心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

秋を楽しむ

2007-10-28 10:22:43 | Weblog
 爽やかな秋の朝を迎えました。部屋に明るい日差しが差し込んできます。こんな朝は、シャルパンティエの「組曲”イタリアの印象”」、マネスの「組曲”絵のような風景”」が似合います。手許にあるLPの中からピエール・デヴォー指揮、パリ・オペラ・コミック管弦楽団を取り出しました。ジャケットにはナポリ湾の風景、とおくにベスビオ山が見えます。と、まぁ、心の中はイタリア気分です。
 ところで、昨日は東京に出かけておりました。用事は午後でしたので、いつもより早く飛び出して東京駅には10時30分到着でした。26日から神保町界隈で「神田古本まつり」が開かれていたからです。でも、残念なことに当日は朝から雨。靖国通りの露店はビニールシートをかぶったままでした。それではと、雨の中いつもお邪魔する小宮山書店で時間潰し。雑誌「現代思想」のバックナンバーから「もうひとつの音楽史」「東洋思想入門」を手にしました。なかなか楽しそうな内容です。いつも思うのですが、同じ「現代思想」なのに、最近のそれは、なにか肩に力が入りすぎているような気がしてなりません。悪くいえば読者を拒んでいるような、そんな印象さえもっています。それに比べて草創期の現代思想は、素人に時代を読み解く鍵のようなものを与えてくれます。文字主体の雑誌ですが、読む気にさせてくれます。もう1冊は「知とは何か~三つの対話」(ファイヤアベント著、村上陽一郎訳)でした。少し難しいタイトルですが、大学のセミナー形式という舞台設定で対話式に進む話の流れに、これなら素人でも読めるだろうとい期待をもって手にしました。学術論文を読むわけではないのですから。
 そんなわけで、きょうはこのあとたっぷりと読書の時間を確保しています。週に1日ぐらいは、別の脳みそを使わないと活性化しません。そうそう、来週の土日は、母校のホームカミングデーにかこつけて旧友たちと宿泊懇親会を行います。こんな催しを企画すると何となく皆が集まってくる年代になったようです。秋も深まり、なにか学生時代にタイムスリップしそうな今日この頃です。
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初孫誕生

2007-10-21 09:36:17 | Weblog
 きのうの土曜日は、ばたばたの1日でした。まず午前中は京都へ。グランビィアホテルでハンティングの打ち合わせ。午後は、自宅パソコンの後継機を探しに大阪・日本橋へ。そして夕刻から大阪城公園前のホテルニューオータニでのパーティーに顔を出し、そこで歓談している最中に、携帯に写真メール。そう、長女が無事出産し、わたしにとっては初めての孫の誕生でありました。
 早朝に娘から「これから病院にいく」と電話があって、家内が仕事を休んで直行していました。送られたきた写真には、可愛らしい男児の姿が映っていました。やはり人間にとって出産という営みは、「生命」の尊さを考えさせます。娘がひと回りもふた回りも大きく見えるから不思議です。お疲れ様でした。連絡を受けた兄弟たちも、11月の連休を利用して急遽の帰省だとか。ほんとうに子供たちの絆の強さには驚きます。でも、これが家族というものなんでしょう。きっと。
 そうそう、もうひとつのテーマであるパソコンですが、実は前日の夜、何か苦しそうな悲鳴をあげたあと固まってしまいました。なんとか立ち上げることができて急にどうこうということではないのですが、そろそろ買い替えどきでもあり、品定めに行きました。といっても、新品ではなく1、2年前の機種で拡張性の高いものを選び、少しずつバージョンアップしていくのが私流のパソコン生活です。現有機種も、これまでさまざまな改良を経て7年。性能的にはなんら問題はなかったのですが、さすがに寄る年波には勝てなかったようです。よく頑張ってくれました。さて、新しく手にしたのはIBM製のデスクトップ本体のみ。お値段は3万円でした。メモリーをどんとアップして、とりあえずのスタートです。なんとか定年年齢までは維持したいと、はや今後の改造計画を思案中です。
 さぁ、きょうはこれから初孫ご対面。親馬鹿ぶりならぬ、「おじいさん」馬鹿ぶりを発揮してまいります。(^^♪
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秋。読書の季節

