老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

民主党が打ち出した法案の行方を見守りましょう

2007-08-04 15:04:02 | 選挙
民主党が、安倍政権内での安倍続投に関するごたごたや、外遊を理由に内閣改造を8月末にしたことによる政策の停滞の間に、民主党が参議院での法案提出に意欲を見せ、次々に施策を打ち出しています。
 
ブログ巡回で得た情報の限りを列挙します。

○政治資金規正法改正案により、事務所費を含め、政治活動の資金を透明化。
○アフガニスタン沖での海上自衛隊の活動の根拠となっている、テロ特措法の延長反対。
○年金流用禁止法案。
○食品安全???法により、イシハラがもくろむ築地市場の豊洲移転を阻止。
○まだ未確認ながら、「天下り禁止法」を検討中。

以上のように、自民党の弱み、利権の温床を突き、国民の圧倒的支持が得られる内容のものばかりです。確かに、自民党では不可能だったものです。

一方テロ特措法については、私は他の法案を通す際の交渉材料として、今反対姿勢を見せているだけで、最終的には更新に応じるのではと疑念を持っていますが、民主党の今後の活動を注視し、護憲の立場からも支持が出来るようであれば、民主党支持を鮮明にしたいと思います。
 
もし、この調子で国民のための政治を民主党が続けるならば、共産党による党利党略での民主党批判は空回りし、共産党はさらに支持を減ら一方、政策実現力のある政党として、民主党は伸びるでしょう。あとは、前原、長谷川を追放できれば、民主党に疑念を持っている人も支持に回るでしょう。

専門家である、津久井弁護士のブログが参考になります。私もこのブログ記事の意見を支持します。
http://tukui.blog55.fc2.com/blog-entry-443.html

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて!」より
眠り猫
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国会に人材を送り出す

2007-08-04 14:52:12 | 選挙
私は今回の選挙では9条ネット、特に天木直人氏を応援しました。といっても選挙はがきを私の知人に送って依頼しただけですけど。天木氏のブログを読んですっかり心酔(!)してしまったのです。この人なら日本の政治を立て直してくれる、と。残念ながら結果は惨敗でした。が天木氏はますます意気軒昂!私もますます今後に向けて彼を応援しようと思っています。

でも、結果的に見たら護憲勢力は議員数を減らし、国会内ではますます少数派になってしまった。これは護憲の票に死票、つまり投票の結果が当選に結びつかないものが多かったから、といわれます。だからとりあえずは民主党に投票して、社民や共産の当選しそうにない人には投票しないほうが戦術的には効果がある、という考え方があります。

バーター投票とか言って実際にこれを推進していた人たちがいます。地方区では民主に、そのかわり比例区では護憲をはっきりと表明している人に、というように。でも私はそれには違和感を感じていました。

その理由が流水さん、笹井さんの記事を読んで分かりました。マクロとミクロの視点、と笹井さんがまとめてくれましたが、どちらも大切で、目指すところは変わらない。ただ、投票という行為は極めて政治的であると同時に、人間を選ぶわけですから、当然その人のすべてへの自分の好み、政治的姿勢への賛同が判断の重要な要素になると思います。

今回の私は、天木直人という正義感と情熱にあふれた人に1票を投じることが出来たという満足感に浸っています。政治の世界にもっと多くの共感できる人が現れること、そしてそのような人材を国会に送り出す努力をしていくということは、即効性はないかもしれないけど、大切なことではないかと思っています。

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて!」より
bochi
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参議院野党大勝で何が変るか(2)

2007-08-04 12:01:34 | 選挙
「ミクロの視点から」

流水さんの緻密な分析とそれに基づく問題提起、特に、参議院での野党勝利によって何が変わるかについてのご指摘は重要であり、ご指摘の環境ができたことについては心から歓迎しています。

衆議院選挙やそれ以降の政治体制変革に向けて、どう取り組むかについてですが、流水さんは、政界の現状や今後の動きを大きく捉えると、民主党に積極的に介在することで、護憲に近付く、あるいは改憲を遠のかせる、というご意見だと理解しました。それはそれで充分に説得力のある考え方だと思います。

ただ私自身は、私たち「小さな人間」(←小田実さんの言い方で、今気に入って使っています、「市井の人」と言ってもいいし、市民あるいは庶民といっても良いと思います)は、立候補者が信頼するに足る人かどうかを(党派を超えて)、選挙の際の最重要な判断基準にすべきではないか、と考え始めています。

