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life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

気持ちの整理

2004-11-13 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
「岩隈、新生オリックスの秋季練習参加拒否」(大阪ニッカン)

 「考える時間が欲しい」という話らしい。どっちにしても、自分で決めなければいけないわけだから、納得いかないままに流されて後悔してほしくないし。頑張れ、隈。
 まあ、ノリの場合と違ってまだ結論を出したわけではないので「拒否」と言い切っちゃうのもどうかと思うが。って、スポ紙は多少行き過ぎな見出しをつけるのが常なので、これは揚げ足取り的なツッコミではあるが。



藤井寺にて

 ゴールデンイーグルスが秋季練習(一応、キャンプと言われていた)を20日まで、だそうな。
 昨日ちらほらと写真なぞも見かけたオリックスとは対照的に、ユニフォーム代わりの統一の練習着でやっていた。ロゴが入ってるぐらいであとはほとんど真っ白で、大島さんが「高校生みたいって言われるだろうけど」なんて言って笑っていた。1つだけ文句をつけるならば、「楽天ICHIBA」のロゴは個人的にはダサダサだと思うけど(笑)←しょーがねーだろ。

 田尾さんはすっかり森谷がお気に入りになったのか(笑)あるいは小林宏の投手キャプテン任命じゃないけど自覚を持たせるという意味合いなのか、しゃべらせてましたけど、「今年はパチンコの負けがこんでて野球に集中できなかったので」って、森谷お前……(笑)。本当に来年は真面目にやれよ(笑)

 なんとなく、この状態なら普通に見れるかな。逆に本当にユニフォームができて、それを着てからの方が違和感を覚えるのかもしれない(私が)。実際に今、オリックスの練習では従来のユニフォームそのまま使ってるけど、とてもじゃないけどそっちは気分的に正視できない。これは多分、オリックスのユニフォームに統一されてからも同じだろうなと。



面影

 ゴールデンイーグルスに牛の名残を求めすぎるのはやっぱり、いけないことなんだろうな。
 チームとして、イーグルスなりオリックスなりを見るのであれば、やっぱり新しい気持ちにならなきゃいけないんだけど、でもやっぱり牛の存在は私自身がプロ野球を見ていく上でおそらく最大とも言えるウェイトを占めていたので、その穴を簡単に埋めることはできない。しょうがないよね、「チーム」が好きだったんだから。

 だからまだ気持ちの行き場を決められなくて困っているんだけど、でも、イーグルスに牛を求めない代わりに、これからイーグルスを応援するファンには、牛とブルーウェーブの歴史だけは、少しでもいいから知っててほしい。

 どうしてこのチームができたのか、どうして彼らがそこにいることになったのか、それだけは忘れないでほしいのです。
 歴史は絶対にないがしろにするべきではないと、それだけは強く思うので。

 流した涙の重さを背負うチームなのだということを、できれば知っていてください。

名前の軽さ、名前の重さ

2004-11-10 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 合併球団の結団式があったそうで、ついでにユニフォームと球団旗も発表に。
 ついでに小泉球団社長のコメント(by翌日のサンスポ)。
「近鉄の名前も残りましたし、バファローズの名前も輝いております。選手の中でも何ら違和感がないような感じでした」

 いや、もう、どれもこれもギャグかと(笑)。

 ユニフォーム見た時にはそれでもまだ眉根を寄せるぐらいの感情は残ってたが、球団旗みた瞬間に吹き出しそうになりましたね。何か、「はあ、そうですか(笑)」とか言うしかない感じで怒る気にもなれないっつーか笑うしかないっつーか怒るとか呆れるを通り越して哀れな気持ちになってきた。しかもこのユニフォームを村松が着せられていた写真がどっかにあってそれも見てしまって、失笑しつつ「村松が不憫すぎる」とため息をつかずにはおられんかった。
 20%の出資が肩ロゴになった近鉄。で、自分とこで決めたはずのチーム名をあっさり捨てて、しかもよそのチーム名をそのまんま引っこ抜いたオリックス。ついでに「KOBE」も取っ払って、フランチャイズも捨てる意思を示したわけだな。どっちもどっちだ。球団経営にプライドはなかったということだなと改めて思う。

 まああれだ、経費節減になっていいんだろうね。ロゴ貼り替えるだけで済むんやから。ねえ、宮内さん。って、そんならブルーウェーブでいいんじゃん。したら3年後(か?)近鉄の出資がなくなる時に、またチーム名を替える手間も省けるよ? あ、そのころには今度こそ売却か。いやまた合併でもすんのかな?

