心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

シニア7人組で岸和田のだんじり祭りを見物する。

2018-09-20 16:27:29 | Weblog

 今週の日曜日、知人たちと岸和田のだんじり祭りを見物に出かけました。この時期、テレビニュースでは時々見かけるお祭りですが、長年大阪に暮らしているのに現地に足を運んで見たのは初めてでした。
 難波から南海電車に乗っておよそ30分、岸和田駅に降りると、駅前広場には既に大勢の人たちが集まっていました。商店街から飛び出してくるだんじり(地車)を今か今かと待っていると、「オーラ、ソーラ」と威勢のいい掛け声が聞こえてきます。曳き綱の先頭には法被を着た子供たちがいます。そして、だんだんと学年があがり、青年団の方々が登場すると、いよいよ広場で90度に旋回する「やりまわし」。だんじりの屋根の上では大工方が格好良く飛び跳ね、勢いを得て猛スピードで目の前を駆け抜けていきました。これが、かの「だんじり祭り」かと圧倒されました。 
 しばらくして、かつてNHKテレビの朝ドラ「カーネーション」の舞台になったという岸和田商店街に移動しました。そこにはコシノ三姉妹(コシノジュンコ、コシノミチコ、コシノヒロコ)の生家「オハラ洋装店」があります。決して道幅が広くはない商店街の、そのお店の前をだんじりが走っていきます。その後を老若男女、子供たちが追っていきます。みんなでお祭りを楽しんでいる様子。見ている私たちまでもウキウキしてきます。
 だんじり(地車)は、1基1億円もすると言われています。町々で競い合ってだんじりを飾り、祭りに参画する。町が団結する恰好の場なんでしょう。岸和田市のウェブサイトによれば、「約300年の歴史と伝統を誇る岸和田だんじり祭は、元禄16年(1703年)、時の岸和田藩主岡部長泰公が、京都伏見稲荷を城内三の丸に勧請し、米や麦、豆、あわやひえなどの5つの穀物がたくさん取れるように(五穀豊穣)祈願し、行った稲荷祭がその始まり」とあります。一方、金達寿著「行基の時代」(朝日新聞社)によれば、奈良時代に行基が灌漑用に築いた泉州一大きな「久米田池」の水を農業用水として使う農民たちが感謝の意と五穀豊穣を願って始めた行基さんのお祭りであった、とあります。
 いずれにしても、祭りの起源が農村の生活に密着したものだったのは確かなようです。時代の変遷とともに若干の変化はあったのでしょうが、大人も子供も総出で盛り上げた地域のお祭りです。これが日本のお祭りなんでしょう。共同体としてのムラの絆を強め、ムラの文化醸成に一定の役割を果たしてきたように思います。高齢化社会を迎えて「公助」「共助」という言葉をよく耳にしますが、単なる掛け声や理屈ではなく、身体中からほとばしる、祭りのもつ根源的な共同体意識なくして成立しない概念だろうと思ったものでした。
 ところで、一緒に出かけたのはシニアの仲間7人組(男性4名、女性3名)。街歩きが縁で、昨年の暮れから2カ月に一度の頻度で集まっています。マンションのオーナーもいれば元看護婦長さんもいる。1級建築士さんもいれば元営業マンや技術者、元公務員さんもいる。だから話題が豊富で話が尽きません。いつの間にか私が会長役を仰せつかってしまいました(笑)。
この日も、お祭りの見物が終わると難波に戻って懇親会という名の呑み会です。.....11月にはカニ旅行、年明けの1月にはフグ料理。いつも次々回まで日程を決めて散会するのが習わしです。なんと呑気なシニアたちであることか.....。
   話は変わりますが、一昨日奥様とご一緒に、アリス=紗良オットのピアノリサイタルに行ってきました。この日の演目は、ご本人いわく光と陰をイメージした、ドビュッシーのベルガマスク組曲、ショパンのノクターン、サティーのジムノペディ、ラヴェルの夜のガスパールなど。フェスティバルホールがほぼ満席という人気ぶりでした。だんじり祭りとは打って変わって、こちらも贅沢な時間を過ごしました。
 どうも最近、楽しいことが多すぎます。働きもせずにこんなに楽しく暮らして良いのかどうか、ついつい考えてしまうことがあります(笑)。それでも、来月上旬には父の33回忌法要があり帰省します。その翌週は土佐の国への「歩き遍路」。並行して久しぶりのお仕事となるカレッジの開講準備、大学OB会の開催準備と、適度な緊張感も漂う今日この頃です。これもありか....。
 昨日は、幼稚園年少組に通う東京の孫次男君からお手製の敬老の日プレゼント、小学生の孫娘と孫長男君からはお手紙をいただきました。68歳ってまだまだ若いと思っていますが、私が幼少の頃68歳の大人って全くもって「お爺さん」としか映らなかったことを思うと、さもありなん。歳相応ということなんでしょう。

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初秋の夜にブログを綴る。

2018-09-13 20:58:19 | Weblog

 つい数週間前まで暑い暑い夏に辟易していましたが、9月に入ってなんとなく秋を感じていたら、ここ数日は9月下旬並みの涼しさだとか。季節の移り変わりを思います。今夜は久しぶりに左手のピアニスト舘野泉さんのCD「シャコンヌ」を聴きながら、ブログを綴っています。
 そうそう。名古屋で某プロジェクトに参画している長男君が先日、ひょっこり帰ってきました。それも、当日の朝、母親に宛てた一本のメールで。忙しそうで東京の家に帰れない日が続いている様子です。束の間の息抜きといったところでしょうか。一泊しただけですが、母親の手料理に久しぶりに安堵したのか、夜はぐっすり眠れたのだと。それにしても奇遇です。その数日前には彼の初任地である鹿児島に行っていたのですから。
 そんな彼とお酒を呑みながら久しぶりにいろんなお話しができたのは楽しいことでした。彼の手首をみると、見慣れないバンドが着いています。なんだと尋ねると、活動量計多機能スマートウォッチだと。歩数、距離、時間、消費量、心拍数のほか時刻やメール着信通知、睡眠管理、長座注意などが付いた、まさに多機能バンドです。働き盛りの彼には最適のツールかもしれません。
 有酸素運動の把握や「歩き遍路」中の体調管理に便利そうなので、新しいもの好きの私もさっそくAmazonに注文しました。おもちゃのような値段ですが、スマホともきっちり連動できていて、ここ数日腕時計の代わりに手首に着けて歩いています。

