心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

今年もあと1カ月です。

2023-11-25 08:50:51 | Weblog

 JR木次線を走っていたトロッコ列車「奥出雲おろち号」が11月23日、多くの人々に見送られながら26年の歴史に幕を閉じました。今年の春に一度だけ乗っただけでしたが、私のふるさとを走る雄姿を思い出します。
 思えば幼少の頃、この木次線には蒸気機関車が黒い煙を撒き散らしながら走っていました。夜の9時前には悲しそうな汽笛を鳴らし終列車が山間の夜の街を走っていきました。過疎化が進むなか、この木次線も存廃が検討され始めています。

 夜といえば、コロナ禍の数年間をかけて家内が縫い込んできたゴッホの刺繍絵画「星月夜」を居間の壁に飾りました。117センチ×43センチもある大作ですが、大きな布を10数区画に分けたひとつひとつに丁寧に手縫いで刺繍絵を仕上げました。その下には、毎日せっせと作っているステンドグラスの写真立てが並んでいます。こんなに作ってどうするんでしょう?  さて、先日、久しぶりに京都に出かけてきました。高校受験を控えている長男君宅の孫娘のために、北野天満宮に合格祈願の御守りをいただきに行ってきました。この季節、たくさんの外国人観光客に混じって、修学旅行生たちがいましたが、昔と違って集団行動は見られず、4,5人のグループでタクシーをチャーターしての観光が主流のよう。これも時代の変化なんでしょうか。
 この日は、毎月1回東寺で開かれる「弘法市」も覗いてきました。たくさんのお店が並び多くのお客で賑わっていました。こちらにも外国人観光客の姿があり、なんと観光バスでやってくる方々も。コロナ禍の頃とは様変わりです。
    この賑わいを見て回りながら、園芸のお店でシクラメンの鉢を買って帰りました。翌日の水彩画教室の画材が「冬の花」だったからです。さっそく机の上に置いたシクラメンとにらめっこでした。
   広い境内で繰り広げられる弘法市を後に、京都駅に向かうとき、福田寺の門前にたくさんの陶器が並んでいました。よく見ると扉に「FREE」の文字。数人の方々が品定めしていましたので、近づいて見ると「遠慮なく持って帰ってください」と。それも良質な器ばかりが並んでいます。ええっと思いつつ何点かいただいて帰りました。でも、老夫婦2人世帯ですから、家族13人が勢揃いするお正月以外は、食器棚の奥にしまっておくしかありません。なんともはや。
 今年もあと1カ月です。12月のカレンダーには少しずつ忘年会日程が入り出しています。そんな季節になりました。きょうはこれからシニアの仲間たちと大衆演芸を観劇してきます(笑)。この歳になって初体験ですが、その後の懇親会でああでもないこうでもないと話しが弾むこと間違いなしです。呑気なものです。

