心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

第二十二候「蚕起食桑」の季節

2020-05-30 10:24:27 | Weblog

 朝のお散歩から帰ってきました。爽やかな風が身にまとわりつきますが、きょうは暑い一日になる予感がします。.....部屋に戻ってひと呼吸。モーツアルトのクラリネット協奏曲を聴きながら、ブログの更新作業に入ります.....。
 ゆったりまったりの日々を過ごしていたら、いつの間にか5月も下旬です。ものの本によれば、この時季は第二十二候、小満、初候「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」の季節なのだそうです。小満とは命(いのち)が満ちていく季節。陽の光を全身に浴びて成長する季節です。
 昔々、養蚕業を営む友だちの家で、薄暗い部屋いっぱいに広がる蚕棚で桑の葉を食む賑やかな音に驚いたことがありました。白い芋虫のような幼虫が桑の葉っぱを食べ、その後繭をつくり、蛹になって成虫になる.....。蚕は人による管理なしでは生きていくことができないのだそうですが、そんな蚕の繭から私たちは貴重な絹をいただいてきました。
 そういえば先日、我が家のレモンの木に、大きなアゲハチョウがやってきて卵を産みつけました。その後、幼虫がレモンの葉っぱを食べている姿を見かけましたが、いつの間にか蛹に変態していました。いずれ美しい羽根を広げて羽ばたいていくことでしょう。夏の間、何度か繰り返される光景です。その日の夕方、庭のスダチの木に水を撒いたら、葉陰から数羽の蝶が舞い上がりました。蝶は柑橘類がお好きなようです。
 さてさて、長い間、家に閉じ籠っていた孫次男君が先日、自ら種蒔きをしたキュウリとトマトの成長具合を確かめにやってきました。たくさん発芽した中から強そうな苗をプランターに移植しておきましたので、興味津々です。そんな孫次男君、なにやらポケットの中から取り出しました。なんと、抜けた歯が2本。「ねずみさん、ねずみさん。丈夫な歯と交換してください」と言いながら、それをおじいちゃんの家の屋根に向かって投げました。迷信にすぎませんが、マンション住まいの孫君は真剣そのものでした(笑)。
 この時期になると、我が家の庭も賑やかです。アジサイが咲き始めました。3年前に北海道帯広の「紫竹ガーデン」から連れて帰ったコデマリも、今年は一段と逞しく美しく開花しています。昨秋立派な花を咲かせてくれた皇帝ダリアは、冬の間に20センチほどにカットした茎を5個ほど新聞紙に包んで暗所に保存したあと3月初旬に土に挿しておいたところ、なんと3個から新芽が出ています。植物の生命力って凄いです。今秋は近所の方を招いてお花見ができそうです。
 今週は、近所の公園に写生に出かけました。現在休講中の水彩画教室では静物画が中心なので、屋外に出かけての本格的な写生は今回が初めてです。リタイア後の下手の横好きのためか、残念ながら目の前に広がる風景に視点が定まりません。とりあえず描き終えて写真を撮っていると、近くで描いていた女性がやってきました。「う~ん、構図がもうひとつねえ」と。美大に通っているという女性が制作中の作品を見せていただいて、びっくりです。素晴らしい。その後いろいろとヒントをいただきました。静かな木陰で2時間あまりの時間を楽しく過ごすことができました。
 さて、明日は4月下旬に亡くなった義妹の「お別れ会」があります。コロナ禍で十分なお弔いができなかったので、みんなで故人を偲びます。その翌日は、義妹と同じ癌の精密検査です。4月に簡易検査の結果を持って大学病院に行ったところ、「不要不急の検査はいたしません」と言われ、延び延びになっていました(笑)。その検査結果が2週間後、そのまた2週間後には3カ月に一度の定期健診と、6月は病院通いの月になりそうです。さあて「歩き遍路」はいつになったら行けるのかなあ。

