心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

小さな自然に心和む

2020-05-02 20:03:31 | Weblog

 最近、少しパソコンの反応が遅いなあと思っていたので、今朝、ドライブの最適化を実行したところ、遅々として進まず、ずいぶんな時間がかかってしまいました。その後、午後からはややこしい課題も重なり、きょうのブログ更新がこんな時間になってしまいました。

 でも、何も浮かばない....。ということで、グレン・グールドのCDを取り出しました。ヘンデルのハープシコード組曲(第1~4番)です。1972年の3、4、5月にトロントで録音した、グールドにとっては初めてで最後のハープシコード演奏です。1972年と言えば、モラトリアムを謳歌していた大学4年生の頃でしょうか。
 ふと思いました。もし、もし、予定どおり北欧に旅行に行っていたら、この時期、楽しい思い出をいっぱい持って帰ってきたところです。今年は残念ながらキャンセルとなりました。グールドの母は、北欧ノルウェーの作曲家グリーグの遠縁にあたります。数年前、カナダを旅したのもグールドの生きたカナダを旅したかったからでした。私の海外旅行先は、常に私の心の奥に潜む古き良き時代を思う気持ちが反映されています。下の写真は、数年前のゴールデンウイークに京都・ミヤコメッセであった古本祭りで見つけたものです。残念ながら今年は中止となりました。
 それにしても、自由人を謳歌する日々が続きます。現役の方々には本当に申し訳ないと思いながら、もう後ろは振り返らない。残された人生を思うがままに生きる。これしかありません。
 朝夕、散歩を欠かさない毎日が続いています。先日、少し足を延ばしてホームセンターに行きました。その途中に、一瞬ここは都会?と思わせるような田園風景が広がりました。といっても視界の向うには住宅街があります。でも、小さな風景の中にほっとする瞬間があります。
 その帰り、もう少し足を延ばして別の園芸店に向かう途中、小さな川べりを歩きました。なんと、流れる川の水が澄んでいます。この都会地の河なのに。菜の花を愛でながら、ここでもほっとひと息でした。
 その翌日の午後、歩いて10分ほどの所にある公園に向かいました。公園の後ろには小さな山があって、かつては愛犬ゴンタとよくお散歩をしたところです。
 公園では、自粛生活に疲れた親子が楽しそうに遊んでいます。そんな風景を眺めながら、裏の山に入っていきました。ほどなく山頂付近に到達しますが、そこから眺める風景も、なかなかのものです。半年前に山の一部が造成され数棟の真新しい住宅が建っていましたが、大事にしたい公園です。
 東京や大阪のど真ん中ならともかく、その周辺地域には大切にしたい自然環境が、まだまだたくさん残っています。コロナ禍で内向きになっている心を優しく解きほぐしてくれるのも、こうした自然環境です。大事にしたいものです。最近流行りの「AI」では解決できない、根源的な力を小さな自然は人に与えてくれます。

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