 牛ファンの誇りでもあったあの牛マークは、岡本画伯に丁重にお返し申し上げます。
 あれが汚されずに済んだのがせめてもの救い。

なるほど。

2004-11-09 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 藤井が仙台行きになったので、なんでプロテクトされなかったんだ? どう見たって捕手1番手だろうに、と思っていたら実はプロテクトを拒否していたらしい(by報知)。隈ほどではないにしろ成長の著しさから言って当然プロテクトされてしまうものと思っていたので、よほど強硬に拒否したということなのかな。礒部みたいに表には出てこなかったにしても。
 あと、福盛もプロテクトされるものと報道されていたが蓋を空けてみたら仙台で、その成績のあまりの微妙さを見ると(笑)藤井が外れたのに比べると、まあそれなりに納得できなくもないと思っていたのが(笑)実はプロテクト拒否で外れたと。こういう抜き差しならない状態に来ると流れに身を任せるタイプかなとか勝手に思っていたので、ちょっと意外ではあった。でも、本人は本人で思うところがあったってことなんだろうなあと、ぼんやり思った。気持ちの強さを売りにしてるんだもんな、譲れない一線が何か、あったのかもしれない。

 しかしそうなると隈や北川や水さんや……やっぱり、みんな諦めないで言い続けてみてよ、とファンの自分勝手かもしれないけど願わずにはいられなかったりするよ。もしかしたら、意向さえ尋ねられなかった選手もいるのかもしれないんだけど……。

 それにしても、今年結構働いていた戸叶が楽天になったのは個人的には意外でした。

矜持

2004-11-08 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 分配ドラフト後の隈の言葉。
「ずっと近鉄でやってきて、愛着と誇りがある。それを(合併球団に)持っていけない。みんなで野球ができないのが辛い」(ニッカン)

 昨日の藤井寺での練習後の北川の言葉。
「誰1人として(合併球団に)望んでは行かないと思う。僕は礒部と違って強くは言えないけど…。煮え切らない思いは強い」(ニッカン)

 自分のチームを愛したが故の言葉だと思う。
 なのに、その愛情を否定するようなやり方に、誰がついて行けるものか。

 健太や大西や近藤の成長とか、宮本の復活とか、坂口や吉良や筧が一人前になっていく姿とか、水さんの渋い守備とか、ほかにもたくさん、ドキドキしながら見ていたかったよ。

 とりあえず、これから20人以上増やさなければならない楽天は、何を置いてもまず大村を獲れ。絶対に損はしない。
 当たり前だが基本的にはやっぱりどう見ても合併球団側がまるっきりいいとこ獲りなんで、言っちゃなんだが「最下位を免れるにはどうしたらいいか」ってとこから考えないと始まらんよ。あくまで「現段階の40人では」だけど。
 まあ、楽天を応援すると決まったわけでは全然ないけど。
 でも、合併球団にだけは負けてほしくないという気持ちが、正直なところないわけじゃない。もちろん、選手個人個人には頑張ってもらいたいけど……。無念を晴らしたいというか、あの合併は間違いだったと、いつか必ず後悔させてやりたいとやっぱり思ってしまう。吐き出したら毒はまだまだあるけど、やめておこう。

 選手はチームを誇りに思っている。そのチームを愛したことだけは、忘れないでいよう。

 それにしても、スポ紙の前情報がいかにあてにならないか、今更ながらによくわかった日だった。

「オリ分配ドラフト説明に選手たちが猛反発」(大阪ニッカン)

2004-11-07 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
「下手に出てりゃどこまでもつけ上がりやがって」

 ……とでもいう、球団側の対応へのブルーウェーブの選手の怒りが感じられるところだな。
 ネタ元はここ。そもそも、球団の言うところの「熱意」のある選手がどれだけいると言うのか、教えていただきたい。チームがなくなるということの意味を全くわかっていない。牛だけじゃなくてブルーウェーブもなくなるんだっつうの。その痛みはどちらのチームも同じように背負ってるんだよ。親会社が変わる変わらないってのはその後の話だ。この世界は経営側だけの理論では成り立たないのだと、この半年間を経てきても全く学んでいないということか。

 「団結なんて出来るんですかね」という川越の言葉がそのまま現状を表しているのだろう。ますます、チームとしての体をなさなくなっていくんじゃない?