そのためには、例えば、日常の中で地元の九条の会に参加したり、国会の動きに関連した院内集会に参加して、議員の言動を直接見聞きするとか、あるいは、選挙に際しては、少なくとも政見放送は聴く、できれば街頭演説を聴いてみる、更には選挙活動を応援する。その上で、自分達の代表として国会に送り込みたい人に投票する。つまり、議員を志す人にできるだけ接近して、自分の目で検証することを重視したいと思います。

いわば、流水さんのマクロの視点からのアプローチに対し、ミクロの視点からのアプローチを、基本スタンスとしたい、あるいは言い方を変えれば、政治=力の論理に、人間=信頼の論理を注入したい。品川正治さんが繰り返し言っている言葉に、「戦争を起すもの人間だが、止めるのも人間」というものがありますが、今こそ政治の世界に人間性(誠実や矜持)を求めたいと思います。そうでないと日本の政治はますます退廃するばかりだと、この間の政治劇を見ていてつくづく思うのです。

ところで、岡山には、江田五月さんという民主党議員がいますが、彼の発言は、ある院内集会で聞いたことがあり、充分に信頼するに足る方だと思いました。こういう議員が民主党の多数派であれば、どんなに心強いかと思ったものです。流水さんのご提案の背景には、江田さんに代表される議員への信頼があるのではないかと推察し、流水さんのマクロからのアプローチも、私のミクロからのアプローチも、結局同じところを見ているのではないかという気もしています。

衆院選でも通用するか、こんな悠長なことを言っていて良いのかなど、考えるべきことは多々残されたままの未熟な意見ですが、歴史的ともいえる参院選が終わった今、この参院選を通して得た自分なりの心境を、とりあえず述べてみました。

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて!」より
笹井明子
コメント (1)
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参議院野党大勝で何が変るか(1)

2007-08-04 11:57:56 | 選挙
「政権交代=権力闘争の認識に立って」

参議院選挙で野党が大勝した結果、一体何がどう変るかを少し考えて、そこから安倍政権打倒、政権交代の実現の道筋と具体的手触りについて考えて見ましょう。護憲と政権交代を二項対立的に考える人もいるようですが、それは思想運動としては有効かも知れませんが、政治運動としては有効ではないと思います。

今回の選挙結果により、参議院勢力は与党105、野党137になりました。過半数は121です。そして、少なくとも向う3年間は、この状況は変らないということです。この3年間という時間が、政権交代を実現できる時間だということになります。同時に、憲法改悪阻止に残された猶予期間ということになります。少なくとも、自民党は3年後には、憲法改正案を出すと明言しています。まず、わたしたちは、この残された時間をきちんと認識しなければなりません。

次に、参議院で過半数を押さえたことにより、どのようなことが可能になるのか。実は、戦後政治ではほとんど自民党が過半数を制していたので、われわれは誰もよく分かっていないのです。まず、このことを良く知らなければなりません。憲法59条では以下のように書かれています。
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日本国憲法第59条
1 法律案は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、両議院で可決したとき法律となる。
2 衆議院で可決し、参議院でこれと異なつた議決をした法律案は、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは、法律となる。
3 前項の規定は、法律の定めるところにより、衆議院が、両議院の協議会を開くことを求めることを妨げない。
4 参議院が、衆議院の可決した法律案を受け取つた後、国会休会中の期間を除いて60日以内に、議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一般的には、憲法59条2項を事由に、衆議院での再採決できるのだから自公政権は困らないといわれていますが、実はそうではないのです。仮に議長ポストと議院運営委員長ポストを押さえられれば、同4項を国会運営に活用できるのです。

例えば、直近の課題としてテロ特措法延長法案があります。これを簡単に否決するのではなく、59条4項を利用して店晒しにしてしまえば、審議未了で廃案になります。つまり、衆院での再議決ができなくなるのです。(※民主党の対案などの多くは、このようにして廃案に追い込まれています。この反対の手法をとればよいのです。)