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音楽と文学に戯れた自粛生活

2020-05-23 14:05:57 | Weblog

 きのう、近くの公園にお散歩に行ってきました。あちらこちらの木陰で水彩画を描く人の姿。長閑な風景が広がります。池の真ん中にある島では、アオサギの巣に親鳥と幼鳥の姿がありました。コロナ禍にも関わらず健気に生きている野鳥の姿に思わず見とれてしまいます。長い長い自粛生活でした。
 緊急事態宣言が解除され、今日から外出自粛要請が緩和されました。徐々にではあっても元の生活に戻っていく気配がします。やっとひと息です。.....でも、この2カ月弱の間、時間が止まったかのような生活を強いられてきた私たちは、ここで少し立ち止まって、これからの生き仕方を考えてみるのも無駄ではないような気もいたします。
 NHK特設サイト「新型コロナウイルス」にある「専門家・著名人~私はこう考える」のコーナーに、私が注目している広井良典先生(京都大学こころの未来研究センター)がご登場です。テーマは「ポスト・コロナ時代こそ成熟社会にかじを切れ」。前文には「日本が直面している人口減少や低成長の社会。それにあらがうような成長路線に対し長年、脱成長路線を唱えてきた京都大学の広井良典教授。ポスト・コロナ時代こそ、新しい成熟社会にかじを切るチャンスだと主張します」と紹介されています。必見のインタビュー記事です。https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/interview/

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 さて、外出自粛生活で時間を持て余した私は、日々断捨離に励みました。その作業中に大量のCDが入った段ボール箱を2個見つけました。リタイアしたときに一度整理して仕舞っておいたものです。その中に、5、6年前に隔週発売されていたCD雑誌「クラシックプレミアム」(全50巻)がありました。各巻とも20頁ほどの小冊子とCD1枚が付いています。
 以後、そのCDを毎日1巻ずつ聴いています。順不同ですが、最初はモーツアルトのピアノ協奏曲、ピアノソナタ、交響曲、オペラ、クラリネット協奏曲。冊子の解説を読みながら楽しみました。
 表紙をめくると、モーツアルトに所縁のある風景写真が飛び込んできます。ウィーンのブルク庭園に立つモーツアルト像、聖シュテファン大聖堂、そしてモーツアルトの生家があるザルツブルクの街....。数年前に訪れた懐かしい風景です。
 モーツアルトは1756年にザルツブルクに生まれ、1791年に35歳の若さでこの世を去りました。日本で言えば開国間近い江戸末期の頃です。そんな時代に、西洋でこんな素晴らしい音楽が生まれている。なんとも不思議な気がいたします。
 音楽三昧のある日、思い切って日本橋の中古レコード&CD店「DISC J.J.」さんに行ってきました。さすがに人出はまばらでしたが熱心なファンはいます。この日は、内田光子「モーツアルト/ピアノソナタ第14、15、17、18番」、そして館野泉の「シューベルト/4つの即興曲作品90、作品142」を連れて帰りました。館野さんが脳溢血で倒れる前の録音になります。内田さんのCDは10年前のリサイタルライブ録音です。
 そういえば、「クラシックプレミアム」13巻の冊子(ブラームス特集)を開くと、なにやら見覚えのある教会の写真が飛び込んきます。ウィーンのカール教会です。ウィーン中心部に建つバロック様式の教会ですが、「カール6世がペスト撲滅を願って建設を命じ1739年に完成した」とあります。
 4年前、地図を片手にウィーン市内の公園や庭園を歩き回って、主だった音楽家の立像をカメラに収めたことがあります。その最後に訪れたのが、楽友協会の真向かいにあるカール教会でした。広場はクリスマスマーケットの真っ最中でした。このカール教会が、ペスト撲滅を願って建設されたとは知りませんでした。
カミュの小説「ペスト」の最後のページには、突然潮が退いたように終息する事態についてこう記されています。

 「市中から立ち上がる喜悦の叫びに耳を傾けながら、リウー(医者)はこの喜悦が常に脅かされていることを思い出していた。(中略)ペスト菌は決して死ぬことも消滅することもないものであり、数十年の間、家具や下着類のなかに眠りつつ生存することができる」(新潮文庫)と。