隈@スポーツ魂

 訥々と語っていた隈であるが、自他ともに認めるパ・リーグファン(ってーかハムファン)の伊集院が「バッファローズ」を連呼するのはどうかと。(泣)

 で、大橋アナは「岩隈さんが(合併球団に)行けば、そこが牛の魂を受け継ぐところと思って応援してくれるファンもいるかもしれないし……」みたいなことおっしゃってましたけど、あんまり簡単にそういうこと言ってほしくないんですけど……そんな単純な問題と違うのよ。チームを受け継ぐということは。
 隈が、そして牛とブルーウェーブの選手たちみんなが、思う道に進めるように、心から願ってます。

 分配ドラフトって一体何なんだよ。
 なんでわざわざそんなことしなきゃなんないんだよ!

今日いちばんの朗報

2004-11-05 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 べっち、プロテクトリストから除外!
 嘘じゃねえんだろうな。本当だろうなー! 嘘だったら許しませんよ!!

 そもそも引き止める方がどうかしとると思っておりましたので。チームに全く前向きな気持ちが持てないままプレイさせたって、結果が出るわけがなかろう。リーグ優勝した後に一度どん底に落ちて、やっと這い上がって自分のプレイを取り戻せたところだったんだから。それが今回は野球で躓いたんじゃない分、あの時よりもっと悪くなる可能性だってあっただろう……というわけで、ひとまず本当に良かったと。

 そして隈はやはりプロテクトはされてしまったらしいものの、仙台行きたい、トレードしてもらいたいと公言して憚りません。その意気やよし! こうなったら、このケースならば大塚に交渉のイロハを伝授してもらうべし!←オイオイ。てーか、あの時のゴタゴタがこんな形で役立つ日がやってこようとは……←勝手に、役立つって決めるなよ。

 あと、駒さんが大西に目をつけたって記事が先日どっかに載っていて、だったら大西も連れてってえー!! と駒さんに泣きつきたくなりました。なので、もう牛の選手全員プロテクト外でいいんじゃん。ねえ。そしたらどっちのチームもそのまま残せるもん。
 ま、そんなことはおそらく大半の牛ファンも思ってることでしょう、っていうかベタなツッコミだよな(笑)切実だけど。

田臥、NBAへ

2004-11-02 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 背番号は1、というところがなんかかっこいい。
 ご多分に漏れずSLAM DUNKは読んだ(笑)が、NBAがどういう世界なのかは全然知らない。でも、何事にもはじめの一歩というやつがあるのは、野茂や三浦カズで経験してる。田臥本人のこれからの活躍も楽しみだし、田臥に続く選手がまた出てくるんじゃないかという夢も現実味を帯びてくる。
 頑張れ田臥。

 で「タイトルとカテゴリが合ってない」というツッコミの前に(笑)本題。



仙台

 ライブドアベースボール・小島暫定GMのブログにあった言葉。

「バファローズの野球は、僕らが仙台で継承します。」

 それだけで何もいらなかった。
 売名から始まったのかもしれなくても、負けるとわかっていたことであっても、何よりもそうして最初から最後まで牛ファンの方を向いていてくれたのは、この人たちだったから。
 権さんとか、石渡監督、石山&小野&山下和彦コーチも招聘するっていう記事を見た時は、本当に嬉しかった。
 これまでの堀江社長の手法のすべてを肯定するとは言わないけど、彼が初めに投じた一石は、泣き寝入りする以外にできることがちゃんとあると、確かに教えてくれた。
 願わくば、この気概を、本当に彼らが新規参入を認められるように持ち続けていてほしい。この試みに関わったいろんな人たちのためにも。

 だから、わかっていたことだけど、楽天に決定の報を見た時には何か、バファローズを2度失ったような気持ちになった。
 バファローズをバファローズのまま残す手段は、今度こそ本当にもう何もかもなくなってしまったんだな、と。