さらに大きいのが、『国政調査権』です。『国政調査権』というのは、国会議員一人一人に与えられているのではなく、国会に与えられているものですから、議決が必要です。これができれば、社会保険庁のような隠された資料を調査することができます。民主党が政権担当能力をアピールできる絶好の場であると同時に、政権与党の嘘を暴く絶好の機会でもあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・
第六十二条【議院の国政調査権】
 両議院は、各〃国政に関する調査を行ひ、これに関して、証人の出頭及び証言並びに記録の提出を要求することができる
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらにあまり知られていませんが、政府与党にとって打撃なのは、日銀総裁、会計検査院検査官など国会同意が必要な重要人事案件を左右できることなのです。これらの委員の任命には衆参両院の同意が必要ですが、法案のような「再議決」の規定がないのです。参院で否決されれば、そのまま白紙に戻るのです。つまり、これまでのような官僚OBとか政府の御用評論家とか政府より財界人などを起用することが難しくなります。これまで政府与党は国民向けに口当たりの良い事を言いながら、現場では政府の本音の政策をどんどん実行する人材を送り込んできましたが、これに歯止めが掛けられるのです。

次に、参議院議長ポストを取れば、これまでのような参議院の恣意的な運営はできなくなります。つまり、安倍政権が出す危険な法案のほとんどが、通らなくなる可能性が高いのです。

参議院で野党が勝つということは、上記のように政治環境がガラッと変わるということです。これまでのような強行採決で国民に不利益な法案を力づくで通すことはできません。わたしは、『護憲』という政治目標を達成するためには、このような政治環境を醸成することが不可欠だと考えています。

参議院選挙の勝利だけでも、これだけ政治環境が変り、ごりごりの改憲論者である安倍首相に断末魔の悲鳴を上げさせているのです。これが政権交代を実現したら、少なくともごりごりの改憲論者(自民党右派)たちの息の根を止めることができるのです。

政権交代は、良くも悪くも『政治』そのものです。つまり、『権力闘争』そのものなのです。『権力闘争』には、『正面の理』=(大義名分)と『側面の利』=(人間の欲を刺激する部分)と『背面の恐怖』=(裏切れば、自分が滅びるという恐怖)が必要です。奇麗事で権力奪取などできるはずがないのです。まず、そのことをよくよく腹におかねばなりません。

旧田中派で権力闘争の裏表を知り尽くしている小沢一郎は、躊躇無くこの参議院の安定をテコに、あらゆる場面で安倍政権に戦いを仕掛けていくに違いありません。なにしろ民主党にとってこれから3年間は参議院は絶対安定なのですから、この間に権力奪取をしてしまおうというのは、当然なのです。つまり、安倍首相がいくらむきになって改革?なるものを行おうとしても、ほとんど不可能になるということなのです。

ただ、小沢民主党にも弱点はあります。つまり、日本の野党というのは、どうしても権力闘争のどろどろした場面には慣れていないのです。というより、嫌いだと言っても良いのです。同じことが国民にもいえます。そういう権力闘争を見ることすら嫌いという人もたくさんいます。

実は、小沢民主党のアキレス腱は、ここにあります。如何に権力闘争の負の局面をさらけ出さずに権力奪取を図るか、という難しい舵取りを迫られているのです。同時に、民主党は、ある意味理念政党の側面を色濃く残しています。政権奪取には、この理念政党の色をある程度殺さなければなりません。これを如何に抵抗なく行うかが問われています。

わたしの賭けているのは、この部分なのです。民主党の理念政党的側面を代表するのが、前原などのネオコン的連中です。これを押さえ込むことができれば、民主党はすぐさま改憲を言い出すはずがないのです。何故なら、政権交代を実現させたとしても、それを少なくとも5年以上続けなければ、日本の政治環境は変りません。その間は、憲法改悪論議は凍結になる可能性が高いのです。現に、小沢代表は、憲法改正は急がないと漏らしているようです。

これから3年間の間に、戦後初めてと言ってよい壮絶な権力闘争のドラマが展開されることだけは間違いありません。この戦いは、オリンピックと違うのです。参加するだけでは駄目で、絶対に勝たなければなりません。反自公政権の全知全能を傾けた総力戦になります。間違っても、党内から足を引っ張ては駄目です。

小沢一郎はこのことをよく知っているのでしょう。所属の国会議員全員に檄を送り、迫りつつある衆議院選挙(最終決戦)の準備をするように呼びかけています。その意味では、安倍政権の存続は、敵に塩を送られたようなものなのです。この敵失をどう生かし、どう野党連立の政権担当能力のアピールに使うかが問われているのです。

「護憲+BBS」「次期衆議院選挙=政権交代に向けて!」より
流水
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