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リタイアして7年。3回目の満願

2023-11-19 10:29:01 | 四国遍路

 久しぶりに清々しい朝を迎えて、気持ちよくお散歩してきました。立ち寄る境内では、七五三を祝う家族連れがちらほら。和やかな風景が見られました。
 そんな初冬の週末、四国八十八カ所遍路の旅も満願を迎えました。振り返ってみると、仕事人生を卒業して7年。コロナのために中弛みもありましたが、その間に3回も満願したことになります。八十八番札所の大窪寺では、薄っすらと雪化粧のなか最後のお務めをさせていただきました。
 早朝、大阪・梅田を出発した頃は雨が降っていましたが、一宮寺、国分寺に到着した頃は晴れ間が覗くお天気に恵まれ、幸先の良いスタートになったと思いきや、根香寺あたりから小雨、その後白峯寺以後は土砂降りの中をお参りしました。
 翌日、屋島寺、八栗寺あたりまで小雨が舞っていましたが、その後は落ち着いたものの、今度は風が強まり、お山の上のお寺では立っているのもひと苦労。最後に向かった大窪寺のある女体山の山頂は薄っすらと雪化粧でした。こうしたお天気の急変にもめげず、結願を果たし、その後、第一番札所・霊山寺に戻って満願とあいなりました。 
 徳島の霊山寺に到着したのは夕刻4時半を回っていました。今年1月出発時に法話を聞いた高齢の尼さんから、読経と満願の祝福、さらにはこれからの生き仕方についてお話しを伺い、12回に及んだお遍路の旅は幕を閉じました。それほど宗教心があるわけではありませんが、なんとなく清々しい気持ちになったものです。
 今回はバスツアーという形で巡ったお遍路の旅でしたが、行く先々で前回歩いて巡った風景が重なり、感慨深いものがありました。よくも歩いて廻ったものだと感心しつつ、旅程に縛られることのない「歩く」ことの解放感に何かしら憧れのようなものを感じました。この歳になると、もう一度歩き遍路という選択肢は非現実的ですが、お天気の良い日を選んでピンポイントで「歩く」ことはひょっとしたらあるかもしれません(笑)。
 大窪寺では、結願を迎えた外国人の若い女性歩きお遍路さんがテレビ局の取材を受けていました。このところ外国人の方々のお遍路姿を見かけることの多かったのも今回の旅の特長でした。
 そういえば、今回のツアーに、シニアに混じって20代の若い女性が一人いました。いつもニコニコしていましたが、般若心経を流ちょうに唱えていました。「お寺の関係の方?」と聞くと「違います」と。夕刻遅く大阪・梅田に到着すると、満願証を手に「お世話になりました」と言って元気に帰って行きました。皆さん、様々な思いを胸にお遍路の旅を楽しまれているご様子でした。
 私はこのあと、来月半ばに高野山にお参りして3回目の満願を報告し、この1年を締めくくることになります。帰宅すると、訃報のため年賀のご挨拶を辞退する旨の葉書が2枚。中には、年賀状仕舞いのお知らせも。少しずつ歳相応の年末年始が近づいてきました。

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木枯らし1号にふるさとを想う

2023-11-11 19:53:07 | Weblog

 立冬を迎える頃に吹く北寄りの強く冷たい風を「木枯らし」というのだそうですが、大阪管区気象台はきょう11日、「近畿地方で木枯らし1号」が吹いたと発表しました。朝のお散歩もなんとなく肌寒く、いよいよ冬に向かって動き始めた感があります。そんな初冬の一日、久しぶりに庭のお手入れをして冬に備えました。  

 ところで、最近こんなローカルニュースを時々目にします。JR木次線のトロッコ列車「奥出雲おろち号」(島根・雲南市、奥出雲町)が、老朽化などを理由に、11月23日で26年の歴史に幕を下ろす記事です。その「おろち号」に今年4月帰省した際初めて乗車しました。過疎化が進む中で地元の人々に惜しまれての引退です。
 最近、昭和の時代を賑わした著名人の訃報を聞くと、なんとなく寂しさを思います。いくら元気でも、待ったなしです。でも一方で、80歳を越えてなお現役バリバリで野良仕事に余念のないご夫婦の姿をテレビで拝見することもあります。四国を歩いていたときには、夕暮れ時にもかかわらず山間のミカン畑でずいぶんお歳の方が農作業をされている場面に出くわすこともありました。都会よりも田舎の方が空気が良いから?それとも人と自然に寄り添いながら平常心でお暮しになっているから?
 故郷で思い出すのは、新井満の歌「ふるさとの山に向かいて」(作詞:石川啄木 歌&作曲:新井満)です。この曲も、歩き遍路のときにipodで聴きながら歩いたものでした。 

 

 話しは変わりますが、先日、本屋さんでNHKテキスト「100分de名著」11月号に出会いました。今月のテーマは、祈りの三十一文字「古今和歌集」です。私は和歌も俳句も門外漢で百人一首に興じたこともありません。土佐日記の紀貫之や西行という人物を通じて、それとなく和歌の世界を眺める程度です。いや、だからこそ、古今集の世界を彷徨ってみたい。
 第一週「めぐる季節の中で」に目を通してみました。いったん日頃の速読スタイルを止めて、言葉のひとつひとつを噛みしめるように丁寧に読み進んでいくと、季節を三十一文字で紡ぐ昔人の「心」の豊かさのようなものが言葉の奥からぼんやり見えてきます。言葉の美しさ、季節を読み込む昔人の「心」が垣間見える、そんな一瞬があります。
 テキストは「四季」「恋」「雑」と続いていきます。秋の夜長、ややこしいことはいったん横に置いて、「古今集」の世界を彷徨うのも終活に向けたひとつの心の準備かも知れません(笑)。