 そんなある日、カレッジの美術の授業の一環で、大阪・中之島の国立国際美術館で開催中の「プーシキン美術館展~旅するフランス風景画」を観てきました。午前中の授業では、風景画の生い立ちを、古典主義、ロココ、自然主義、印象主義、ポスト印象主義、フォーヴィスム(野獣派)、キュビスム(立体派)という流れで概説いただいたので、その流れに沿って絵画と向き合うことができました。
 とはいえ、心惹かれるのは印象派でしょうか。モネの「草上の昼食」、ルノワールの「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」。そして、LPレコードのジャケットで親しんだアンリ・ルソーの作品にも見入ってしまいました。「馬を襲うジャガー」。
 2年間通ったカレッジも、いよいよ今月で終わりです。2年前、リタイアした直後に何気なく近所の図書館で見つけた一枚の入学案内パンフレット。それがカレッジとの出会いでした。あっという間の2年間でしたが、仕事一筋に生きてきた私にとって、その後の生活を豊かにしたのは言うまでもありません。
 ひとつの組織を上から見つめてきた長い仕事人生から、一転して学生時代に舞い戻ってしまいました。隣の机の人との語らい、班の仲間たちとの呑み会などを通じて、それまでとは全く異なる新しい関係性を持てたことは大きな収穫でした。そのうえ、午前と午後の4時間にも及ぶ退屈させない先生方の授業に、シニアたちは惹き込まれていきました。なんとも贅沢な時間でした。
 特別講座や水彩画教室は継続して受けていきますが、本科を卒業後はアシスタントとして授業運営のお手伝いをすることになりましたから、これもまた新しい人々との出会いが待っています。先日、初めて全体会議と部門会議に出席し、そのあと新人研修を受けました。ずいぶん昔にやっていたことの裏返し。なんの気負いもなく、終日おとなしく説明を伺ってきました。これからはシニアの方々の学びに微力ながらお手伝いができればと思っています。それはまた、私自身のボケ防止にもなるだろうと達観しています(笑)。
 そういえば先日、久しぶりに大学の先輩方とOB会の打ち合わせをしました。「場所はどこですか」と尋ねると「いつものお店、河原町四条のミュンヘンに集まって」と。ぇえ?思わず「お昼からビアレストランですか」と言ってしまいました(笑)。午後3時に集まり夕刻までビールを呑みながら打ち合わせという名の呑み会でありました。
 うっかりしていたことがありました。実は11月のOB会の午後、アシュケナージ&辻井伸行のコンサートチケットを買っていたことに気づきました。これはたいへんと思いつつ、思いはコンサート。やむなく午前中の新島襄の墓参にだけ参加して、大阪中之島のフェスティバルホールに直行することにしました。なんと頼りない幹事であることか......。その代わり事前の準備は手抜かりのないようにいたします。
 この日集まった先輩たちは、シニアの卓球に勤しむ人がいれば、第九の市民合唱団員として練習をしている人もいる。悠々自適の人もいれば、海釣りに興じる人もいる。未だにワインの買い付けに世界を飛び回っている人もいる。ほんと、みんなちがって、みんないい。そんな近況報告にほっとする時間でもありました。ミュンヘンのあとは向かいの喫茶店「築地」で話しは延々と続きました。
 2カ月に一度のペースで出かけている「歩き遍路」、次回は10月の半ばを予定しています。今回は第37番岩本寺と38番金剛福寺。元気なら最終日に39番延光寺にまで行けたらと思っています。とりあえず足摺岬の金剛福寺宿坊の予約を済ませました。大阪・高知間の高速バスのチケットも手配完了。あとはどんなコースを歩いていくか思案中です。

