のあちらこちらに「格差なき社会へ」と書いたポスターを張り巡らし、「小泉政権の負の遺産の説明とお詫びに終始する政治から、新しいビジョンを示す前向きな政治に政策転換したい」と語っています。

候補者の名前だけが飛び交う空虚な選挙にさよならして、じっくりと政策論争する選挙を一日も早く見たいものです。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
宮天狗
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矛盾法案で憲法59条2/3議決を弄ぶな!

2008-05-13 06:08:54 | 国会
政府与党は12日午後の参院本会議で2008年度以降も道路特定財源を10年間維持する道路整備費財源特例法改正案が民主、共産、社民各党などの反対多数で否決されたのを受け、憲法59条の規定に基づき13日の衆院本会議で出席議員の3分の2の多数で再可決して成立させる方針のようだ。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080512NTE2INK0312052008.html

一方福田首相は野党の追及に窮して、やむなく09年度から道路特定財源を一般財源にすることを政府・与党内で合意し、国民へ公約せざるを得なくなったが、しかしこれは明らかに道路特定財源を10年間維持する道路整備費財源特例法改正案に矛盾している。

そしてその矛盾を解消するため、政府は13日の衆議院での2/3議決前に辻褄を合わせ「道路特定財源制度の規定は09年度から適用しない」とする方針を閣議決定し、世論の批判をかわす作戦のようであるが、「姑息な手段で憲法59条を弄ぶな」と言いたい。

そもそも道路整備費財源特例法改正案が3月13日に衆議院を通過した際には、政府与党から一般財源化の提案はされていなかったはずである。それが野党の道路特定財源廃止の追及で、法案の呼称は同じでありながら、2ヶ月後には閣議で有効期限が10年間から1年間に変更されようとしているのである。期限以外にも道路の中期計画を10年から5年に変更するなど、3月13日に衆議院を通過した法案とは似て非なるものである。

このように政府与党は最初に衆議院を通過させた期限や内容等を閣議決定で変更し、憲法59条の2/3の規定で再議決するようなことは、憲法と国権の最高機関である国会を愚弄するものであり、前代未聞の悪しき国会運営である。

まだ残された会期は6月中旬まで十分あり、衆議院議長と副議長は職権で政府与党に閣議決定内容と整合性のとれた新法案を衆議院に出し直しさせ、その法案で2/3の再議決をするよう指示すべきである。今後もねじれ国会は当分解消しそうもないことを想定すれば、今後のことも含めて憲法59条の解釈運用の在り方を示しておくべきであろう。

「護憲+BBS」「国会ウォッチング」より
厚顔の美少年
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