心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

巣籠りの暇つぶし

2020-05-09 16:48:44 | Weblog

 きょうは晴れるでもなく雨が降るでもない、そんな一日でした。それでも朝夕のお散歩は欠かせませんが、朝のお散歩のとき、現役時代の知り合いとお不動さんの境内でばったり会ってしまいました。そう、彼も私の住む街の住人でした。相変わらずの彼ではありました。
 お散歩から帰って庭を眺めていたら、ずいぶん前に孫次男君と一緒に種まきをしたキュウリとミニトマトの芽が出ていました。連日の暖かさで急に芽生えたのでしょう。さっそく写真をとって孫君に送ってあげました。
 あたりを見回してみると、なんとなく変化が見えてきます。長い冬を居間で過ごした蘭を庭木の木陰に出していたら立派な花を咲かせていました。その片隅ではオリーブの木に花芽がたくさんついていました。今年こそ実がなってほしいと思っていますが、さあてどうなんでしょう。オリーブといえば、数年前シチリアを旅したとき、アグリジェントの丘で樹齢千年のオリーブの木があって、そのなんとも言えない肌触りが、まだ感覚として残っています。
 ゴールデンウイーク明けの木曜日、久しぶりに事務所に出かけました。連休明けということもあってか、ビジネス街を闊歩する方々の姿が目立ちました。でも、まだ緊急事態宣言が続いています。感染者数は以前に比べてずいぶん少なくなりましたから、あと少しの辛抱です。

 今週は何をしたんだっけ??時間の感覚が長くなってしまって、ゆったりまったりの日々が続いています。悪い癖で、ただいま2冊の本を同時進行で読み耽っています。そのうちの1冊は久々に文庫本化を果たした玉岡かおる著「花になるらん」です。かの高島屋の創業者を題材にしたお話しで、「明治おんな繁盛記」という副題がついています。
 その合間を縫って、ベッリーニの歌劇「ノルマ」(DVD)も見ました。3時間あまりかかりましたが、巣籠りには持って来いのお楽しみです。紀元前、ガリアを支配下においたローマ帝国の地方総監とガリアの教主の娘ノルマの、愛と反ローマの葛藤を描いた物語です。最後は、総監と共に自ら処刑台に進む、ノルマの悲しい物語です。これに懲りず、DVD棚に並ぶ作品を、この自粛期間中に楽しむことにいたしましょう。
 そうそう、暇にまかせてネットを散策していて、写真データ修正ソフト「ピタリ四角5」を見つけました。色や歪みを修正したり、アルバムからはがせない写真を撮ってデータ化したりできる優れものです。試しに、アルバムに貼ってある学生の頃の写真をスマホで撮って調整してみました。操作の詳細が分かっていないのですが、とりあえず修正を加えた写真がこれです。ほ~。半世紀前の私?心はまったく変わりませんが、肉体的な衰えは歴然です(笑)。まあ、こういう時代もあったということなんでしょうね。
 こうして時間は淡々と過ぎていきます。リタイアしたあとも、自ら時間に追われる生活を作り上げてしまったこれまでの生活パターンから、そろそろ卒業してみるのも良いかも。スローライフが馴染んでくると、そんな気持ちにもなります。
 とは言いながら、5月1日から正式に公開したHPの微調整のため、まだまだ在宅勤務が続きます。でも、目途がついたら後進に道を譲ることにいたしましょう。私のような素人でも制作できる代物ですから、誰にだってできますよ。(笑)

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4 コメント

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こんばんは! (miyan)
2020-05-09 19:11:51
ご無沙汰しています。

お元気そうで良かったです。
最近フォラーさんも増えまして新着がどんどんと来て追いつきませんのです。(^^♪
うれしい悲鳴とも言いましょうか。
なので見失ったりしますね。
それだけみなさんに応援して頂いていると言うことなので感謝しています。
お孫ちゃんと一緒に蒔いた種が芽を出してきましたね。て
我が家でもやっとインパチェンスの芽が出て来ましたよ。
オリーブもお写真を見る限り実をたくさんつけそうですね。
楽しみですね。

優れもの修正ソフトいいですね。
お若い時のran_coffeebrieakさん素敵です。
今でもそうですよ~。今は貫禄が付いたとも言いますね。
昔の写真の整理を始めるとなかなか終わりませんね。
楽しいことですから。

HPページができたのですか?
それは素晴らしいですね。
みなさん専門家に頼んで作ってもらう方が多いようですから...
HPページ観たいものです。(^^♪
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コメントありがとうございます。 (ran_coffeebreak)
2020-05-09 22:00:36
miyanさん
コメントをありがとうございます。

先ほどblogに訪問させていただきましたが、ずいぶんたくさんの方々がいらっしゃっていますね。やはりmiyanさんのお人柄ですね。それにワンちゃんたちの表情が心和ませてくれます。これからもどんどんアップしていってください。

この季節、庭の表情が日毎に変わるような気がします。春の花と入れ替わるように、新たな草花が目を楽しませてくれます。嬉しいですね。ハーブも元気に育っています。アジサイも花芽が見えてきました。そうそう、アケビの蔓の先に3個の実を見つけました。

写真のこと。半世紀も前の写真を見て思いました。心、気持ちって案外変わっていないと思うのですが、ふさふさとしていた頭髪は今は無し(笑)。責任と権限が急激に高まった40代以降、あっという間のことでした。なのに、散髪に行くと「オールバックになさいますか」って聞かれるんです。変ですね(笑)(笑)。

まだ当分の間は自粛生活が続きます。miyanさんも、どうかお元気でお過ごしください。
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Unknown (なお)
2020-05-10 10:27:41
こんにちは(^^) シチリアとガリア、今まさにどハマりしているポイントで、興味深く読ませていただきました。 本を読んで地図を眺めたり、年表開いたりするのは、高校時代以来です。当時はテレビの紀行番組やインターネット検索なんてない時代でしたから、情報収集大変でしたが、みんなで色々持ち寄りながらの楽しい時間を過ごせていたように思います。 で、その頃には全く意識が至らなかった「地形知ること」も、歴史を知る上で重要なんだ〜、と気づいている最近の私です。
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地政学の視点から楽しむ (ran_coffeebreak)
2020-05-10 16:52:19
なおさん
コメントをありがとうございます。

そうですね。塩野さんの「ローマ人の物語」の世界ですね。どんどんハマってください(笑)。

私は、この歴史小説を読みながら、地政学という言葉に関心を持ちました。地理的な環境が国家社会に与える影響を眺めるものです。先日、講座で「水辺の中世史」というタイトルで、瀬戸内海と淀川を絡めた大阪・京都の歴史についてお話しを聴きました。大きなスケールで歴史を眺めることができました。

南伊シチリアには2018年に行きました。このブログでは、2018年5月2日付きの記事で触れています。覗いてみてください(笑)。
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