2007-10-14 00:15:27 | Weblog
 ことしはキンモクセイの香りが長く続いています。きょうも窓を開けると、夜気にまぎれてほんのりと甘い香りが漂ってきます。10月も半ばを迎えました。北の国では初雪が観測されたとお天気ニュース。秋もぐんと深まっています。
 こうなると、愛犬ゴンタとの夜のお散歩が楽しくなります。夜空が澄みわたり、都会地にあっても星座を楽しむことができるからです。ベガ、デネブ、アルタイルを結ぶ「夏の大三角」が早々に姿を消し、「ぺガススの大四辺形」が秋の夜空に輝きます。わたしのメッセージを乗せた月探査機「かぐや」も、とうとう月周回軌道に入りました。12日には子衛星「おきな」と「おうな」を分離したとニュースが伝えています。高い軌道から「かぐや」を見守るという日本的で夢のある命名に、現実の慌しさを忘れさせてくれます。
 現実の慌しさを忘れるという意味では、読書もそのひとつ。とくに秋の夜長は、ゆったりと時間を過ごすことができます。わたしにとっては貴重な時間でもあります。最近は、本やインターネットなど様々な媒体を通じて溢れんばかりの情報が飛び交い、情報に溺れそうになります。斬新さと陳腐さが同居しているビジネス書も、少しうんざりしています。なので、このところ、家では滅多に仕事の本は読みません。寝転がって、御伽噺のような「ニーベルンゲンの指環」を眺めたり、椅子に腰をかけて草創期の雑誌「現代思想」を読んだりします。意識的にです。今は「構造と力~記号論を超えて」(浅田彰)という、これまた難しい本を時間をかけて眺めていますが、なかなか読み応えがあります。自らの視点、座標軸を再確認することができます。
 冷静に振り返ってみると、わたしは現実の世界に無理をしているのかもしれません。このブログだって、そんな息抜きなのかもしれないと、そう思う今日この頃です。......いつも日曜日に更新するのですが、あいにく明日の日曜日は、お勉強のために京都へ、月曜日から東京出張と続きますので、久しぶりに真夜中の更新となりました。
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携帯電話

2007-10-07 10:05:52 | Weblog
 日曜日の朝、目覚めると、ほの甘いキンモクセイの香がうっすらと漂ってきました。はじめはなんだろうと思いながら、すぐにキンモクセイであることにきづきました。そんな気持ちの良い朝、愛犬ゴンタと朝のお散歩にでかけました。公園の原っぱには、紅色と白色のヒガンバナが咲いていました。街路樹のハナミズキには赤い実がついていました。初秋の街の風景です。
 秋は、運動会の季節です。子供が小さい頃は、掛け持ちで小学校の運動場に行ったり、幼稚園の運動会にいったり。それが終わったと思ったら、地区の子ども会の運動会があったりで大変でした。そんな慌しさも、いまはありません。静かに秋を楽しんでいます。ことし社会人になった次男君は、きょうは会社の運動会だとか。イベント好きの彼のこと、いろいろ楽しんでいることでしょう。わたしも、明日は職場の行事でハイキングに出かける予定ですが、天気予報は晴れのち雨、少し心配しています。
 天気予報といえば、先日、やっと携帯を変えました。初期画面に天気予報が出るので、朝はそれをみて出勤です。携帯とのお付き合いは、わたしの場合、メール利用が圧倒的に多く、電話はあまり使いません。最近は多機能になっていて、メモ帳、電卓、辞書、ボイスレコーダー、デジタルプレイヤー、ワンセグのほか、PCサイトビュアー、PCドキュメント機能のあるものを選んでいるので、ちょっとした情報端末です。これに、アナログの「超整理手帳」を併用すれば、秘書要らずです。
 きょうの朝日新聞朝刊には「ケータイが変わる(変える)」「災害時 聞く 見る 送る」と題する記事が掲載されていました。災害時ナビ機能はもとより、今後は、緊急地震速報を携帯で提供する動きが広がるとか。災害発生、安否確認など、確かに携帯は便利です。高齢化社会を考えると、強い味方になります。ただ、ひとつだけ難点があります。それは電池の寿命です。多機能になればなるほど、消耗が激しく、充電を忘れるとたいへん。先日も、新幹線のなかで空しく昇天とあいなりました。災害時のことを考えると、さらなる技術開発が待たれます。
 きょうは、明るい秋の陽の光を感じながら、グレゴリオ聖歌をLPレコード(ミュンヘン・カペラ・アンティカ聖歌隊)で聴きながらのブログ更新でありました。
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