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「家」とお墓

2018-08-23 21:03:48 | Weblog

 ちょっとした気候の変化に昆虫たちは敏感です。急に秋めいてひんやり感が漂う朝、お散歩をしていると、待ってましたとばかりに赤トンボがまとわりついてきました。蝉の声もミンミンゼミからツクツクボウシに変わりつつあります。....ところが、その数日後、台風19号と20号のダブルパンチ、またもや夏の暑さが舞い戻ってきました。この時期、元気なのは百日紅だけのようです。
 そんな夏のある日、孫君たちがバスに乗ってやってきました。ふだんは塾やらサッカーやら習い事やらで何かと忙しい彼らですが、環境が変わったためか長男君は夏の宿題も捗り、我が家にいる間に仕上げてしまう勢い。一方、来年小学1年生になる次男君は、今年は余裕の夏休みです。マンガを読んだりお絵描きをしたり。そうそう、ピアノの練習成果を披露してくれました。
 夕方になると、仕事帰りの両親が三々五々やってきて、楽しい夕食会となりました。孫君たちはもう1日泊まりたいと言い張ります。バスで10分ほどの距離なのに、二人とも「お爺ちゃんのお家は僕らの田舎だよ」と嬉しいことを言ってくれます。ついついお財布の紐が緩くなります(笑)。
 そうそう、68歳のお誕生日に京都に出かけました。まず向かったのは荒神口からほど近い鴨川縁のホテル「くに荘」。香淳皇后のご実家、久邇宮邸跡地に建つ国家公務員共済組合の宿所のようですが、京都の上京区で熱海温泉の源泉が楽しめることを突き止めた家内の企画でした(笑)。京の会席料理をいただいたあと、ゆったりと温泉を楽しみました。温泉は熱海から運んでいるのでしょうか。
 ひと息ついたところで、この日は知恩院に向かいました。お盆にお墓参りができなかったので、せめて総本山の知恩院にお参りをして亡き両親に無事68歳の誕生日を迎えたことのご報告です。
 この知恩院、6年前から国宝・御影堂の大修理が行われていますが、来年竣工の予定です。瓦葺きが終わって久しぶりに大屋根の一部が見えます。4年前に奉
納させていただいた特別瓦も、大屋根のどこかに葺かれていることでしょう。....夕刻、四条河原町のビアレストラン ミュンヘンで美味しいビールをいただいて帰りました。
 お盆のテレビ番組で「お墓」をテーマにしたものを見ました。墓じまい、無縁墓、墓友、自然葬.....。改めてお墓の意味を問うものでした。「家」というものに対する認識もずいぶん違ってきています。大家族から核家族への変化もあります。独居老人へのサポートが取り沙汰されている昨今でもあります。どこかで何かが置き忘れられているのかもしれません。難しい問題です。
 十数代にわたる先祖代々のお墓は実家に委ねるとして、子供たちが独立してしまった私ら夫婦は、あえてお墓は造らず知恩院に納骨してもらいます。子供や孫たちが何かの拍子にふと思い出したとき、ふらっと知恩院にお参りしてくれるだけでよいと割り切っています。そこには「家」を守るという発想はありません。ひとりの人間の生きた微かな痕跡をお寺に記すだけです。これでよいと思っています。 さてさて、今週から再びカレッジが始まりました。前期最終講座となった古典文学は井原西鶴の浮世草子「武家義理物語」(1688年)がテーマ。美しい姉妹と明智光秀のお話しでした。昨日は歴史の授業、西宮神社の歴史を学びました。そして今日は水彩画教室で、いくつかの瓶を画材に、影にも色があることを学びました。
 来月からは本科の運営アシスタントの仕事も始まります。何やかやで週3日を当てることになります。その合間を縫って「歩き遍路」に出かけたり、旅行に出かけたり。秋になると各所で古本フェアも開かれます。読書の時間もしっかりと確保したいところです。

 どうやら台風20号が四国か近畿地方に上陸するようです。我が家の周辺もずいぶん風が強くなってきました。テレビニュースには、台風が迫る室戸岬や潮岬の海岸が映し出されています。大きな被害がないことを願っています。その台風も今夜中には日本海に抜けるようです。その後を追って明日の夜、私は夜行バスに乗って高知に向かう予定です。伸び伸びになっていた「歩き遍路」№6です。リュックに菅笠に金剛杖、そして雨具。準備万端整いました。

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大阪の暑い夏の1週間

2018-08-09 22:50:07 | Weblog

 今週の古典文学講座は前回に続いて井原西鶴の浮世草子「世間胸算用」(1692年)でした。西鶴51歳の作品で大阪を舞台にした町人物語ですが、三百年も前の町人の暮らしと人となりが、こんなにも明るく面白可笑しく綴られているとは。ついつい引き込まれていきます。隔週で通う文学講座、9月からは松尾芭蕉の「奥の細道」がテーマです。
 高校生の頃、大の苦手だった「古文」の授業。女生徒に人気の若い男性教師の立ち居振る舞いに胡散臭いものを感じた私は、授業の間現代小説を読んで過ごしました。当然のことながら「古文」から遠のいてしまい.......。いやいや、だからこそ、この歳になって「学んでみよう」という気持ちになった次第。この4月から通い始めたばかりですが、少しずつ古典文学の楽しさを感じ始めています。
 授業のあと、天満橋駅に向かって歩いていると、街角で「熊野かいどう」の歴史を記した案内板を見つけました。
平安時代、熊野へ詣でる人々は京都から淀川を船で下り、現在の天満橋付近に上陸。このあたりは、古代は難波津、平安時代には渡辺津(窪津)と呼ばれたところで、ここを起点に南下して四天王寺、住吉大社などを経て、熊野に向かったのだそうです。
 そんな古き良き時代の「大坂」を学んだ翌日は、暑気払いと銘打って仲間たちと「鱧料理」を食べに難波に集いました。暑い季節に長いものを食べると精力が付くのだそうですが、平均年齢が70歳に手が届こうかというシニア7人組(男4名、女3名)、呑んで食べて皆さんお元気そのものです。次回は9月の「だんじり祭り」に岸和田に繰り出すことに。(下の写真は集合場所の難波高島屋正面玄関前)