 いろんなことを摘まみ食いしながら、時代の変化をぼんやりと眺める私がいます。その日暮らしの毎日が続きます。
来週末には結願に向けた最後の四国遍路ツアーに参加してきます。78番郷照寺から88番大窪寺へ。そして第1番札所「霊山寺」に結願を果たした御礼詣りです。今年もあと2カ月を残すばかりになりました。

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お上りさんの東京見物(その8)~ソレイユの丘、箱根、ゴッホ展

2023-11-04 13:49:28 | 旅行

 第五十四候霜降末候「楓蔦黄」(もみじつたきなり)。....ブログを更新しないで2週間が経つ間に、街のあちらこちらで秋の風情が深まってきました。といっても庭の楓はまだ色づき始めたところです。これから日に日に深まってくるのでしょう。

 先週、3泊4日で横浜・東京に出かけてきました。今夏、横浜の次男君一家が帰省する予定だったところ、孫娘が急に体調を崩して適わなかったことから、NPOの仕事がひと段落したこの時期、こちらから訪ねたのが今回の小旅行でした。それならと、東京の長男君一家も子の塾の合間を縫ってやってきて、先週土曜日は10名が勢揃い。横浜ランドマークにある鼎泰豊さんで夕食会でした。
 翌日曜日は、次男君一家と三浦半島にあるソレイユの丘に出かけました。遠くに相模湾、富士山を望む岬に立つ「長井海の手公園ソレイユの丘」(入園料無料)です。 広い園内にコスモスの花が咲き誇り、野菜の収穫、動物とのふれあいなどを満喫できる公園で、これまでも何度かおじゃましたことがありました。この日は孫娘と一緒にお芋と人参の野菜収穫体験をしたあと、いろんな遊具で遊び、BBQを楽しみました。
 夕刻、次男君一家とお別れをすると、錦糸町のホテルに向かいました。リタイアして以後、東京で泊まるのは墨田区錦糸町か両国が定着しています。大通りから少し街中に入ると、下町の風景をぼんやり体感できるのも良し。東京スカイツリーが真正面に見え、国技館やすみだ北斎美術館、亀戸天神も比較的近場にあります。
 土日を子や孫と過ごした後は、老夫婦「お上りさん」の珍道中です。翌日は、はとバス「黄金色の海が広がる箱根仙谷原のすすき草原と芦ノ湖周遊」に出かけました。47回目の結婚記念日を迎えたこの日、かつて旅したのも伊豆、富士五湖界隈でした。
 芦ノ湖で遊覧船に乗ったり、箱根駒ケ岳ロープウェイで山頂に登り富士山を眺めたり....。いろいろな角度から富士山の雄姿を眺めていると、数年前に旅したシチリアのエトナ火山を思い出しました。そして最後は仙石原すすきの原に立ち寄り、秋の深まりを肌で感じた一日でした。
 最終日は、新宿にあるSOMPO美術館で開催中のゴッホ展「ゴッホと静物画~伝統から革新へ」に出かけました。日本の美術館には珍しく、一部の作品を除いてすべて写真撮影OK。ゴッホだけでなく、ドラクロワ、ラトゥール、ピサロ、ルノワール、マネ、モネ、ゴーギャン、セザンヌ、シャガールなどの静物画にもお目にかかることができ、お得感満載の展覧会でした。
 夕刻の飛行機の時間まで少し時間がありましたので、近くに聳える東京都庁にも立ち寄りました。何度かおじゃましていますが、今回もまずは32階の食堂で昼食。頼んだのは「都庁ラーメン」(590円)でした。ちなみに奥さまは「柳川丼」(600円)でした。
 その後、いったん1階まで下りて、専用エレベーターで42階の展望台(無料)に向かいました。都内を一望でき、「お上りさん」には打ってつけの観光スポットですが、この日は外国人観光客がおおぜい押し寄せていて、外国にいるような雰囲気でした。
 このあと、羽田のビアレストランで喉を潤してから伊丹に向かいました。
....今月半ばには、四国八十八カ所遍路の旅が待っています。今回が最終回で結願です。来月に高野山にお礼参りをしてこの1年間の締めくくりとなります。

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