 私たちも、いずれやってくるかもしれないコロナ第2波に注意を払いながら、解除後の生活を用心深く、しかし楽しく歩み出していきたいものです。

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四国の風景に心膨らむ~待ち遠しい「歩き遍路」

2020-05-16 14:02:21 | Weblog

 今朝は、しっとりと濡れた道を歩いてお不動さんまでお散歩を楽しみました。久しぶりにたっぷり水分を吸収したためでしょうか、庭々の草花が映えて見えます。こんなにカラフルな街だったとは.....。境内では、ずらりと並ぶ四国八十八カ所の祠の前を通って奥の院まで行きました。
 ところで、「心の風景」を掲載しているgoo blogさんは、毎月、メールで1年前の記事のサマリーを届けてくれます。自分の生き仕方を振り返ってみて欲しいということなんでしょうか。昨日届いたのは、昨年の5月15日にアップした「青紅葉を愛でる初夏の”歩き遍路”~大寶寺から石手寺まで」でした。
 10日あまりの中欧旅行から帰って2週間も経たない5月の半ば、愛媛県と高知県の境にほど近い久万高原にある大寶寺と岩屋寺。久万高原を気持ちよく下って松山市内の浄瑠璃寺、八坂寺、西林寺、浄土寺、繁多寺、石手寺を巡りました。
 残念ながら今年は、外出自粛の真っ只中です。77番札所まで巡ってあと少しのところで足踏み状態が続いています。でも、5月の青空を見上げると、自然と心は四国を向いてしまいます。そんなわけで昨日は、作成途上だった歩き遍路企画を仕上げました。これに具体的な日にち、そして宿と交通機関の予約を入れれば完成です。
 今回は2泊3日で、78番札所・郷照寺から86番札所・志度寺までの9カ寺を巡る計画です。これで満願まであと2カ寺となります。気持ちが大きく膨らみます。
 話は変わりますが、実は先日から「無料で学べるオンライン講座gacco」で、『なかなかいいいなか きてみんで徳島県那賀町』を受講しています。那賀町の「自然」「伝統文化」「仕事」「アクティビティ」「食」というテーマが用意されています。もちろん弘法大師に纏わるお話しもあります。先日届いた第1週目の「徳島県那賀町の自然」は見終わりました。講義動画を見たあと「理解度確認クイズ」がありますが、なんなくクリアです(笑)。次回は「伝統文化」と続きます。かつて遍路道を歩いたことのある徳島那賀町の風景を懐かしく眺めています。
 昨年、愛媛県の久万高原を歩いたときは、町の婦人部の皆さんにお接待をしていただきました。世話役の男性からは高齢化率が46%になっている町の現状についてお話しを伺いました。「心から安心して移住子育てを」「久万高原町はシングルママ、シングルパパを全力で支援します」。こんなポスターが貼ってあったのを思い出します。

◇    ◇    ◇

 遍路道を歩いていると、時々、樹齢数百年もの大樹に出会うことがあります。同じ場所にじっと佇んで数百年。樹木の生命力の前に人間存在の小ささを思ったものです。幹に耳を当てて生命(いのち)の「音」を聴こうとする私がいました。
 樹齢千年以上といわれる楠の木が、実は、住宅が密集している大阪にもあります。大阪府門真市にある三島神社の境内に立つ「薫蓋樟」です。幹回り13.1メートル、樹高約25メートルにも及びます。以前、新聞で知りましたが、一度見てみたいと思いつつ延び延びになっていました。
 それがこの自粛生活です。お天気が良い先日、少し踏ん張って自転車で出かけてみることにしました。我が家からは片道1時間ほどかかります。国道をひたすら走り、高速道路を越え、迷路のような住宅街をさ迷い、やっとのことで見つけました。広くはない境内に、「薫蓋樟」はおいででした。
 このあたりは大阪平野のほぼ中央に位置し、古代には河内湖と言われ大阪湾と繋がっていた場所です。数千年をかけて淀川や大和川から流れでる土砂が堆積して現在のような陸地になりました。肥沃な土地に恵まれたのでしょう。半世紀前までは至る所にレンコン畑が点在していましたが、いまは影も形もありません。