 その日は少し早い目に家を出て日本橋界隈を散策しました。久しぶりにLPレコード店DISC J.J.さんに立ち寄り、グレン・グールドのR・シュトラウス「イノック・アーデン」、ラザール・ベルマンのリスト「巡礼の年」をお持ち帰りでした。
 日本橋界隈は昔に比べてずいぶん雰囲気が変わりました。電器街というよりはアニメ、マンガ、ゲーム、コスプレの街。外国人観光客が目立ちます。そんななかで老舗オーディオ専門店も頑張っていました。私が愛用するレコードプレーヤーもこのお店で買いました。
 しばらく歩くと「なんば古書センター」が見えてきます。といっても今はビルの1階に「山羊ブックス」さん1軒が頑張っていらっしゃいます。秋から始まる古典講座のために新潮古典文学アルバム「松尾芭蕉」を手にしました。ほかにも何冊か気になる本がありましたが、今週末から京都下鴨神社で「下鴨納涼古本まつり」が始まりますのでお預けです。そうそう、難波千日前で天地書房という古書店を発見しました。
 翌日は、先月下見をした街歩きの日でした。JR桜橋駅からバスで10分ほどのところにある大阪市環境局舞洲工場、要するにゴミの焼却施設ですが、建物の奇抜な外観はウィーンの芸術家 故フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏の作品です。建設当時は賛否両論ありましたが、「技術・エコロジー・芸術の融和のシンボル」としての立ち位置に、なんとなく共感を覚えました。
 外観もさることながら、ゴミ焼却技術の素晴らしさに驚きました。次々と運び込まれる可燃ごみの投入から焼却、焼却灰の処理、燃焼ガス・排水の処理、余熱利用による発電と、一連の流れがコンピュータで集中管理されていました。その巨大な工場に従事する人が百数名、それも交替勤務ですから1クルー三十名弱に過ぎません。こうした最先端技術を見学するために、中国など海外から修学旅行でやってくる若者が後を絶たないのだそうです。ちなみに処理済みの焼却灰は、大阪がいま万国博覧会開催をめざす夢洲の埋立に使われています。
 この日の参加者は14名。打ち上げはホテル・ロッジ舞洲でのBBQでした。多くの若者たちで賑わっていて、我々のようなシニア組は少数派でしたが、皆んさん元気にぺろりと平らげました。
 この日も暑い一日でした。日が暮れる頃になると大阪湾の向こうに神戸、その先に明石海峡大橋が見えます。大阪市内の雑踏からは考えられない風景が広がります。万国博覧会の誘致に成功するようなことになれば、この一帯は一大リゾートセンターに様変わりする予感がします。カジノ誘致には反対ですが.......。
  そうそう、忘れていました。先週末に孫長男君と南港の海釣り公園に行ってきました。同じ大阪湾でも、少し南の方ですが、この日の釣果はアジ十数匹でした。孫君も大満足でした(笑)。信じてもらえないかもしれませんが、私は大きな獲物を逃しました(笑)。
 こうしてドタバタの1週間が終わろうとしています。締めは水彩画教室です。今日のテーマは夏野菜。粗目の画用紙を用いた表現手法を学びました。水彩画を習い始めて1年、決してうまくはないけれど、言葉以外の方法で自己表現することの楽しさを覚えました。決してうまくはないけれど.......(笑)。

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今夏は「忍の一字」で耐え忍ぶ

2018-08-02 14:58:29 | Weblog

 台風12号が大阪を直撃した29日の午前2時過ぎ、ものすごい風雨の音に目が覚めました。こんな経験は何十年ぶりのことでしょうか。.....その後、台風一過、爽やかな夏の空が広がると思いきや、なんと酷暑の夏に逆戻りしてしまいました。今夏は「忍の一字」で耐え忍ぶしかありません。
 でも、楽しい出来事もありました。31日の夜、火星が15年ぶりに地球に大接近したのです。大接近といっても6千メートル弱の距離はありますが、カメラを片手に気の遠くなるような宇宙の彼方に子供のような目を向けます。そして南東の空に、赤く明るい火星を見つけました。

 それにしても暑い夏です。今朝は、日差しを避けて、少し早い目にお散歩に出かけました。お不動さんの境内に着くと、朝のお勤め「護摩供祈祷」が始まっていました。広い本堂では、10名ほどのお坊さんが般若心経や不動尊真言などを力強く唱えていらっしゃいます。祭壇では護摩木が焚かれ、炎が燃え上がります。宗教の何たるかが整理できていないのに、終わってみると妙な爽快感を感じるのは何故でしょう。
 この4月から、NHKテレビのEテレで放映されている「こころの時代」(宗教・人生)で「マンダラと生きる」を聴講しています。鶴見和子先生から「南方マンダラ」という言葉をいただいて以後、曼荼羅というものに関心があります。南方熊楠の世界観(思想)から大日如来、真言宗、そして萃点へ.....。その後、毎日新聞社主催の高野山夏季大学(宿坊での2泊3日)を聴講して.....。リタイアした後、何となく始めた四国遍路のバスツアー。そして「歩き遍路」.....。
 般若心経をはじめ仏教に関する知識は断片的です。そんな私にとって「マンダラと生きる」は、小さな点をひとつひとつ繋いでいく作業の道標になります。前のめりになることへの躊躇もありますが、テキストを読み解きながら理解を深めています。
 ところで、今週は台風12号の影響で「歩き遍路」を延期したために、比較的ゆったりとした1週間を過ごしました。そんなある日、京都の知人のお宅におじゃましました。古い京の町家を購入して、それをリノベーション。さあて、どんなお家に仕上がっているのか興味津々で出かけました。路に迷いながら、いかにも京都の町らしい細い路地に入っていくと、格子戸が美しいお家の玄関先でお出迎えをいただきました。
 百年はゆうに超える古民家だったようですが、改装されたお家に入ってびっくり。洗練された空間に吸い込まれていきます。「シンプルで、かつ、心穏やかに過ごせる場」をめざしたとか。納得です。小さなお庭を囲むように各部屋が配置されています。調度品のひとつひとつにも家人の心を感じます。圧巻は天井の大きな梁でした。圧倒的な存在感を示す梁が、歴史の重みと何世代にもわたる人の営みを感じさせました。素晴らしいお家でした。ここがご夫婦にとって京都の新しい拠点になります。