 今の仙台は、ファイターズが北海道に来ると決まった時と似たような状態なんだろうと思う。地元でも、先に手を挙げたライブドアを支持する声の方が高かったようだが、最終的には「プロ野球チームが地元に来る」ということには変わりはなく、そういった意味ではこれからファンになるかもしれない人々にとっては、究極の意味ではどちらでも構わないんだと思う。
 それは決して悪いことじゃないし、そうやって今後、たとえば四国にもチームが出来、南九州あたりにももう1チーム出来、というふうになっていくのであれば理想的なんだろう。
 でも、牛ファンの気持ちは、やっぱりそれだけでは何も解決しない。
 バファローズを残すには、その血を繋いでいくには、「今」でないと意味がないのだ。

 だからやっぱり、喪失感には変わりはない。
 簡単に希望なんか持てるわけない。

 「サヨナラ」なんて一言で片付けられるぐらいなら、こんなに荒んだりしませんよ。

Number 614号

2004-11-01 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 カブちゃんの表紙です。

 巷で、立ち読みなどして落涙する羽目になり、怪しい人になってしまった牛ファン続出という噂。お持ち帰りして読むことをおすすめする! と言われ、土曜日には入るだろうと探したら今回は11/1入荷だと本屋が言っていたので仕方なく今日までお預けでした。

 で、読んだけど……

 痛い。

 なんにも終わっちゃいねえんだよ。

トラブルってほどでもないけど

2004-10-28 23:59:59 | 【野球】大阪近鉄バファローズ
 現場最終日にして予想以上に押しまくり。うるさいってほどうるさい会場じゃなくて良かったけど、それでも少しせっつかれてしまった。しかし進行役の他のスタッフはある程度予想通りとか言っていて、だったら詰める努力をせんかい! と突っ込みたくなった。
 まあなんとか済んだそれはそれでいいとして、しかし18時ごろ会場を撤収したものの、帰りの電車は19:44発。間が空きすぎ。仕方ないので駅で飯にして雑談したりなどして時間を潰してやっと乗車し、3時間超の道のりを読書や睡眠に費やした。
 帰宅したら23:30ぐらいで、今日はすぽるとで牛特集をやるということなので、過度に期待しすぎないように少々だけ期待して、取り急ぎ風呂にした。慌しく片付けなども済ませて落ち着いたと同時に特集が始まって、タイトルの一部「さよなら」というあまりにも簡単な一言に、どうしても拭い切れない違和感を覚えつつ、礒部の表情を追う。

「『最後』と『ラスト』は言わんといて」

 見届けられなかった本拠地ラストゲーム。試合後のロッカールーム。

「なんで無くなんねん」

 いつもの表情で、ちょっとした冗談のような口調で北川が投げつけた言葉は、でも唯一絶対に選手とファンが共有する想いに違いなかった。
 途中でインサートされていた礒部のインタビューはおそらくごく最近のものだろう。あの決断からもう1ヶ月を過ぎる。でも礒部はまだ目許を拭う仕種を見せた。そして私自身、あの日から忘れかけていた涙がまだ枯れていないことを思い知った。

「いてまえの精神を選手が受け継いでいってほしい」

 それは確実に私の気持ちの中にもある願いだし、嘘ではないし、少なくとも今そうして血を残す以外に方法はないことはわかっている。その言葉に一理は確かにある。だけど、その言葉に救いを見つけようとしながら、何かが違うとずっと思ってきた。
「さよなら、大阪近鉄バファローズ」
 そう言い切ってしまうことへの違和感は恐怖にすら思えた。
 ファンは忘れない。選手も忘れない。だけど世間はいつかこのことを忘れていってしまう。 ああ、そんなチームもあったねって、その一言で片づけられるようになる日がいつか来る。いや、もうすでにそうなろうとしている気さえする。「チーム」を愛してきたファンにとって、これほど残酷なことはないのだろう。

 なくなるのは近鉄ではない。バファローズとブルーウェーブという、個性そのもの。

 「語り継がれる」のは、あくまでその「歴史」であり、「受け継がれる」チームは、「選手たち」を通してしか体現され得ない。
 だから、チームという「器」を受け継ぐための受け皿がないというこの事実の過酷さは、選手ひとりひとりに託す精神論で補うには限界がある。ずっとどこかで持っていた違和感は、つまりそういうことなのだ。
 南海や阪急のファンの人たちは、こういう思いに似た気持ちを経験してきたのだろうか。
 そして、ブルーウェーブを愛した人たちは、どうやってこの時間を過ごしているのだろう。