デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



富平カントン市場


食材のエリア。朝と昼
なら人が多いことだろう。

ナイトマーケットでもあるみたいで、出ている店は飲食系ばかりではなかった。



食事の仕方について書き忘れていたことがあった。
韓国ではテーブル席で摂る食事の際、食器を持たない文化であることを事前に読んではいた。現地で私も気をつけたが、市場やゲストハウスでの食事では、銀色のお碗などの食器を持つ場合も人によりけりだった。
複数人で本格的な한정식(ハンジョンシク、韓定食)や찌개(チゲ、鍋物)の店に行ったならばまた違ったかもしれない。



けっこう歩きまわってみたが、どこで何を食べるかなかなか決まらなかった。目移りしたが、一人旅の者としては複数人で入る店ばかりのように見えたこともあり、二の足を踏み続けた。
そんな時にチヂミの匂いが漂ってきて雰囲気的にチヂミ専門店っぽいところを通りがかった。中を覗いてみたら一人でも食べている人がちらほらいたので、夕食はチヂミにしようと決めた。



普通のおばちゃんたちが切り盛りする庶民的な店でホッとした。かつて某大学教授で一時期メディアによく出てた人とよく似たおばちゃんに、私がたどたどしいハングルでニラチヂミとマッコリを注文したら、「ニラチヂミとマッコリね」とサラッと日本語で応対してくれた。



マッコリを開栓しお碗に注いだものの、よく振ってから注ぐのをうっかり忘れて、韓国での初マッコリは少し残念な形となった。2杯目からはきちんと振って注いだ。
ニラチヂミは美味しかったし、量もけっこうあるので私には丁度良かった。副菜もつまみながらちびちびマッコリを啜っていた。飲みやすいなと思ったし、チヂミにも合っているので飲むペースが上がった。



自覚するまで時間が掛かったが、食べ終わる頃にはマッコリがかなり効いてきて、ガツンとやられた気になった。この500mlの1本を3人がかりで飲むんじゃなのか!?と思った。チヂミと副菜は食べきったが、もったいないけどマッコリは半分残さざるを得なかった。
ニラチヂミとマッコリで12,000ウォンだった。会計の際、おばちゃんが「一万二千えん」と冗談で言ったので思わず笑ってしまった。日本人には「いちまんにせん」ときちんと言い換えるのに慣れている口調だった。慶州でも使ったようにハングルで「ごちそうさまでした」と伝えた。



マッコリでかなり酔ったせいで、情けないことではあるがかなり気が大きくなって、このテンションのまま「あと一品なにか食ってやる」などと思ってズカズカと屋台通りを歩いていた。
でも屋台通りから一筋横の細い通りに屋台の料理の素材の荷が少し無造作に置かれてあったり、そのあたりの暗がりからネコが出てきたり、酔ってなお項垂れる人がいるのを目にして、急に現実に引き戻され暗澹たる気持ちになった。酔いが醒めてチャガルチ駅に向かった。



チャガルチ駅にて
ゲームの広告かな?

明日帰国なんだなぁといった気持ちのままゲストハウスの階段を上った。共有スペースで年配のおばちゃん宿泊客?が満面の笑みで挨拶してくれたので、地下鉄の前の酔いが醒めてガッカリしていた気持ちがスッと楽になって、私も挨拶した。
部屋に戻るともう一人の宿泊客が荷物を整理していた。なんとウズベキスタン人の旅行者で、明日早くソウルに向かう予定とのことだ。
私も明日早朝出発だと伝えた。明日の出発のためにお互い荷物をあらかたまとめる作業をしながらおしゃべりした。お互い英語は苦手だったが、ロシア語での自己紹介や旅行会話ぐらいは少し思い出せたのでロシア語で話した。私は相変わらずロシアの文豪たちの縁の地の思い出などを語って若返った気持ちだった。彼はウズベキスタン出身だがモスクワ在住であることもありウクライナを巡る情勢に心を痛めていた。
スマホの翻訳機を用いて彼は私に知らせたいニュースがあるという。その翻訳内容が「明日ソウルに行く。愚行があってソウルで100人以上けが死傷」といった内容が画面に表示されたので、なんのことか分からないと返事せざるを得なかった。(私は知らなかったのだが、彼は2022年10月29日のソウル梨泰院雑踏事故のことを知っていて、そのことを知ってるか?と私に訊いたのだった。)
22時半ごろに消灯した。マッコリの後に水もけっこう飲んだ所為で真夜中にトイレに起きたら彼も「Туалет(トゥアリェート,トイレ)」と言って起き出した(笑)。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 夜市 帰国 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。