 夏の京都といえば「下鴨納涼古本まつり」です。今年も11日から16日までの6日間、下鴨神社糺の森で開かれます。リュックを背負って出かけます。それに先立って先日は、大阪くらしの今昔館で開催中の「大大阪モダニズム~片岡安の仕事と都市の文化」を見に行ったついでに、天神橋筋商店街の古書店「天牛書店」に2年ぶりにおじゃましました。
 明治40年の創業以来「ふるほんや天牛」として大阪の人々に親しまれたお店で、「洋書から和書まで時代・ジャンルをとわず、ちょっとユニークで楽しい本との出会い」が売りです。空調の行き届いた店内には軽いBGMが流れ、商店街の喧騒から解放された空間が広がります。お店の方に店内の撮影をお許しいただきました。
 ゆったり1時間ほど眺めてこの日お持ち帰りしたのは、稲本正著「ソローと漱石の森~環境文学のまなざし」(NHK出版)でした。ソローと漱石?。夏の昼下がり、クーラーの効いた
部屋の片隅で長椅子に横たわって頁をめくります。
 さて、明日は孫長男君と大阪湾の南港海釣り公園に行ってきます。このところ釣果が芳しくないので、明日は相応の釣果を期待して朝早くから出かける予定です。さあて、どうなることやら。

 そうそう、延期した土佐の国の「歩き遍路」ですが、8月下旬の実施で準備万端。高速バス、宿所ともに手配が完了しました。電話の向こうに民宿の女将さんの明るい声を聞くと、今にも出かけたい気分です(笑)。大阪から遠くなるに従い、2泊3日だと第1日目のスケジュールが窮屈になるので、今回は前日の夜遅く大阪駅前から夜行バスに乗って高知に向かいます。車中泊を含めて3泊4日になります。

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あれから2年。健康保険の任意継続期間が満了

2018-07-12 20:22:08 | Weblog

 西日本に甚大な被害をもたらした豪雨災害は、予想をはるかに超えるものでした。時々刻々と変化する状況の悪化に、ただただ驚くばかりでした。月末に「歩き遍路」に出かける予定の四国も、自動車道が寸断されて高速バスの運行が危ぶまれましたが、完全復旧にはなお日にちを要するものの、なんとか動き出した様子です。それでも所用時間に若干の遅れが生じる可能性があり、へんろ道の被害状況を含めて時間設計の見直しが迫られています。
  そんな落着きのない日々が過ぎ、心の整理がつかないうちに梅雨が明けました。毎日ずうっと降り続いた雨が嘘のよう。ここ数日、真夏の青空が広がり、じっと辛抱していた蝉たちも一斉に鳴き出しました。昨年、帯広の「紫竹ガーデン」に立ち寄った際に買ったグラジオラスも、ことし初めて開花しました。
 ところで、今月20日でリタイアして2年が経過します。それに伴い、健康保険の「任意継続」が期間満了になります。おととい、市役所に国民健康保険の加入手続きに出かけました。長くお付き合いした業界ともひとつの区切りができて、なんとなく気持ちが楽になりました。ついでに、『都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト』ボックスに、引き出しの中に眠っていた現役時代からのガラケーやスマホ、壊れたパソコン周辺機器をまとめて投入してきました。
 この2年間、現役の頃とは全く異なる空間に身をおいて、シニア向けカレッジに通い、大阪のおばちゃんやおっちゃんたちと楽しく学び遊びました。改めて学び直してみると新鮮な驚きと発見がありました。そんなカレッジも、9月にめでたく本科(2年制)を修了します。
 この秋からは、引き続き特別講座の「古典文学」と「水彩画教室」の受講生として通う一方、本科の運営アシスタントとしてお手伝いをすることになりました。いわゆる二足の草鞋を履くことになりますが、高齢者の「学び直しの場」「自分発見の場」「生きがいの場」づくりを大切にしていきたいと思っています。
 そんな真夏のある日、カレッジの帰りにふらり四天王寺の南大門近くにある老舗あんこ屋「茜丸本舗」に立ち寄りました。実は以前、なおさんのブログに紹介してあったお店です。小さな店舗ですが、中に入ると何種類かの「どらやき」がずらり並んでいました。迷ったあげく目の前にあった「まんぷく手焼きどらやき」(紅小豆)を2個買い求めました。365円でした。
 お土産に持って帰ると、さすが大阪生まれの家内です。知っているお店でした。写真でみると小さく見えますが、あんこたっぷりのどらやきは一人で食べるには少々大きすぎます。冷たいお茶で心を鎮めながら美味しくいただきました。こんな風景、なあんか、爺さん婆さんのお茶の時間みたいですねえ(笑)。
 さあて、いよいよ週末の3連休は、神奈川県・三浦海岸のリゾートホテルに長男一家&次男一家をあわせて9人が勢揃いです。私たちはひと足早く明日、東京に向かいます。あいにく長女一家は今回どうしても行けそうにないので、先日、水泳教室に通い始めた孫次男君の様子を見に行きました。いずれにしても、家族そろって安泰に暮らせることに感謝しなければなりません。
 最後に余談。我が家のネット環境をSoftbank光に変更しました。基礎知識のない高齢者にとって、この種の切替作業はなかなかたいへんです。分かったようで分かっていないような....。とりあえずネットは繋がっているので良いことにしておきましょう。これで、スマホを含めて若干割安になりましたが、なによりも複数のネット業者からの煩わしいセールス電話から解放されてひと段落です。専門用語を巧みに使ったセールスには正直困っていましたからね(笑)。

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天災で思う人の優しさ

2018-06-21 16:58:31 | Weblog

 月曜日の朝、いつもどおりコーヒーをいただきながら新聞を開いていると、ドン!ガタガタガタガタ....。同時にスマホの警報が鳴りだし、ガチャガチャガチャーン。飾り棚や食器棚からグラスやお皿が落ちてきました。ほんとうに一瞬のことでした。大阪北部を震源地とする震度6弱の地震です。
 家内は茫然としています。それでも大事には至らず、ひと安心でしたが、2階の部屋に行ってみると、耐震補強をしていないレコードラックからLPレコードがこぼれ落ち、本棚から落ちた本が散乱していました。
 気を取り戻して、さっそく後片付けです。床にはガラス片が飛び散っています。私の部屋では、およそ一千枚のレコードが散らかり、どこから手を付けてよいのやら。中規模の地震でしたから、ご近所を含めて大きな被害はありませんでしたが、これが地震かと.....。
                                      家内のステンドグラス作品は無事でした。
 そうこうするうちに、3人の子供たちからメールや電話が入ってきます。田舎の姉や東京の甥や姪たちからも安否確認の電話やメールが。さらには知人やブログ友達からまでも。わたしたちシニア夫婦の安否を気遣ってくれる人々がいることに、まずは感謝でした。ありがとうございました。

