老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

山口二区衆議院補欠選挙の争点

2008-04-07 16:15:57 | 選挙
4月15日告示、27日投票に向け実質自民党:民主党候補の一騎打ちの様相である。既に両党の幹部は現地入りして演説会を開いているらしい。福田政権になっての初めての国政選挙であり、次の衆議院選挙の前哨戦とも言われている。それだけに告示されれば全国の耳目が集まることであろう。

問題は選挙の争点である。メインは両党の全国レベルの政策が争点になるのであろう。既に民主党が主張しているように、年金行政の改革、道路特定財源の暫定税率廃止と一般財源化、各種格差の解消、救急医療等の改善等、政府与党批判の政策は多すぎて絞りきるのが難しいほどである。しかし民主党には以下の争点も忘れないで欲しい。

*ネジレ国会の解消
  
次の衆議院選挙で自民党が過半数を得てもネジレ国会は直ぐには解消せず次の参議院選挙までお預けであるが、民主党を含めた野党が過半数を取ればネジレ国会は直ぐに解決する、そのための第一歩の選挙であること。

*自民党の政官業の癒着・利権政治からの脱却

安倍前首相は戦後レジームの脱却として憲法改正を唱えたが、民主党は戦後の自民党の政官業の利権癒着構造からの脱却をアッピールすべきである。参議院で野党が過半数を得て社会保険庁の杜撰な年金行政、道路特定財源による杜撰な道路整備計画等が明らかにされ、具体的にガソリン税が値下により、政官業の癒着が無くなれば更に無駄な税金の利用が減り、国民の生活第一の予算編成が可能となること。

*地元の争点

岩国市の出直し市長選の争点となった米軍艦載機の移駐反対とそれに伴う35億円の補助金のアメとムチの差別行政(米軍再編交付金制度 )の改善、基地の町が抱える米兵犯罪と日米地位協定の改訂、イージス艦事故等、この選挙区は共産党が立候補せず自由投票にしているだけに、これらは無視できない争点である。

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて!」より
厚顔の美少年
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平和の果実

2008-04-07 10:41:50 | 憲法
昔から怖いものといえば「地震、雷、火事、おやじ」。中でも地震はおやじのように権威失墜することもなく今もその代表と言える存在で、関東大震災や阪神淡路大震災を始め毎年のように各地に大きな災厄をもたらしています。ところが国民の生命財産を護るために軍備の必要を主張する人たちは、どういうわけか地震について黙して語りません。

日本は「海」という天然の要塞に囲まれているため、13世紀末の二度にわたる「蒙古襲来」のほかは外国の侵略を受けていない。かくて独自の文化は薫り高く花開き、国内も平和だった江戸時代にますます洗練されました。日本人の他者への気配りの行き届いた穏やかな気風はその成果だと思います。

そこにまったく異なった経路で発展したヨーロッパ文化を見事に接合させた明治維新の功績は言うまでもありませんが、もっとも悪しき側面である帝国主義に毒された結果、ついに太平洋戦争を引き起こしてアメリカの無差別爆撃や原爆投下を許すことになったのは痛恨の極みです。

その反省から生まれた二度と戦争はしないと誓った憲法が施行されてもうすぐ62年。おかげでどこの国も侵略せず侵略もされなかった。ありもしないことを心配して憲法を変えようなんていうより、いつどこで起きるか分からない大地震に備えるほうがよほど現実的であり建設的なのではないでしょうか。

ちなみに憲法制定当時日本の支配階級は、天皇制の維持のみにきゅうきゅうとして一般国民は視野になかった。だからこそそれを根本から改めた占領軍の素案と、森戸辰夫氏らが付け加えた25条は草の根から支持されたのであり私もその一人でした。科学は戦争によって進化したかもしれないけれど、文化は平和でなければ育たないのです。

「護憲+コラム」より
宮天狗
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