心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

星空

2005-11-27 11:33:09 | 愛犬ゴンタ

 急に寒くなったと思ったら、紅葉のスピードがぐんと上がった感じがします。周囲の山並みも赤や黄のお化粧が濃くなってきました。そんな日曜日の朝、ポケットにデジカメを忍ばせて愛犬ゴンタとお散歩でした。ふだんよく立ち寄る公園も、銀杏やメタセコイアの木々が黄色に染まり、クヌギも落葉間近です。この公園、少し小高い丘の上にあって、夜には星空を楽しむことができます。そこで観月公園と名づけられています。その入口に1本のモミジの木があります。黄系の紅葉の中で毎年独り頑張っているのです。そこでさっそく愛犬ゴンタと記念撮影でした。(幹元にいるのがゴンタですが、見えるかなぁ)
 星空といえば、日本の探査機「はやぶさ」が地球から3億㌔も離れた小惑星イトカワに着陸し、惑星表面の試料採取に成功したのだそうです。凄いですね。探査機「はやぶさ」は、来週にも地球に向かって出発し、1年半後の2007年夏にご帰還とか。さぁて、どんな宇宙土産を持って帰ってくれるのでしょうか。楽しみです。
 ことしは火星が地球に接近した年でもありました。夜のお散歩の楽しみがひとつ増えています。晩秋から冬にかけて、この都会地でも星空を楽しむことができます。でも、あまり遠くを見つめていると、何か頭の中がおかしくなってしまいそうです。でも、星空は、何かしら思考の行き詰まりを打開するきっかけを与えてくれるような気がします。思考のスケールをもっと広げるべきだと、頭上からお叱りを受けるときもあります。
 気がつけば、今年もあと1ヶ月。今月半ばからは愛用している『超整理手帳』も2006年度版になりました。今年もいろんなことがあったけれども、そろそろ1年の総仕上げをしなければなりません。

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ゲオルギューに感動

2005-11-20 21:54:22 | Weblog
 今日は、日曜日だというのに午前中はお仕事でした。でも、午後は、待ちに待ったアンジェラ・ゲオルギューのリサイタルでした。12時30分に職場を跡にしてザ・シンフォニーホールに一目散です。で、どうだったって?それはもう大満足でした。ここ数年、これだけ会場が盛り上がったコンサートはなかったように思います。それだけゲオルギューも歌いやすかったのかもしれません。でも、大阪のど真ん中、ホールの周辺だけメタセコイヤの小さな木立があるけれど、一歩踏み出せば市内の喧騒が当たり前の大阪の町。なにか違う、と思いながら家路につきましたが、隣を歩いていた”大阪のおばさん”たちの声を聴いて納得しました。「やっぱ、ほんものを聴かなあかんな。感激した」と。
 きょうは、ジョルダーニの歌曲「いとしい女よ」。ヘンデルの歌劇「リナルド」から「私を泣かせてください」。レオンカヴァッロの歌劇「道化師」から「大空を晴れやかに」。プッチーニの歌劇「つばめ」から「ドレッタの素晴らしい夢」。ビゼーの歌劇カルメンから「パパネラ」。プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」から「華やかに着飾っても」。最後は、プッチーニの歌劇「ジャンニスキッキ」から「わたしのお父さん」。蝶々夫人から「ある晴れた日に」でした。不思議なことに、ゲオルギューの歌声を聴きながら、なぜか涙が出てきました。ちょっと最近、方向性の違いでギクシャクしているからでしょうか、私の心が病んでいるのかもしれません。
 でも、自分に純粋でありたい気持ちは大事にしたい。どうして、こんなに自然に歌えるのでしょう。「わたしはソプラノ歌手です」と自ら宣言するような歌い方では毛頭なく、身振り手振りよろしく自然に歌うことができる。なんと素晴らしいことか。それが仮に天性のものであっても、自然に行動できる事の意味って大きいんだなぁと、つくづく思ったものです。
 きょうのチケットは、およそ半年前に購入しました。5月29日の記述を確認してみると「時期は11月です。それまでの半年間、仕事は難題山積みですが、とにかくリサイタルの日まではがむしゃらに働くことにいたしましょう」とあります。確かにそのとおり。ひとつ山を越えたと思ったら、また別の山が目の前に立ちはだかる。でも、二つの大きなプロジェクトを立ち上げる目途が立ったんだから、自分を褒めてやることにいたしましょう。
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日本歌曲伴奏リサイタル=ピアノ伴奏は土肥みゆきさん

