きょうはクリスマス・イブ。子どもの頃のようなワクワク感はありませんが、アンドレア・ボチェッリのCD「my Christmas」を聴きながらのブログ更新です。ホワイトクリスマス、主の祈り、神の御子は今宵しも、もみの木、きよしこの夜.....。
YouTubeにボチェッリのホワイトクリスマス(Andrea Bocelli - White Christmas - Live From The Kodak Theatre, USA / 2009)がアップされていましたので、右往左往しながら貼り付けてみました。しばしお楽しみください。
さて、前置きはこのくらいにして、1年の締めくくり、私の2021年「10大ニュース」をまとめてみました。ことしもコロナウイルスに振り回された1年でしたが、振り返ってみるとその合間を縫って結構楽しく過ごした1年でもありました。
【1】四国八十八カ所歩き遍路「結願」
2017年夏、リタイア後に出かけた四国八十八カ所お遍路バスツアー(区切り)を巡り終え高野山にお礼参りに行ったとき、「歩き遍路」を思い立ちました。以来、数カ月に一度の頻度で二泊三日のお遍路の歩き旅に出かけました。コロナ騒動で1年余りの休止を経て、ことし3月31日、やっと「結願」しました。山あり谷あり海辺あり。なんとか1200キロを歩き通すことができました。次は西国33カ所巡りです。こちらは気の向くままに電車・バスを利用してのお気軽な巡礼です。ことしは紀三井寺、粉河寺、施福寺を巡りました。
【2】心の友、新井満さん逝去
「千の風になって」を作曲した新井満さんが、先日お亡くなりになりました。新井さんには、現役を退いて1週間ほど経った頃、仕事人生に終止符を打とうと家内と二人で北海道を旅行したとき、函館・大沼公園で開かれる「千の風音楽祭in大沼」のリハーサル中に出会いました。以来、新井さんの歌の世界に私の第二の人生を重ね合わせてきました。先日、追悼の気持ちを込めてDVD「千の風になって~四季~」を手にしました。環境映像が流れる中、新井さんの歌と著書の一節「死と再生の詩”千の風になって”は、いったい誰が書いたのだろう」の朗読で構成されていました。
【3】今年もコロナウイルスとの闘い
今年もコロナウイルスに振り回された1年でした。NPOの講座運営も感染の波が押し寄せるたびに休講になり、その都度、補講計画に右往左往する始末。一方で観光地も飲食店も閑古鳥がなき、つらく厳しい風景が街のあちらこちらで見受けられました。そんななか、6月と7月にはモデルナワクチンを接種しましたが、さすがに2回目は発熱の副反応がありました。今はオミクロン株の動きに注目です。そうそう、数日前にお国の接種証明アプリをダウンロードしました。
【4】家内、癌治療で入院
家内が癌治療のため7月に4日間ほど入院しました。コロナ禍とあって面会もままならず、なんとも落ち着かない日々を過ごしましたが、幸い早期発見だったため放射線治療を経てふだんの生活に戻りました。これを機に病院嫌いだった家内が定期的に通院するようになりました。昨年の私に続いての癌治療となり、夫婦そろってちゃっかり癌保険の恩恵を受けました。
【5】「老い」を考える
年初に、84歳になる舘野泉さんの演奏生活60周年ピアノリサイタルに行きました。その後、NHKラジオ深夜便3月号の記事「80歳の列島縦断歩き旅:報道写真家・石川文洋」に目が留まったり、結願を終えて最後のお遍路宿となった大窪寺門前の「八十窪」さんで、これまで宿を切り盛りしてきた88歳になるお婆さんとお話しをさせていただいたりと、元気にお暮しの80代の方々に接し改めて「老い」を考える1年でもありました。広井良典先生の「死生観を問いなおす」(ちくま新書)、月刊誌Newton4月号「老いの教科書」、Eテレ「100分de名著」でボーヴォワールの「老い」について上野千鶴子先生のお話しを伺ったりもしました。
【6】能楽を楽しむ
数年前から山本能楽堂の能講座「能活」に通っています。能楽師の前田和子さんからお能の楽しみ方を学び、定期公演「たにまち能」へと繋がるものです。今年は1月の「養老」「雲林院」、2月の「嵐山」、4月の「羽衣」「西行桜」、8月の新作能「オルフェウス」、そして12月の「班女」「遊行柳」と出かけました。そんな影響か、水彩画の題材もお能の一場面を描く機会が多い1年でした。
【7】自粛生活のお愉しみ~歌劇DVD
コロナ禍にあって長く続いた自粛生活では、読書や音楽鑑賞に多くの時間を費やしました。久しぶりにテノール歌手アンドレア・ボチェッリのCDを聴く一方で、珍しく歌劇DVDを楽しみました。ビゼーの「カルメン」、プッチーニの「つばめ」、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」、モーツアルトの「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」、ロッシーニの「チェネレントラ」.......。ワーグナーの「さまよえるオランダ人」も観ましたが、「指輪」「タンホイザー」「トリスタンとイゾルデ」などは未だ手つかずです。
【8】コロナの隙を狙って今年も旅行に出かける
コロナのために自粛生活を強いられた1年でしたが、なんとなく下火になった頃を見計らって9月に横浜の次男君宅にお邪魔しました。閉園が迫った油壺マリンパークを1歳10カ月になる孫娘を連れて見納めです。結婚45周年を迎えた11月には、格安JALパックを利用した北海道旅行。積丹半島の岬を望む露天風呂で、ゆったりまったりのひとときを過ごしました。このほか、時々、近場の日帰りバスツアーにも出かけ気分転換しました。
【9】古本祭~夏の下鴨、秋の四天王寺
関西では2年ぶりに古本祭りが再開したので、リュックを担いで嬉々として出かけました。3月には阪神百貨店の古書ノ市、8月には下鴨納涼古本まつり、10月には四天王寺秋の大古本祭り.....。電子書籍では味わえない古本の肌ざわりを楽しみながら、まだ見ぬ世界を彷徨うお爺さんでありました。残念ながら京橋TWIN21で開かれていた中古レコード即売会は、ことしで終わりました。
【10】悪戦苦闘したExcel関数
NPOにExcelの達人がいたのですが急に病に倒れて右往左往するなか、テキストを買ってきて見様見真似で取り組みました。ふだんExcelは使いますが、関数まで使う経験がなかったので大変でした。でも、いったん使いだすと何とも便利なものであることを実感しました。私たちはWindowsやMicrosoftなどが搭載されたパソコンを使いながら、その機能を使いきっていません。
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こうして振り返ってみると、結構賑やかな1年を過ごしたことに気づきます。さあて、こんな生活はいつまで続くんでしょうね。元気なうちは好奇心を持って生き生きと過ごしていきたいと思っています。
さて、年末には子と孫をあわせて総勢14名が集まります。広くはない我が家が戦場と化します。というわけで、ブログ「心の風景」の年内の更新はきょうが最後になります。きょう、フランス文学講座を終えた帰り道、銀行に立ち寄って新札に両替してきました。お年玉の準備です(笑)。
最後になりましたが、この1年、拙い「初老の雑記帳」にお越しいただきました皆様には心から御礼を申し上げます。ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。