http://www10.plala.or.jp/antiatom/html/j_07/DcmntLvrry/Basics/jsawa-27.htm
核兵器をなくす 『反核ゼミ』: 27 原爆被害の隠ぺい(その2) モルモット扱いにされた被爆者
>原爆傷害調査委員会(ABCC)の設置
1946年、核兵器によって世界支配をする政策を明確にしたアメリカは、核兵器使用による人体への影響、とくに放射線の攻撃的な側面と、防御的な側面の両方から研究する必要に迫られていました。
>1946年11月26日トルーマン大統領は、全米科学アカデミーに原子爆弾傷害に関する委員会の設置を指令し、この委員会は広島と長崎に原爆傷害調査委員会(ABCC)の設置を決めました。
>占領軍の特権で強制的調査
ABCCは予備的な準備調査を経て1950年に広島と長崎に恒久的な施設を建設し、臨床部、臨床検査部、放射線部、病理部、統計部、医科社会学部を設けて被爆者調査を開始しました。ABCCは占領軍の特権を背後に、被爆者調査に当たり、「血は取られるが治療はしてくれない」と被爆者に恐れられていました。被爆者が死ぬと遺体は無理矢理に取りあげて、解剖し、標本にして米本国に送りました。
>ABCCの占領機関的閉鎖性、米側専門職員の頻繁な交替、広島・長崎両市の市民感情などで、1955年頃には、調査活動は全体として停滞気味になりました。米国学士院はABCC調査団を送り、その小委員会のフランシス委員会の勧告に沿って1958年に2万人を対象とする成人健康調査、1959年に10万人を対象とする寿命調査(LSS=Life Span Study)が再発足し、この調査・研究は今日まで引き継がれています。
昨日の新聞だったか、米政府は「治療までやると、(原爆を使ったことへの)謝罪と受け留められかねない」との戦勝国の思惑で、治療を決してやろうとしなかった、旨の記事を見かけた。
こんなケチな政府の思惑で、その後も人道は大いに歪められたのだった。米政府(トルーマン大統領)は、この特別な爆弾(2個しかなかった)=原爆を、しかもウラン型をヒロシマに、ウラニウム型をナガサキに投下して、その特別な爆弾の実際的な性能を試し、成果(検証)を得ることを強く望んでいた。
62年経ち、平時に戻った我々は、事件を清算しなければならないのではないか。人道を歪めた(大量破壊兵器を連続して2回使い、大量殺戮した)罪があり、謝罪(償い)を求めるべきものであるならば、現在の米政府にこれを求めるべきではないのか。原爆を3度も使われることが決してないように。ヒロシマ、ナガサキだけで沢山だ。
原爆は、再び使ってはならない兵器として確定することは、ヒロシマ、ナガサキを継承する日本人の義務、政府の義務ではなかろうか。又そうすることが、個人、世界市民のために有益であり、引いては世界への貢献ともなろう。
現在において、久間前防衛相(安倍政権)のように、日米軍事同盟/集団的自衛権肯定を念頭に、日本の大臣として『しょうがない』などと放言して、原爆使用を肯定してよいような話では決してない。彼ら(安倍政権・一族)は、歴史認識がわかっていないのである。
「護憲+BBS」「今日のトピックス」より
蔵龍隠士
核兵器をなくす 『反核ゼミ』: 27 原爆被害の隠ぺい(その2) モルモット扱いにされた被爆者
>原爆傷害調査委員会(ABCC)の設置
1946年、核兵器によって世界支配をする政策を明確にしたアメリカは、核兵器使用による人体への影響、とくに放射線の攻撃的な側面と、防御的な側面の両方から研究する必要に迫られていました。
>1946年11月26日トルーマン大統領は、全米科学アカデミーに原子爆弾傷害に関する委員会の設置を指令し、この委員会は広島と長崎に原爆傷害調査委員会(ABCC)の設置を決めました。
>占領軍の特権で強制的調査
ABCCは予備的な準備調査を経て1950年に広島と長崎に恒久的な施設を建設し、臨床部、臨床検査部、放射線部、病理部、統計部、医科社会学部を設けて被爆者調査を開始しました。ABCCは占領軍の特権を背後に、被爆者調査に当たり、「血は取られるが治療はしてくれない」と被爆者に恐れられていました。被爆者が死ぬと遺体は無理矢理に取りあげて、解剖し、標本にして米本国に送りました。
>ABCCの占領機関的閉鎖性、米側専門職員の頻繁な交替、広島・長崎両市の市民感情などで、1955年頃には、調査活動は全体として停滞気味になりました。米国学士院はABCC調査団を送り、その小委員会のフランシス委員会の勧告に沿って1958年に2万人を対象とする成人健康調査、1959年に10万人を対象とする寿命調査(LSS=Life Span Study)が再発足し、この調査・研究は今日まで引き継がれています。
昨日の新聞だったか、米政府は「治療までやると、(原爆を使ったことへの)謝罪と受け留められかねない」との戦勝国の思惑で、治療を決してやろうとしなかった、旨の記事を見かけた。
こんなケチな政府の思惑で、その後も人道は大いに歪められたのだった。米政府(トルーマン大統領)は、この特別な爆弾(2個しかなかった)=原爆を、しかもウラン型をヒロシマに、ウラニウム型をナガサキに投下して、その特別な爆弾の実際的な性能を試し、成果(検証)を得ることを強く望んでいた。
62年経ち、平時に戻った我々は、事件を清算しなければならないのではないか。人道を歪めた(大量破壊兵器を連続して2回使い、大量殺戮した)罪があり、謝罪(償い)を求めるべきものであるならば、現在の米政府にこれを求めるべきではないのか。原爆を3度も使われることが決してないように。ヒロシマ、ナガサキだけで沢山だ。
原爆は、再び使ってはならない兵器として確定することは、ヒロシマ、ナガサキを継承する日本人の義務、政府の義務ではなかろうか。又そうすることが、個人、世界市民のために有益であり、引いては世界への貢献ともなろう。
現在において、久間前防衛相(安倍政権)のように、日米軍事同盟/集団的自衛権肯定を念頭に、日本の大臣として『しょうがない』などと放言して、原爆使用を肯定してよいような話では決してない。彼ら(安倍政権・一族)は、歴史認識がわかっていないのである。
「護憲+BBS」「今日のトピックス」より
蔵龍隠士