 外出自粛生活からの息抜きでしたが、気持ち良い汗をかきました。土地と人と自然の連環。長い長い歴史と人の営み...........。そんなことを思いながら帰途についたものでした。帰宅すると、ほどよく日焼けまでしていました(笑)。まだまだ見たことのない、知らない風景がこの世の中にはたくさんあります。

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【続々々々報】WALTY Classical 中岡さん手づくりのアンプをご存知ですか

2020-05-13 10:23:04 | Weblog

 今年1月17日付きで「【続々々報】WALTY Classical 中岡さん手づくりのアンプをご存知ですか」の記事を掲載させていただきましたが、今朝、中岡さんのアンプをお持ちの方から、カナダのトロントでレコード店を営んでいらっしゃるハタナカさんとメールのやり取りをされた旨ご連絡をいただきました。
 5
年ほど前に中岡さんがお亡くなりになったあと、その2年後にハタナカさんからこのブログに中岡さん手づくりのアンプをさがしていらっしゃる旨のコメントがあり、その後何人かの方からコメントをいただきましたが、きょうやっとアンプをお持ちの方とメール交換ができたようです。繋がるのに3年かかりましたが、嬉しいニュースでした。
 こんなささやかな個人ブログですが、人と人を繋ぐお手伝いができたことを嬉しく思います。ありがとうございました。

 

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巣籠りの暇つぶし

2020-05-09 16:48:44 | Weblog

 きょうは晴れるでもなく雨が降るでもない、そんな一日でした。それでも朝夕のお散歩は欠かせませんが、朝のお散歩のとき、現役時代の知り合いとお不動さんの境内でばったり会ってしまいました。そう、彼も私の住む街の住人でした。相変わらずの彼ではありました。
 お散歩から帰って庭を眺めていたら、ずいぶん前に孫次男君と一緒に種まきをしたキュウリとミニトマトの芽が出ていました。連日の暖かさで急に芽生えたのでしょう。さっそく写真をとって孫君に送ってあげました。
 あたりを見回してみると、なんとなく変化が見えてきます。長い冬を居間で過ごした蘭を庭木の木陰に出していたら立派な花を咲かせていました。その片隅ではオリーブの木に花芽がたくさんついていました。今年こそ実がなってほしいと思っていますが、さあてどうなんでしょう。オリーブといえば、数年前シチリアを旅したとき、アグリジェントの丘で樹齢千年のオリーブの木があって、そのなんとも言えない肌触りが、まだ感覚として残っています。
 ゴールデンウイーク明けの木曜日、久しぶりに事務所に出かけました。連休明けということもあってか、ビジネス街を闊歩する方々の姿が目立ちました。でも、まだ緊急事態宣言が続いています。感染者数は以前に比べてずいぶん少なくなりましたから、あと少しの辛抱です。