 地震の前日の17日は「父の日」でした。いつの時代からこんな習慣が始まったのかと思いながらも、宅急便が子供たちからのプレゼントを届けてくれます。送り状に書かれた見覚えのある子どもたちの直筆を眺めながら、仕事で忙しいのに気を遣わせたことに感謝です。お酒大好きの父親へのささやかな贈り物でした。
 そのお返しというわけでもありませんが、来月半ばの連休に、神奈川県の三浦海岸の温泉リゾートホテルを連泊で予約しました。あいにく長女一家は不参加ですが、関東組の長男、次男一家が全員集合です。なかでも長男君はこの4月から名古屋に単身赴任中。新1年生、新幼稚園児を含む3人の子育てに忙しいお嫁さんへのささやなか休息日のプレゼントでもあります。みんなでゆったり楽しく過ごせたらと考える親バカです。
 そんなある日、亡き義兄の、四十九日法要にあたる神式の五十日祭が終わった頃、田舎の姉から電話がありました。思ったより元気そうでなによりでしたが、聞くところによると銀行員に扮した男女がやってきて、相続事務に必要だから通帳を預からせてくれと。不審に思った姉は、お金の管理は息子に任せているから分からないと答えて追い返したのだそうです。初期の認知症とはいえ、まだまだ大丈夫。安心しました。
 それにしても他人の不幸につけこんで、よくもこんなことができるものです。我が家にも数か月前に振込詐欺まがいの電話がありました。家内が電話をとると、「おかあさん!」と若い男性の声。とっさに家内は「どちらさまでしょうか」と。数秒後、無言のまま電話が切れたようです。不用意に息子の名前でも呼ぼうものなら相手の思うつぼ、深みにはまっていたかもしれません。悪意をもって人に接したくはないのですが、このご時世、シニア世代にとって気を付けなければならないことが多くなりました。
 大阪北部に大雨警報が出た昨日はカレッジの日でした。いつもどおり家を出て、京橋駅でJR環状線に乗り換えようとすると、20分遅れの表示。やっと到着した電車に飛び乗ってひと駅目の大阪城公園駅で、電車が止まってしまいました。そうこうするうちに大和路線で列車故障が発生して各電車が立ち往生しているとの構内放送が鳴り響きます。通勤客と違い焦ることもないだろうと高をくくっていると、今度は運転の見込みがたたないのだと。しかたなく地下鉄に乗り換えて天王寺駅に向かいました。1時間遅れの到着となりました。
 こうした事態に、交通ICカードはどのように処理されるのでしょう。カレッジが終わって寺田町からJR環状線に乗ろうとすると、改札を通れない。駅員さんに言うとノーチェックで通してくれました。料金の精算は朝いただいた「代行乗車券」を降車駅で示して、そこで清算するのだと。呑み会のため大阪駅で清算してもらいましたが、その日の交通費は160円だけでした。交通ICカードながら、けっこうアナログ的でした。
 ちなみに、その日のJR環状線は列車故障のため終日混乱が続きました。日をおいて地震と雨と列車故障が重なり、都会の大動脈は大混乱。それでも冷静さを失わない乗客の姿に感心もした一日でした。

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梅雨の中休みに「浮世絵」の世界を楽しむ

2018-06-14 22:51:12 | Weblog

 雨が降りそうで降らない。いや少し降った。でも今日は快晴の一日。.......なんとも落ち着かない梅雨の中休みです。そんな一日の始まりは、新聞を取りに行ったついでにブルーベリーの実の収穫です。ジャムを作るためです。その実が食べ頃になるのを小鳥たちが狙っています。人間と小鳥の知恵比べ。早い者勝ちです(笑)。
 さて、きのうは、あべのハルカス美術館で開催中の「ボストン美術館 浮世絵名品展 鈴木春信」(6月24日まで)を観てきました。カレッジの授業「美術を味わう」の一環で、午前中は座学、午後は美術館で鑑賞というプログラムでした。
 浮世絵といえば歌麿、北斎、広重しか浮かんできません。鈴木春信なんて聞いたことがありませんでしたが、午前中の座学では、「憂世から浮世への転換」、町人の暮らしや感性に根差したものに変わっていく「浮世絵の画題」。墨摺絵、丹絵、紅江、漆絵、紅擂絵、錦絵と色数が増え精緻になっていく「版画の変遷」、さらには版元、絵師、彫師、摺師といった「浮世絵制作にかかわる人々」。そんな基本的な事柄を踏まえて、錦絵創始期の第一人者・鈴木春信の世界を読み解いていただきました。
 そんな基礎知識をもって、一枚一枚の作品に対峙してみると、江戸の町の賑わい、風俗や流行、遊興などの風景が見えてきます。絵師の心が見えてきます。数百年を経てしっとりと変色している和紙に、しなやかな人の姿と色合いが馴染んで、私に迫ってきます。今にも人が歩いてくるような、そんな臨場感を感じたものでした。
 展覧会場は、「春信を育んだ時代と初期の作品」「絵暦交換会の流行と錦絵の誕生」「絵を読み楽しむ」「江戸の恋人たち」「日常を愛おしむ」「江戸の今を描く」「春信を慕う」、以上七つのテーマに分かれ、鈴木春信の浮世絵の世界を存分に楽しませてくれました。
 こうした素晴らしい作品が明治期に海外に持ち出され、いまはボストン美術館で大切に保存されています。戦災を免れたという意味ではよかったのかもしれませんが、フェノロサや岡倉天心らがいなければ、これらの作品の多くは散逸していたかもしれません。大事な文化遺産です。
 絵画と言えば、きょうは水彩画教室でした。先日から描いていた「シャクヤクの花」、やっと仕上がりました。先生曰く「お花は上手に描けましたね。でも、どうだろう。花瓶の存在が強すぎないかなあ。お花がかわいそう」と。葉っぱの形と色のぎこちなさの方が気になっていたのに、花瓶が指摘されるとは。でも、言われてみれば確かにそのとおり(笑)。今後の課題にしておきましょう。そして今日のテーマは「靴」でした。
 ここで話題は変わりますが、先週、京都の近代建築を巡る街歩きに出かけました。その際、京都市役所の隣にある旧島津製作所ビル(1927年/設計・武田吾一)の「フォーチュンガーデン京都」でランチをいただきました。私が学生の頃はアルバイト帰りの市電の窓から見えていたビルです。それがなんとお洒落なレストランに様変わり。館内を見学させていただきました。古い建物をうまく活かして使う。外国では当たり前の風景ですが、嬉しいですね。

