自民党の若手議員達が「首相は改革続行を」の声を上げたとか。
さて、元祖「改革」のオッサン、人でなし(ライオン)ヘアーが、たてがみを振り乱して叫んでいた「改革」。叫んでいる本人がどの程度それの本質を理解していたかどうかは、未だに判然としないの思いは拭いきれないが、今回の参院選投票日までに掘り起こされた様々な事象の羅列を見た大衆が、やっと熱気・狂気から解き放たれような結果を見、とにかくは目出度いと言わなければならぬ。
これを機に、「改革」というオブラートを取り去って、その中身の再吟味に取り組むことこそ、民主党を中心とする野党各党の第一の仕事だと言いたい。形態・仕組みといった外観を変えることは、改革でもなんでもない。そのものの存在が、その社会にとって必要か否かの吟味が第一。必要と判じた場合は、その目的達成のための運営システムは最善か。「改革」をフィルターとして機能させようとするならば、極言すれば、この2点についての吟味があれば、それで足る。
「郵政民営化」についてのキャッチフレーズは、端的に言えば「なんで公務員が銀行や保険会社・運送業者の仕事までしなければならないのか。民間にやらせれば、もっともっと効率的に出来る。それは結果として国民全ての利益につながる。国鉄の例を見れば一目瞭然」であった。しかし、効率性の追求は、官営であるか民営であるかということと本質的に関係のないことであり、官が劣るとすれば、その原因を取り去れば足る。問うべきは、「郵政3事業」の存在意義そのものでなければならない。
しかし、野党3党の、取り敢えず凍結、しかるのちに修正のステップの中では、この大本には触れられていない。地方の切り捨てとかなんとかと、極めて情緒的である。
郵貯簡保は、公財政上不可欠な資金源の一つである。公共需要を満たすためには、単年度収支である租税だけでは賄いきれない部分が生ずるのは、必然である。これをどこに頼るか。政府機関の保有する長期資金をなくして、全てを市中資金に依存する仕組みになった暁は、そのコスト(税金)は一部・特定の市中機関に支払われる。
郵貯簡保は、俗な言葉で言えば 「国民大無尽」なのである。この本旨を以て問えば、郵政解散という愚挙は、水泡に帰したと思えてならない。お役所仕事の払拭は、社保庁の姿を見ずとも、言を要しないことであろう。
「年金問題」についても、野党の取り組みは間違っていると言わざるを得ない。「改革」には蛮勇も不可欠である。今、政府は後始末のために巨額の無駄遣いを始めている。これを阻止するのが、野党の仕事ではないのか。「年金通帳」などという噴飯ものの仕組みを誇らしげに吹聴している。どこに個人の老後貯金を、国の仕組みとして導入する必要があろうか。老後対策としては、全額を税で賄う方式に変えれば、管理は年齢・生存管理だけで済む。1円もかからぬと言っても良い。年金機構だとか、新コンピューターシステムだとかの無駄は、一切排せる。
今、この国は一大変革期というチャンスに直面しているのかも知れぬ。在り方を万般に亘って見直す、その大きな責めを負ってくれる政治集団は生まれないのだろうか。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
さて、元祖「改革」のオッサン、人でなし(ライオン)ヘアーが、たてがみを振り乱して叫んでいた「改革」。叫んでいる本人がどの程度それの本質を理解していたかどうかは、未だに判然としないの思いは拭いきれないが、今回の参院選投票日までに掘り起こされた様々な事象の羅列を見た大衆が、やっと熱気・狂気から解き放たれような結果を見、とにかくは目出度いと言わなければならぬ。
これを機に、「改革」というオブラートを取り去って、その中身の再吟味に取り組むことこそ、民主党を中心とする野党各党の第一の仕事だと言いたい。形態・仕組みといった外観を変えることは、改革でもなんでもない。そのものの存在が、その社会にとって必要か否かの吟味が第一。必要と判じた場合は、その目的達成のための運営システムは最善か。「改革」をフィルターとして機能させようとするならば、極言すれば、この2点についての吟味があれば、それで足る。
「郵政民営化」についてのキャッチフレーズは、端的に言えば「なんで公務員が銀行や保険会社・運送業者の仕事までしなければならないのか。民間にやらせれば、もっともっと効率的に出来る。それは結果として国民全ての利益につながる。国鉄の例を見れば一目瞭然」であった。しかし、効率性の追求は、官営であるか民営であるかということと本質的に関係のないことであり、官が劣るとすれば、その原因を取り去れば足る。問うべきは、「郵政3事業」の存在意義そのものでなければならない。
しかし、野党3党の、取り敢えず凍結、しかるのちに修正のステップの中では、この大本には触れられていない。地方の切り捨てとかなんとかと、極めて情緒的である。
郵貯簡保は、公財政上不可欠な資金源の一つである。公共需要を満たすためには、単年度収支である租税だけでは賄いきれない部分が生ずるのは、必然である。これをどこに頼るか。政府機関の保有する長期資金をなくして、全てを市中資金に依存する仕組みになった暁は、そのコスト(税金)は一部・特定の市中機関に支払われる。
郵貯簡保は、俗な言葉で言えば 「国民大無尽」なのである。この本旨を以て問えば、郵政解散という愚挙は、水泡に帰したと思えてならない。お役所仕事の払拭は、社保庁の姿を見ずとも、言を要しないことであろう。
「年金問題」についても、野党の取り組みは間違っていると言わざるを得ない。「改革」には蛮勇も不可欠である。今、政府は後始末のために巨額の無駄遣いを始めている。これを阻止するのが、野党の仕事ではないのか。「年金通帳」などという噴飯ものの仕組みを誇らしげに吹聴している。どこに個人の老後貯金を、国の仕組みとして導入する必要があろうか。老後対策としては、全額を税で賄う方式に変えれば、管理は年齢・生存管理だけで済む。1円もかからぬと言っても良い。年金機構だとか、新コンピューターシステムだとかの無駄は、一切排せる。
今、この国は一大変革期というチャンスに直面しているのかも知れぬ。在り方を万般に亘って見直す、その大きな責めを負ってくれる政治集団は生まれないのだろうか。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山