昨日、仲間たちと京都の街歩きをしました。今回のテーマは「一条通を歩く」。時空を超えて京都の風情を楽しみました。
一条通りというのは「平安京の北限・一条大路にあたり、東は烏丸通から西は妙心寺の西手前まで続く約3.2㎞の道」で、平安時代から洛中と洛外の境界とされていたところです。そのうち私たちが歩いたのは地下鉄今出川駅から北野の大将軍八神社までのおよそ2時間でした。まずは烏丸通を下って和菓子の老舗「虎屋菓寮」を右に折れたところから出発でした。
1830年から続く「本田味噌本店」、小町通を経て、一条戻り橋へ。そのあと清明神社、黒田官兵衛邸宅跡、上杉景勝邸宅跡、浄福寺。明治30年創業の豆腐屋の老舗「とようけ屋山本」では美味しそうなお豆腐を買い求めました。「長五郎餅本舗」、百鬼夜行で知られる一条商店街「妖怪ストリート」などを経て終点・大将軍八神社、というルートでした。
一条通りは昔、道幅30mもあったのだとか。葵祭もこの通りを練り歩いたのだそうですが、もちろん今は民家が密集して車一台が通れるほどの狭い道が延々と続きます。それでも所々にある史跡を眺めながら往時を偲ぶ、ゆったりとした時間を過ごすことができました。清明神社では、フィギュアスケートの羽生結弦選手やエフゲニア・メドベージェワほか俳優など著名人の絵馬が飾ってありました。
この日の圧巻は、なんといっても浄福寺赤門の向かいの空き地に立つ大きなイチョウの木(トップの写真)でした。ちょうどこの時期、京都の観光地は紅葉を楽しむ大勢の人々でごった返していますが、なんのなんの街のなかにひっそりと佇むこの大イチョウ。たっぷりと味わうことができました。
今週は1泊2日の強行軍で「歩き遍路」を済ませると、翌日から週末まで大小様々な用事が入っていてブログを更新する心の余裕がありません。ということで一日早いブログ更新とあいなりました。京の街歩きは「歩き遍路」のためのウォーミングアップということにしておきましょう。