 今週は何をしたんだっけ??時間の感覚が長くなってしまって、ゆったりまったりの日々が続いています。悪い癖で、ただいま2冊の本を同時進行で読み耽っています。そのうちの1冊は久々に文庫本化を果たした玉岡かおる著「花になるらん」です。かの高島屋の創業者を題材にしたお話しで、「明治おんな繁盛記」という副題がついています。
 その合間を縫って、ベッリーニの歌劇「ノルマ」(DVD)も見ました。3時間あまりかかりましたが、巣籠りには持って来いのお楽しみです。紀元前、ガリアを支配下においたローマ帝国の地方総監とガリアの教主の娘ノルマの、愛と反ローマの葛藤を描いた物語です。最後は、総監と共に自ら処刑台に進む、ノルマの悲しい物語です。これに懲りず、DVD棚に並ぶ作品を、この自粛期間中に楽しむことにいたしましょう。
 そうそう、暇にまかせてネットを散策していて、写真データ修正ソフト「ピタリ四角5」を見つけました。色や歪みを修正したり、アルバムからはがせない写真を撮ってデータ化したりできる優れものです。試しに、アルバムに貼ってある学生の頃の写真をスマホで撮って調整してみました。操作の詳細が分かっていないのですが、とりあえず修正を加えた写真がこれです。ほ~。半世紀前の私?心はまったく変わりませんが、肉体的な衰えは歴然です(笑)。まあ、こういう時代もあったということなんでしょうね。
 こうして時間は淡々と過ぎていきます。リタイアしたあとも、自ら時間に追われる生活を作り上げてしまったこれまでの生活パターンから、そろそろ卒業してみるのも良いかも。スローライフが馴染んでくると、そんな気持ちにもなります。
 とは言いながら、5月1日から正式に公開したHPの微調整のため、まだまだ在宅勤務が続きます。でも、目途がついたら後進に道を譲ることにいたしましょう。私のような素人でも制作できる代物ですから、誰にだってできますよ。(笑)

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小さな自然に心和む

2020-05-02 20:03:31 | Weblog

 最近、少しパソコンの反応が遅いなあと思っていたので、今朝、ドライブの最適化を実行したところ、遅々として進まず、ずいぶんな時間がかかってしまいました。その後、午後からはややこしい課題も重なり、きょうのブログ更新がこんな時間になってしまいました。

 でも、何も浮かばない....。ということで、グレン・グールドのCDを取り出しました。ヘンデルのハープシコード組曲(第1~4番)です。1972年の3、4、5月にトロントで録音した、グールドにとっては初めてで最後のハープシコード演奏です。1972年と言えば、モラトリアムを謳歌していた大学4年生の頃でしょうか。
 ふと思いました。もし、もし、予定どおり北欧に旅行に行っていたら、この時期、楽しい思い出をいっぱい持って帰ってきたところです。今年は残念ながらキャンセルとなりました。グールドの母は、北欧ノルウェーの作曲家グリーグの遠縁にあたります。数年前、カナダを旅したのもグールドの生きたカナダを旅したかったからでした。私の海外旅行先は、常に私の心の奥に潜む古き良き時代を思う気持ちが反映されています。下の写真は、数年前のゴールデンウイークに京都・ミヤコメッセであった古本祭りで見つけたものです。残念ながら今年は中止となりました。
 それにしても、自由人を謳歌する日々が続きます。現役の方々には本当に申し訳ないと思いながら、もう後ろは振り返らない。残された人生を思うがままに生きる。これしかありません。
 朝夕、散歩を欠かさない毎日が続いています。先日、少し足を延ばしてホームセンターに行きました。その途中に、一瞬ここは都会?と思わせるような田園風景が広がりました。といっても視界の向うには住宅街があります。でも、小さな風景の中にほっとする瞬間があります。
 その帰り、もう少し足を延ばして別の園芸店に向かう途中、小さな川べりを歩きました。なんと、流れる川の水が澄んでいます。この都会地の河なのに。菜の花を愛でながら、ここでもほっとひと息でした。
 その翌日の午後、歩いて10分ほどの所にある公園に向かいました。公園の後ろには小さな山があって、かつては愛犬ゴンタとよくお散歩をしたところです。
 公園では、自粛生活に疲れた親子が楽しそうに遊んでいます。そんな風景を眺めながら、裏の山に入っていきました。ほどなく山頂付近に到達しますが、そこから眺める風景も、なかなかのものです。半年前に山の一部が造成され数棟の真新しい住宅が建っていましたが、大事にしたい公園です。
 東京や大阪のど真ん中ならともかく、その周辺地域には大切にしたい自然環境が、まだまだたくさん残っています。コロナ禍で内向きになっている心を優しく解きほぐしてくれるのも、こうした自然環境です。大事にしたいものです。最近流行りの「AI」では解決できない、根源的な力を小さな自然は人に与えてくれます。

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