2005-11-13 21:50:09 | Weblog
 きょうは朝早く、松江の叔父さんからお電話をいただきました。久しぶりに叔母さんともお話をしました。「もう80になったがね」と、電話の遠くで聞こえてきますが、なかなか元気なご様子で安心をいたしました。
 ところで、きょうは、京都で信時潔の作品を聴くリサイタルがあって、午後出かけました。京都三条から勝手知った道を歩いて京都府立府民ホール・アルティに向かいましたが、途中、京都御所界隈の警戒の凄さに驚きました。明日、米国のブッシュ大統領が来日とかで、警備もぴりぴり。上空にはヘリコプターが監視する物々しさでした。それでも、京都御所はこれから紅葉本番。松の木のあいだに赤や黄色に染まりかけた落葉樹の姿が見えます。こんな大都会のど真ん中に位置する御苑で紅葉が楽しめるというのも、京都ならではのことなのでしょう。明日はブッシュさんに存分、京の秋を満喫していただこうではありませんか。
 リサイタルは、『日本歌曲伴奏リサイタル 土肥みゆき かよいあう心』でした。題目は、一部が團伊玖麿作曲の「六つの子供たち」、二部が中田喜直作曲の「海四章」ほか。三部が信時潔作曲の「沙羅」でした。ちょうど、今年は終戦60年の節目にあたりますから、音楽の世界でも様々な催しがあります。いずれにしても、日本の心を歌う、これらの歌曲を大事にしていきたいものです。
 歌はバリトンの田中純氏でした。ピアノ伴奏は、土肥みゆきさん。チケットを購入するときは、さぞやお若いピアニストかと思っていたのですが、なんと今年80歳にもなる方でした。そんな土肥さんの力強い演奏ぶりに惹かれました。さそや多くの人材をお育てになったことしょう。土肥さんに生きる勇気をいただいたような気がします。
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ゲオルギューのソロ・コンサート

2005-11-06 10:15:05 | Weblog
 11月最初の日曜日は、雨です。愛犬ゴンタのお散歩もできず、とりあえずは内田光子とマーク・スタインバーグの「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集」を聴きながら、PCと睨めっこでした。
 今月は、待ちに待ったアンジェラ・ゲオルギューのソロ・リサイタルがあります。休日だから安心をしていたのですが、先日、同じ日に職場のトップからお誘いを受けました。一瞬どうしようかと悩んだものの、この機会を逸しては彼女の絶頂期の歌声を聴き逃すことになると申し上げてお断りしました。サラリーマンの辛いところですが、さぞやご立腹かと思いきや、笑顔で受け入れていただきました。わたしには、それほどに力(ちから)が入っています。ぞんぶんにオペラ・アリアを楽しみたいと思っています。
 そんなこともあって、このところゲオルギューのCDやDVDを良く聴いています。愛犬ゴンタと夜のお散歩をするとき、仕事を家に持ち帰ったとき、ふっと時間が空いたときなどに、そのときどきの状況に応じて自然体で楽しんでいます。
 来日前のインタビューでゲオルギューは、オペラでの演奏とリサイタルとで何が違うのかとの質問に、舞台の上での役づくりと1曲のアリアに集中することの違いをあげ、観客とのコミュニケーションの大切さを述べていました。オペラでみる彼女の演技と歌曲の素晴らしさに魅了されてきた私にとって、ソロ・リサイタルを楽しみにしている点もそこにありますDVD「ドレスデン・ガラ・コンサート」がそうでした。いずれにしても、楽しみです。
 実は、今月はもうひとつ予定しています。来週の日曜日には、日本歌曲リサイタル「土肥みゆき かよいあう心」に出かけます。信時潔作曲の「沙羅」などを楽しむためです。こんな楽しみが、わたしに活力を与えてくれます。明日、明後日はトップとご一緒に東京出張です。

アンジェラ・ゲオルギューの来日直前インタビュー
http://www.samonpromotion.com/monthly/index.html
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