 そうそう、先日、現役の頃にお世話になった方と久しぶりに一献傾けました。本当に久しぶりだったので、会話についていくのに少し時間を要しました。まさに浦島太郎状態(笑)。考えてみれば、会社という組織はたかが2年でがらりと変わるものでもありません。基本的なところで時代的課題は何も変わってはいません。なのに、非常に遠くから会社というものを見つめている自分に気づきました。社会的存在としての組織の在り様を、まったく違う視点から眺めている。願わくば、さらなる飛躍を期待したいところですが、なかなか厳しい時代なのかもしれません。
 そんなある日の夜遅く家に帰ると、玄関の水槽にいる熱帯魚たちがお出迎えでした。今では我が家で唯一の生きものです。水槽の掃除屋さんと言われる小さなプレコを一匹入れて何年経ったのでしょう。こんなに大きくなってしまい、いまや我が家の主になっています。
 さあて今週も終わりに近づいてきました。6月も半ばを迎え、そろそろ来月の「歩き遍路」の計画を立てなければなりません。今度は31番札所・竹林寺から何カ寺巡ることができるのかどうか。夏の暑さも考慮しなければなりません。この週末に基本計画を固めることにしましょう。

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音楽の授業でスタインウェイのピアノ演奏を楽しむ。

2018-06-07 20:42:05 | Weblog

 昨日は久しぶりに一日中雨が降り、ここ関西も梅雨入り宣言となりました。そんな雨のなか、朝早くから天満橋にあるスタジオに出かけました。今週のカレッジは音楽講座「ピアニストの視点から音楽をみる」でした。午前と午後の各2時間、合計4時間。バロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽、近現代音楽の順に、音大の先生と大学院生から解説とピアノ演奏を聴きました。
 このスタジオには、フルコンサート仕様のスタインウェイ(D274)が常設されています。最前列に座って、バッハの平均律クラヴィーア、ハイドンやモーツアルト、ベートーヴェンのピアノソナタ、ショパンのノクターンやパラード、ドビュッシーのプレリュード、ラベルのマ・メール・ロワ、...最後はベートーヴェンの交響曲第5番を連弾で楽しみました。なによりも、若き院生たちの素晴らしい音楽表現に明るい将来を思ったものでした。
 先生いわく、ピアノ演奏には、譜面に忠実にテンポに合わせて弾くやり方もあるが、ある種の「ゆらぎ」が演奏の幅を広げるのだと。演奏者の個性、思い描く曲想ということなんでしょう。なんとなく分かるような気がします。考えてみれば、グレン・グールドなどはその最たるものです。
 ピアノと言えば、先日、アシュケナージと辻井伸行のコンサートチケットを手に入れることができました。辻井伸行のピアノコンサートは人気が高く、発売日にネット(チケットぴあ)で挑戦するも一瞬のうちに完売という状況が続いていました。大阪公演は11月11日とまだ先のことですが、アシュケナージが指揮するアイスランド交響楽団と辻井伸行の共演で、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を聴きます(笑)。春先に咲く我が家の白いライラックも嬉しそう.......。
 きょうは音楽の話題が続きます。あと二題。........先日、レコードプレーヤーのカートリッジ、愛用のDENON製DL-103を新調しました。2年ぶりの更新になります。いたってシンプルな構造ですが、CDとは異なるLPレコードの良さを引き出してくれるMCカートリッジです。これがアナログの魅力です。
 もうひとつの話題は、先日、徳島県鳴門市のドイツ館で演奏されたベートーベンの第九のこと。読売新聞に「第1次世界大戦下、徳島県鳴門市の板東俘虜収容所で、ドイツ兵捕虜がベートーベンの交響曲第9番(第九)をアジアで初演奏してから100年となる1日、収容所跡地近くの広場で、市民らが当時とほぼ同じ人数規模の約120人で演奏会を再現し、歓喜の歌声を響かせた」という記事が載っていました。このニュースは他の新聞やテレビ、ラジオでも報じられていました。
 そのドイツ館に、私は昨年の9月、「歩き遍路」の第一歩を記す第1番札所・霊山寺に向かう前日、坂東にある民宿の周りを散歩していて偶然出会いました。戦時下のドイツ人捕虜たちと地元住民たちとの友情と交流の歴史が刻まれていました。国境を越えて音楽を共感する心。人の絆。大事にしたいものです。(2017.9.26『歩き遍路』の前日、ドイツ館に遭遇)
 ということで、音楽に纏わるニュース満載のブログ更新となりましたが、今週は梅雨に入る前の日曜日に孫長男君の運動会もありました。少子高齢化が叫ばれる昨今、子供たちの元気な姿を見るのは楽しいものです。「最近の子供は.....」という否定的な話もありますが、どっこい捨てたものではありません。応援合戦や集団演技などを見ながら孫たちの成長に目を細める爺バカがいました(笑)。
 明日は街歩き企画(京都の近代建築を巡る)の本番ですが、お天気が怪しそう。......当分、湿っぽいぐずぐずした日が続くんでしょうね。こんな季節はハーブの挿し木に最適です。大きくなりすぎたローズマリーの枝先を挿し木して「世代交代」の準備でもしましょうか。

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地産地消。ごっくん馬路村.....

2018-05-24 22:37:41 | Weblog

 久しぶりに夏日となった昼下がり、我が家の庭に繁茂するカモミール、ラベンダー、セージを摘んできました。乾燥してドライティを作るためですが、その一部をフレッシュのままサンティーにしていただきました(茶器に浸して太陽光だけで温めます)。ほんのりとした甘い香りが火照った身体を癒してくれます。自然の恵みです。
 自然の恵みといえば、先週、高知の神峯寺でいただいた冷え冷えの「ごっくん馬路村」も美味しかったです。ゆずと蜂蜜と水だけで作ったジュースです。ゆずで有名な馬路村農協の製造で、四国の道の駅やお土産屋さんでしか売っていないそうです。(全国にネット販売あり)
 「ごっくん馬路村」は、地元でとれる「ゆず」をうまく商品化して、それを地域で売り、お金を地元で循環する仕組みを実現しています。旅人が飲めば外部からお金を取り込むこともできます。まさに「地産地消」のモデルといえるのではないでしょうか。そうそう、高知駅構内のセブンイレブンで見つけたチューハイ「馬路村ゆずチューハイ」(地域限定プレミアムチューハイ=宝酒造)も、その取り組みの一環なんでしょう。のど越しのよいチューハイでした。馬路村、なかなか頑張っています。
 先日帰省した際に思ったのですが、田舎には不似合いな大型スーパーの野菜売り場は、地元で生産された野菜はごくわずかで、多くは全国各地から大量買い付けで安く仕入れた野菜が店頭を専有していました。一方で、大阪のスーパーの売り場に奥出雲で生産された野菜が並べられているのを見ると、なんとも釈然としないものを感じます。
 大手スーパーが地方の隅々にまで浸透して、かつてあった町の商店を飲み込んでしまう。すると、その土地のお金が地域の外に流れていってしまい、その土地の活力さえも奪ってしまう。働く場のない若者は都会に出て行ってしまい、少子化、高齢化、人口減に拍車がかかってしまう。「歩き遍路」をしていると、小さな町のシャッター通りを目にして気が滅入ってしまいます。国の補助を受けて役場と介護施設だけは立派になっても、将来に向けた展望は見えてきません。地方はますます疲弊するばかり。だから私は「ごっくん馬路村」に注目しています。馬路村農協のさらなる知恵の発揮に期待しています。
 一方、都会は磐石なのかといえば必ずしもそうとは言えません。きらびやかなバーチャルな世界に浮かれている間に、短命な商品が次から次へと生まれては消えていく。こちらも別の意味で文明的な課題を抱えています。悪循環が国を滅ぼしてしまいます。さあて、どうすべきか。
 話は変わりますが、先日、音楽ダウンロードサイト「MORA」から「千の風になって(メモリアル盤)」をダウンロードしました。チェロ、ホルン、ピアノ、アカペラ、ハーモニカ、ピアノと朗読、弦楽四重奏など様々なバージョンでまとめたものですが、改めて新井さんの曲の素晴らしさを思ったものでした。
 そんな新井さんが先月、NHKEテレ「グレーテルのかまど」の「新井満の笹だんご」に出演されていました。見逃したのでYouTubeで検索してみると、ありました、ありました。番組の始めと最後に、北海道七飯町のご自宅で奥様とご一緒に出演されていました。ご出身の新潟県のスイーツ「笹だんご」が取り持った奥様との出会いなどお話しになっていました。野間文芸新人賞や芥川賞を受賞された作家であり、作詞作曲家、歌手、写真家、環境映像プロデューサー、絵本画家と多彩な新井さんですが、大沼国定公園の大自然で育まれた感性、心の風景が「千の風になって」を生み出したのでしょう。

      2年前、大沼国定公園でのリハーサルで「千の風になって」を歌う新井さん
 さて、とりとめもなく呑気なことを綴っていますが、今週はお勉強の毎日でした。月曜日は、古典文学講座「井原西鶴の世界」。この日は「『本朝二十不幸』の世界~今の都も世は借物」。ちょうどいま、新刊の加藤秀俊著「社会学~わたしと世間」(中公新書)を読んでいて、社会学の視点から江戸時代の庶民の生活を眺める楽しい時間でもありました。
 今週のカレッジのお題は、近代文学③「小説に描かれた新選組と井伊直弼」でした。新選組の虜になった歴女、若き女性研究者の迸るような情熱をびしびしと感じる授業でありました。そして水彩画教室では、シャクヤクの花を題材に取り組みました。若い頃のように、研ぎ澄まされた感性、知力は失せてしまいましたが、いろいろなお話しをお聴きしながら刺激に満ちた日々を過ごしたことになります。
 ひとつ書き忘れていました。来月の街歩き企画の下打合わせのため京都にでかけてきました。今回は京都府の旧府庁、三条通りの明治建築群、そしてニッシャ印刷歴史館など明治近代建築と街並みを見て回る計画です。
 という次第で、今週はゆったりまったりの日々を過ごしました。時には、こんな1週間があっても良いなあと思っていますが、新聞紙上では、米朝関係、国政の混乱や日大アメフト問題などが紙面を埋め尽くします。唯一の救いは、日大アメフト部員の記者会見。その真摯な姿勢に感心しました。その一方で、オトナのだらし無さ。なんとも釈然としない憂鬱な日々でもありました。

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